勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち / Bad Genius

2018年10月13日 | アジア映画
中国で実際に起きたカンニング事件をモチーフに作成された作品。天才少女を中心とした高校生が達が、大学統一入試「STIC」攻略をしようと画策する。

試験でカンニングをする映画と言えば、海外では『Les Sous-doués Passent le Bac(英題:The Under-Gifted、邦題:ザ・カンニング IQ=0)』や、邦画の『That's カンニング! 史上最大の作戦?』がありますが、この作品は、そう言うドタバタする内容ではなく、緻密に、どうやって試験でカンニングしていくかと言う所を描いているところが素晴らしいです。

それと、カンニングに関与する、二人の天才、リンとバングの描写が良いです。特にバング。なんとも悲しいですね。変わってしまった天才君。その所が、この作品に、単なるカンニング映画と言う事以上の物語を付け加えています。

いやぁ面白い!単に、カンニングをする物語と思ったら、きちんと物語が作りこまれていて、紆余曲折があるところが素晴らしいです。論評に“高校生版『オーシャンズ11』”と言う声もあるようですが、それはちょっと違うかな。確かに『オーシャンズ11』と同様に、緻密に作戦を作り上げていくわけですが、結末がね。『オーシャンズ11』は爽快に終わるのですが、こちらは必ずしもそう言う訳でも無いので。

タイトル バッド・ジーニアス 危険な天才たち / 原題 Bad Genius

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/タイ
監督 ナタウット・プーンピリヤ
出演 チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(リン)、チャーノン・サンティナトーンクン(バンク)、ティーラドン・スパパンピンヨー(パット)、イッサヤー・ホースワン(グレース)、タネート・ワラークンヌクロ(リンの父)

恋するシェフの最強レシピ / This Is Not What I Expected (喜欢·你)

2018年03月18日 | アジア映画
大金持ちで食に対して非常なこだわりを持つ青年実業家が、ドジで破天荒な若手女性シェフに振り回されるラブコメディ。

なるほど~。最初に不幸な(?)出来事で出会うとか、途中まで相手が近くにいることを相互に把握していないとか、お互いを認識すると必要以上に意識してしまうとか、ラブコメの要素がきちんと押さえられていますね。しかも、女性がちょっぴりドジなところが、なんとも可愛く見えます。

女性シェフを演じるチョウ・ドンユィですが、とってもキュート。ちょっと(かなり?)おっちょこちょいと言う、こういうラブコメには必須の登場人物を演じています。

そして金城武。日本では、このところあまり見かけませんでしたが、ここにいましたが。劇中、流暢に中国語を話しているのも当然、彼のフィルモグラフィを確認してみると、殆どが中国語圏の作品でした。

結末としては、まぁ、典型的なラブコメのストーリー展開とだけ言っておきましょうか(笑)

タイトル 恋するシェフの最強レシピ / 英題 This Is Not What I Expected / 原題 喜欢·你

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/香港・中国
監督 デレク・フイ(許宏宇)
出演 金城武(ルー・ジン(路晋))、チョウ・ドンユィ(周冬雨)(グー・シェンナン(顾胜男))、スン・イージョウ(孫藝洲)(メン・シンジー(孟新杰)/ルーの秘書)、ミン・シー(奚梦瑶)(シュウ・ジャオディ(徐招娣)/シェンナンのルームメイト)、トニー・ヤン(楊祐寧)(チェン・ジーチェン(程子谦)/ホテル支配人)、リン・チーリン(林志玲)(ルーの個人シェフ)

マンハント / 追捕 Manhunt

2018年02月09日 | アジア映画
えーっと、内容について語るのは止めておきます(苦笑)。日本国外だったら通じるかもしれないけど、日本を舞台にしている作品で、日本人が見る上では、ストーリー、あるいは脚本だけを言えば、はっきり言ってB級以下。でもそうか、洋画だと、こういう感じの内容の作品は、時々あるからなぁ。

と言う事で、ジョン・ウー監督の、あの“グルんグルん回る”様な映像、派手なアクションを見る作品と言う事で。そういう意味では、期待以上。って言うか、撮影は日本で行われ、その多くが大阪で行われたはずなんですが、よくあそこまでの映像が取れたなと感心。変なたとえですが、一世を風靡した西部警察を髣髴させます。そうか。あの時代、あの西部警察が撮れたんだから、現代にこういうアクションが撮れても良いんですよね。

福山雅治がダブル主演を張っています。彼自身が演じたアクションシーンもあります。結構、アクションできるんだなと。

ちょっと残念だった(?)のが、桜庭ななみ。うーん、他の日本人俳優、國村隼とか、竹中直人とかのそうそうたるメンバーと比べてはかわいそうかな。でも、チー・ウェイとか、アンジェルス・ウー(ジョン・ウー監督の娘!)とか、ハ・ジウォンとか、他の国の女優陣と比べると・・・。比べるのはかわいそうかなぁ・・・。

ストーリー/脚本ではなくて、アクションを楽しむ作品です。

タイトル マンハント / 原題 追捕 Manhunt

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/中国
監督 ジョン・ウー
原作 西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』
出演 チャン・ハンユー(ドゥ・チウ/天神製薬顧問弁護士)、福山雅治(矢村聡/大阪府警捜査一課刑事)、チー・ウェイ(遠波真由美)、アンジェルス・ウー(ドーン/殺し屋)、ハ・ジウォン(レイン/殺し屋)、國村隼(酒井義廣/天神製薬社長)、池内博之(酒井宏/天神製薬次期社長、義廣の息子)、桜庭ななみ(百田里香/大阪府警警官)、竹中直人(伊藤/矢村と浅野の上司)、トクナガクニハル(浅野雄二/大阪府警捜査一課刑事)、倉田保昭(坂口秀夫/ホームレス)、TAO(田中希子/天神製薬社長秘書)、矢島健一(堂塔/天神製薬研究員)、田中圭(北川正樹/天神製薬研究員、遠波真由美の婚約者)、ジョーナカムラ(青木/天神製薬顧問弁護士)、斎藤工(テロリストA)、吉沢悠(テロリストB)

ミルカ / Bhaag Milkha Bhaag

2015年01月31日 | アジア映画
実在のインド人オリンピック陸上選手ミルカ・シンの半生を描いた作品。

アジアにも、こんなに早い人がいたんですね。知りませんでした。ミルカを演じているのは、ファルハーン・アクタル(なんか、オダギリジョーに見えて仕方なかった)なんですが、今回ミルカを演じるに際しては体脂肪率を5%まで落としたという。そういやぁ、凄い筋肉だったです。

時系列が、少し不明確です。ミルカの恋人になるビーローとの出会いと、ミルカが陸上競技選手として立身出世をして戻ってくるまでの期間はどのくらい?常識的には年単位だと思うんですが?そこのところの描き方が、若干微妙に感じました。それと、このビーローとの件は、ミルカがちゃんとした仕事を目指すきっかけになる重要なポイント。でも、そのきっかけで、なぜ軍に入ったのかが不明なんですよね。そう言う意味では、日本とは物語に重きをおくところが違うんだなぁと思いました。インドでは標準的なんですかね?日本人的には、ちょっと雑に感じてしまいました。

歌は所々入っていましたが、普通の映画でもMEはありますし、ギョッと思うほどではありません。また、インド映画といえば“踊り”ですが、今回は無かったという認識です。意外に普通だったかな。

それ以外は、中々素晴らしいです。冒頭の1960年のローマオリンピック敗退のシーンから始まり、ミルカの幼少期から今にいたるところまでを、他の人物が説明してきかせるという形態で描くなど、中々、上手いと思いました。

2時間半以上と長い映画ですが、中々面白かったです。

そうそう。武井壮ですが、1958年の東京で開催されたアジア競技大会での日本人選手役のようです。いまの彼の雰囲気からは想像がつかないですが、きちんと髪を分けた、当時の日本人風の風貌でした。

タイトル ミルカ / 原題 Bhaag Milkha Bhaag
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2013年/インド
監督 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
出演 ファルハーン・アクタル(ミルカ・シン)、ソナム・カプール(ビーロー)、ディビヤ・ダッタ(イシュリ・カウラ/ミルカの姉)、アート・マリック(サンプラン・シン/ミルカの父)、ジャプテージ・シン(ミルカ(少年時代))、パワン・マルホトラ(グルデーウ・シン/軍の陸上コーチ)、プラカーシュ・ラージ(ヴィーラバンディアン/軍の教官)、ヨグラージ・シン(ランヴィール・シン/インドナショナルチームのコーチ)、武井壮

[2015/01/31]鑑賞・投稿

KANO 1931海の向こうの甲子園 / KANO

2015年01月25日 | アジア映画
日本統治下の1931年、第17回全国中等学校優勝野球大会(現:全国高等学校野球選手権大会“夏の甲子園”)に台湾代表として初出場し、準優勝を飾った嘉義農林学校(嘉農)野球部の実話を描いた映画。

当時の時代背景の下、台湾映画であるにもかかわらず、セリフの殆どが日本語で描かれている。そういう意味では、台湾で制作した映画であるのにもかかわらず、台湾で上映するに際しては字幕が付いたということですよね?

史実との関わりについては、Wikipediaを参照してもらうとして、映画の事を。80年以上も前の事を描いた作品なので、撮影には苦労したと思われ、結構CGが多用されています。そのCGが、ちょっと微妙かな。日本映画でも、三丁目の夕日シリーズなどは、CGを多用して撮影されていますが、それと比較すると、ハッキリとCGを使用していると言う事がわかり、一弾落ちる感じ。ひところの昔に比べれば、全然素晴らしいCGなんですが、三丁目の夕日のCGを目にしていると、ちょっと非自然さが気になってしまいました。

あと、甲子園大会のシーン。あれは台湾の野球場でしょうか。外野のフェンス(?)がブロックに見えましたが、安全なんでしょうか?せっかくなので、甲子園で撮影すればよかったのに・・・と思いましたが、ワガママですかね?台湾での撮影も、冬に行われたようなので、甲子園は使えたと思います。ちょっともったいないですねぇ。

いきなり苦言を呈してしまいましたが、ここからは良い点。監督の「演技は(短期間で)教えられるが、野球は教えられない」と言う考えで、出演者は全て野球経験者になっています。主演の曹佑寧などは、U21野球ワールドカップに出場するほどの実力の持ち主らしいですね。

それと、甲子園大会とは直接関係のないと思われる嘉南大圳の事も描かれていますが、これは、嘉義の人たちにとっては、嘉農の活躍とともに大事な出来事なのかな。あるいは、嘉義と言えば嘉南大圳なのかもしれないですね。そうでなければ、ここまで描かないでしょうからね。

いろいろと調べてみると、この時に甲子園大会に出場した人たちは、その後も、野球に関わった人が多いようですね。ここで野球の面白さを知ったということでしょうか。

台湾で大ヒットした理由が判る気がします。3時間を超える長い作品ですが、楽しめました。

タイトル KANO 1931海の向こうの甲子園 / 原題 KANO
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/台湾
監督 馬志翔/マー・ジーシアン
出演 永瀬正敏(近藤兵太郎)、曹佑寧/ツァオ・ヨウニン(呉明捷、漢人/“あきら”、投手・4番)、陳勁宏/チェン・ジンホン(蘇正生、漢人/センター・2番)、張弘邑/チャン・ホンイー(平野保郎、漢名:羅保農、アミ族/レフト・1番)、鐘硯誠/ジョン・ヤンチェン(上松耕一、漢名:陳耕元、プユマ族/ショート・3番)、謝竣晟/シェ・ジュンチャン(東和一、漢名:藍徳和、アミ族/捕手・5番)、謝竣/シェ・ジュンジェ(真山卯一、漢名:拓弘山、アミ族/サード・6番)、大倉裕真(小里初雄、日本人/ファースト・7番)、飯田のえる(川原信男、日本人/セカンド・8番)、山室光太朗(福島又男、日本人/ライト・9番)、陳永欣/チェン・ヨンシン(劉蒼麟、漢人/控え投手)、周竣豪/チョウ・シュンハオ(崎山敏雄、日本人/控え選手)、鄭秉宏/チェン・ホンビン(大江光夫(架空の人物)、日本人/先輩、東の前任捕手)、蔡佑梵/ツァイ・ヨウフォン(斉藤公好(架空の人物)、日本人/先輩、呉の前任投手)、魏祈安/ウェイ・チーアン(呉波、漢人/後の呉昌征、日本帰化後は石井昌征)、坂井真紀(近藤カナヱ/兵太郎の妻)、大沢たかお(八田與一/嘉南大圳の設計技師)

[2015/01/25]鑑賞・投稿

チェイス! / Dhoom: 3

2014年12月13日 | アジア映画
アメリカ・シカゴで、連続金庫破りが発生。事件現場には、ヒンディー語のメッセージが残されていたことからインドから敏腕刑事がやってくる・・・。

いやぁ、インド映画とハリウッド映画の融合と言っていんじゃないですかね。最初のうちは、歌に踊りにと、典型的なインド映画の洗礼を浴びます(苦笑)。始めの内は物語の進み方が冗長でちょっとリズムが悪いですが、物語が進むにつれ、アリーアが登場した後辺りからかなぁ、物語のハリウッド色が強まっていき、物語の進行のリズムも好転します。アクションも凄いし、それからは楽しめるかな。

しかし、ハリウッド・ハリウッドと書いていますが、舞台はアメリカではありますし、劇中に(多少)アメリカ人も出てきて、ロケにはハリウッドのスタッフも協力していますが、れっきとしたインド映画なんですよね。

まじめに考えると、突っ込みどころ満載(?)。あんまり書くとネタバレになってしまいますが、アレはないでしょ(笑)。あのバイク。無いわ~(笑)。

これもあんまり書かない方が良いと思うので書きませんが、サーヒルの見事な怪盗ぶりには、有るトリックが仕組まれているんですよね。なるほどね。家族経営のサーカスならば、有るうるかも。って言うか、舞台は“グレート・インディアン・サーカス”と言うサーカス劇団ということになっていますが、演じているのはサーカスというよりも、プリンセス・テンコーの様なイリュージョン。アレをインドでは、サーカスと言うんでしょうか?ちょっと不思議に思いました。

いつものハリウッド・アクションとはひと味違った、インディアン・アクションも良いと思いました。

タイトル チェイス! / 原題 Dhoom: 3
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/インド
監督 ビジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
出演 アーミル・カーン(サーヒル)、カトリーナ・カイフ(アーリア)、アビシェーク・バッチャン(ジャイ・ディキシット)、ウダイ・チョープラー(アリ)

[2014/12/13]鑑賞・投稿

祝宴!シェフ / 總舖師:移動大厨 Zone Pro Site: The Moveable Feast

2014年11月01日 | アジア映画
台湾映画は、初めてかな?超単純化すれば、超一流料理人の父を持った娘が、全国宴席料理大会に出場して優勝を目指すという物語。詳しいSynopsysは、どこか他で探してみてください。

そのタイトルの通り、料理がたくさん出てくる作品です。今回は、お昼を挟んで見たんですが、ある意味拷問ですね(笑)。

台湾では、日本の文化の影響を受けていると聞いていますが、召喚獣とかのオタクの描写は、台湾でもオタクを示しているのだと想いますが、やっぱり日本のオタクの影響もあるんですかね?「いかにも」と言う感じでした。

また、日本とは全く違っている所が、料理人のXX師と言う称号。通称とか、アダ名とかに相当するのかもしれませんが、あまり日本では無い呼び方ですね。強いて言えば、料理の鉄人(和の鉄人、中華の鉄人、洋の鉄人)くらい?

また、料理そのものも、今回は宴席料理と言う事ですので、普段ふつうの中華料理店に行ってもあまり見ないような見事な料理ばかり。滋養強壮に効きそうなものでもあります。

突っ込みどころはたくさんあるんですが、コメディということですので、あまり突っ込まない事にします。敢えて一つだけあげるとすると、素人が簡単に全国宴席料理大会にでて、良いところまで行ってしまうというのは・・・。まぁ、そうじゃないと、物語が進まないですけどね。

大会の結末が好きです。この手の話の場合、得てして・・・ですが、そうじゃない所が良いですね。(ネタバレになるので、“・・・”の所は記しません。あしからず)

いやぁ、面白いですね。コメディそして、少しのジーンとするお話です。

タイトル 祝宴!シェフ / 原題 總舖師:移動大厨 Zone Pro Site: The Moveable Feast
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/台湾
監督 チェン・ユーシュン:陳玉勲
出演 リン・メイシュウ:林美秀(アイファン:通称パフィー/シャオワンの母)、トニー・ヤン:楊祐寧(ルーハイ)、キミ・シア:夏于喬(シャオワン)、ウー・ニエンチェン:呉念真(道化師)、クー・イーチェン:柯一正(蝿師/シャオワンの父)、キン・ジェウェン:喜翔(鬼頭師)

[2014/11/01]鑑賞・投稿

めぐり逢わせのお弁当 / Dabba / The Lunchbox

2014年08月09日 | アジア映画
インドのムンバイにおいて、お弁当を職場に配達してくれるのが、ダッパーワーラーと言う人々。日本の宅配便のように、伝票が何枚も付いているわけでもないのに、きちんと集荷元(自宅やお弁当屋さん)から職場まで運んできてくれるらしい。ハーバード大学の分析では、誤配送の確率は600万分の1。そんな、あり得ないお弁当の誤配送から始まった、一つの物語。

インドのムンバイといえば、有数の大都市。そんな大都市のお弁当配達が、この様にローテク(あるいは、ノーテク)で行われているのには、ビックリ。それでいて、誤配率は600万分の1というのだから凄いです。

インド映画といえば、歌ったり、踊ったりが常識ですが、この作品では、そのようなシーンはありません。毎食がカレーで、通勤電車・バスが、溢れんばかりの人集りなのは紛れも無くインドなのですが、この作品そのものは、ハリウッドでも、ボリウッドでもなく、さながらヨーロッパ映画の様。それもそのはず、インドを舞台にした作品ですが、フランスとドイツとの共同制作になっています。

サージャンとイラの物語なのですが、シャイクがいい味出しています。もう少し早くから物語に登場させて、もっと活躍させても良かったかも。

落ち着いた、いい作品です。カンヌ国際映画祭批評家週間観客賞ほか、数々の映画賞を受賞しています。それも納得ですね。

タイトル めぐり逢わせのお弁当 / 原題 Dabba 英題 The Lunchbox
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/インド・フランス・ドイツ
監督 リテーシュ・バトラ
出演 イルファーン・カーン(サージャン)、ニムラト・カウル(イラ)、ナワーズッディーン・シッディーキー(シャイク)

[2014/08/09]鑑賞・投稿

マダム・イン・ニューヨーク / English Vinglish

2014年06月29日 | アジア映画
英語の出来ないインド人の女性が、姪の結婚式を手伝うために一人でニューヨークに来るという騒動を描く物語。

女性の年齢を言うのは失礼ですが、主演のシュリデビィの年齢は50歳。全然、そんな年齢には見えないですね!30歳位かと思ったので、ビックリです。年齢不詳の女優ということで、日本で言うと、永作博美さんと言う感じでしょうか?(重ね重ね失礼!)15年のブランクが有ったということなので、それなりの年齢であるとは思ったのですが、全然そんな感じはしませんでした。

シャシの夫のサティシュが、鼻につきますね(笑)。今の日本で、あんな事を言ったら大変なことになりそうですが、インドでは、まだまだ普通なのでしょうか?愛していないということは無いのだと思いますが、何か、嫌な感じでした。

嫌な感じと言えば、娘のサブナ。彼女は、英語で教育を受けており、英語はお手のものですが、母に対する態度がねぇ・・・。嫌な感じです。自分も振り返ってみて、そんな事が無い様にと思いました。

さて、ボリウッド映画といえば、音楽と踊り。この作品でももちろん、音楽と踊りがありました。でも、控えめ?実は、インド映画を見るのは初めてなので、『普通の』ボリウッド作品の程度がわからないんですよねぇ。この作品の程度なら、普通に音楽が入り、普通に踊るシーンが有ったというように感じました。

134分と比較的長い作品ですが、その長さを感じませんでした。面白いです。ラストは、あのラストが正しいですね。

タイトル マダム・イン・ニューヨーク / 原題 English Vinglish
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2012年/インド
監督 ガウリ・シンデー
出演 シュリデビィ(シャシ・ゴードボーレ)、アディル・フセイン(サティシュ・ゴードボーレ/シャシの夫)、アミターブ・バッチャン(航空機の乗客)、メディ・ネブー(ローラン/英語教室の同級生)、プリヤ・アーナンド(ラーダ/シャシの姪)、スラバー・デーシュパーンデー(サティシュの母)、ナビカー・コーティヤー(サブナ・ゴードボーレ)、シバンシュ・コーティヤー(サガル・ゴードボーレ)、スジャーター・クマール(マヌ/シャシの姉)、ニールー・ソーディー(ミーラ/ラーダの妹)、ロス・ネイサン(ケヴィン/ラーダのフィアンセ)、コーリー・ヒップス(デヴィッド・フィッシャー/英語教室の先生)、ダミアン・トンプソン(ウドゥムブケ/英語教室の同級生)、ルース・アグラー(エヴァ/英語教室の同級生)、ランジーブ・ラビンドラナータン(ラマ、ラマムルシー/英語教室の同級生)、マリア・ロマノ(ユリン、ユ・ソン/英語教室の同級生)、スミート・ビヤース(サルマン・カーン/英語教室の同級生)

[2014/06/29]鑑賞・投稿

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

2014年01月25日 | アジア映画
この手の作品は、荒唐無稽な話の場合が多いんですが、これはそうでもありません。ちょっと導入部分が判りにくいですが、一度話に入ってしまえば、中々スリリングな展開にびっくりさせられます。逆に言えば、そこをもう少し丁寧に作って欲しかった気もします。

でも、後から冷静になって考えてみると、自分が自分でないというのは、ジェイソン・ボーンシリーズに合い通じるものがありますね。ボーンシリーズでは、自分の知らないうちに、圧倒的な攻撃力をボーンは発揮してしまうわけですが、この作品では、自分の知らないうちに、科学的知識を石神は発揮してしまいます。そう言う意味では、ボーンシリーズに近いかもしれませんね。

キム・ヒョジュンが演じているカン・ジウォンは、TV局の記者の筈なんですが、一瞬、石神の周辺を探る探偵に対して警察権を行使するみたいな雰囲気を出していたのは?外国の報道機関員の場合、情報機関員のカバーであることがよくあるんですが、そういう事?でも、外国機関は日本国内では権力行使はできないので、越権というか、内政干渉というか、微妙な問題を孕みますがね。

でもこの作品は、何と言っても、主人公を演じた西島秀俊に尽きますね。良いです!中々カッコイイです。

あと、ラストは、やっぱりああ言う描き方が良いんですかね。

タイトル ゲノムハザード ある天才科学者の5日間
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/韓国・日本
監督 キム・ソンス
原作 司城志朗「ゲノムハザード」:第15回サントリーミステリー大賞読者賞作品
出演 西島秀俊(石神武人、オ・ジヌ)、キム・ヒョジュン(カン・ジウォン)、真木よう子(美由紀)、浜田学(伊吹克彦)、中村ゆり(ハン・ユリ)、パク・トンハ(警察を騙る男)、伊武雅刀(佐藤英輔)

[2014/01/25]鑑賞・投稿