勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ネイビーシールズ / Act of Valor

2012年06月23日 | 洋画(アメリカ系)
主要俳優(?)が、現役兵士と言う映画。さすがに描かれている内容は、フィクションではあるものの、現実の出来事を下に脚本化されているので、ある意味内容も“ホンモノ”と言う事も言えるかもしれません。

いやぁ、本当に演じている人たちは現役兵士ですか?演技が上手い。と言うか、基本的に戦闘シーンがほとんどなので、演じる必要もないかもしれませんが、素人感はあまりありませんでした。むしろ、リアリティたっぷり。現役兵士を使った効果があったと思います。

ホンモノは、出演者、内容だけではありません。潜水艦が出てくるシーンがあるんですが、その潜水艦もホンモノ。そして、劇中では、実弾を使って撮影したそうです。実弾ってねぇ。でも、だから迫力のある戦闘シーンになったんでしょうね。

正直、SEALs現役兵士が出るということで、素人演技かなぁと思ってあまり期待していなかったんですが、いい意味で期待を外されました。SEALs現役兵士を起用することで、逆に、戦闘シーンにリアリティが増し、非常に臨場感あふれる内容になったと思います。

タイトル ネイビーシールズ / 原題 Act of Valor
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2012年/アメリカ
監督 マイク・マッコイ、スコット・ワウ
企画協力 トム・クランシー
出演 SEALs現役兵士(ローク、マイキー、デイヴ、エイジェイ、サニー、レイ、ワイミー)、ロセリン・サンチェス(リサ・モラレス)、ジェイソン・コットル(アブ・シャハール)、アレックス・ヴィードフ(クリスト)、ネストール・セラノ(ウォルター・ロス)、エミリオ・リヴェラ(サンチェス)、アルサ・マーシャル(ロークの妻)

[2012/06/23]鑑賞・投稿

幸せへのキセキ / We Bought a Zoo

2012年06月10日 | 洋画(アメリカ系)
実話に基づいた映画。いやぁ、アメリカって何でもアリなんですね。家に動物園が付いてくるとは。

主人公のベンジャミンは、マット・デイモン。いいパパと言う、これまであまり見たことの無いマット・デイモンもいいですね。そして、有能なチーフ飼育員はスカーレット・ヨハンソン。セクシーさを封印し、美しく有能な飼育員を上手く演じています。

でもでも、何と言っても一番の注目は、ベンジャミンの娘ロージーを演じたマギー・エリザベス・ジョーンズでしょう。2003年生まれなので、まだ8歳程度ですが、表情たっぷりにお茶目で可愛い女の子を演じています。彼女の動きで物語が回るところもあるので、非常に重要なポジションを占めていました。

天才子役女優と言えば、ダコタ・ファニングの妹のエル・ファニングも出演しています。彼女も、なかなかいい味出しています。

陳腐な作品だと、イケメンがいてイイ女がいると、いつの間にか付き合っていて・・・と言う、非常につまらないパターンに陥りがちです。今回も、そのパターンに嵌ってしまいそうな、マット・デイモンとスカーレット・ヨハンソンと言う組み合わせでしたが、お互いに引かれ合うという所は描かれているものの、陳腐な色恋物語には陥らなかったのは好印象。まぁ、このあと恋に落ちるという伏線はありましたけどね。

中々、良い作品だったと思います。マギー・エリザベス・ジョーンズに注目です。

タイトル 幸せへのキセキ / 原題 We Bought a Zoo
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2012年/アメリカ
監督 キャメロン・クロウ
出演 マット・デイモン(ベンジャミン・ミー)、スカーレット・ヨハンソン(ケリー・フォスター)、トーマス・ヘイデン・チャーチ(ダンカン・ミー)、コリン・フォード(ディラン・ミー)、マギー・エリザベス・ジョーンズ(ロージー・ミー)、アンガス・マクファーデン(ピーター・マクレディ)、エル・ファニング(リリー・ミスカ)、パトリック・フュジット(ロビン・ジョーンズ)、ジョン・マイケル・ヒギンズ(ウォルター・フェリス)

[2012/06/10]鑑賞・投稿

ミッドナイト・イン・パリ / Midnight in Paris

2012年06月02日 | 洋画(アメリカ系)
酔って深夜のパリを徘徊していると、クラシックカーに乗った人々から一緒に来るように誘われる。戸惑いつつも、付いて行ってみると、いつの間にか1920年代にタイムスリップしていた。

幻想的で、ユニークな内容です。ティーパーティー運動の事に触れていたり、アメリカ人のフランス感をそれとなく出演者に語らせていたりと、シニカルなところもあります。そうですよね~。どちらも、色々と、ありますよね~。

駄目だ。オーウェン・ウィルソンの鼻が気になる(笑)。自身も売れっ子脚本家であるものの、お金持ちの婚約者(とその父母)の尻に敷かれている、ちょっと情けない感じを上手く演じています。アメリカの好青年と言う印象があったんですが、その好印象は無くならないですが、ちょっとカッコ悪いと言うか、尻に敷かれている感じのオーウェン・ウィルソンも新鮮です。

女優陣は、レイチェル・マクアダムスも魅力的ですが、やっぱりマリオン・コティヤールですよ。『コンテイジョン』では、有能なWHOの医師を演じていますが、やっぱりこう言う小悪魔のマリオンも良いんですね。

それと、レア・セイドゥ。ちょろっと、時々出てくる感じですが、実は意外や意外に、重要な役所だったりするんですよねぇ。なるほどね。

それと、前フランス大統領ニコラ・サルコジ夫人のカーラ・ブルーニが出てきます。見ている時は気が付かなかったんですが、後でわかりました。まぁ、この人は(元)ファーストレディと言っても、元々はモデル・歌手なので、こういう芸能活動は、慣れているという意味で大丈夫なんでしょうね。

ヘミングウェイとか、ピカソとか、ダリとか、誰でも知っていそうな、作家・画家などのアーティストがたくさん出てきています。誰が出てきていたのか覚えていられなかったので、後でウェブサイトで調べましたよ(苦笑)。

物語後半、ギルとアドリアナは、更なるタイムスリップしているんですが、この辺りの意味合いは、そもそもギルが1920年代にタイムスリップしてきたこと、もっと言うと、人々の現実逃避に対する皮肉と言う感じになっています。なるほどね。ウディ・アレンっぽいという気もしました。

そして、ラストシーン。「なるほどね、そう来ましたか」と思いました。キレイにまとまっていたと思います。ちょっと定番すぎるかもしれませんが、それはそれでいいと思います。

タイトル ミッドナイト・イン・パリ / 原題 Midnight in Paris
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2011年/スペイン・アメリカ
監督・脚本 ウディ・アレン
出演 オーウェン・ウィルソン(ギル・ペンダー)、レイチェル・マクアダムス(イネズ)、カート・フラー(ジョン/イネズの父)、ミミ・ケネディ(ヘレン/イネズの母)、マイケル・シーン(ポール・ベイツ)、ニーナ・アリアンダ(キャロル・ベイツ)、マリオン・コティヤール(アドリアナ)、レア・セイドゥ(ガブリエル)、カーラ・ブルーニ(ヴェルサイユのガイド)、イヴ・ヘック(コール・ポーター☆)、アリソン・ピル(ゼルダ・フィッツジェラルド☆)、トム・ヒドルストン(F・スコット・フィッツジェラルド☆)、コリー・ストール(アーネスト・ヘミングウェイ☆)、ソニア・ロランド(ジョセフィン・ベーカー☆)、キャシー・ベイツ(ガートルード・スタイン☆)、マルシャル・ディ・フォンゾ・ボー(パブロ・ピカソ☆)、エイドリアン・ブロディ(サルバドール・ダリ☆)、トム・コーディア(マン・レイ☆)、デイヴィッド・ロウ(T・S・エリオット☆)、イヴ=アントワン・スポト(アンリ・マティス☆)、ヴァンサン・モンジュー・コルテ(アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック☆)、オリヴィエ・ラブルダン(ポール・ゴーギャン☆)、フランソワ・ラスタン(エドガー・ドガ☆)

☆:実在の人物

[2012/06/01]鑑賞、[2012/06/02]投稿