勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

SP 革命篇

2011年03月20日 | 邦画
2010年10月公開の『SP 野望篇』の完結編。3.11(東北地方太平洋沖地震)の影響で、3/12 or 3/13に映画館は営業中止。一週間経ち、計画停電が行われる可能性があるので、営業時間が短縮される中、凸してきました。

当然、“野望篇”からの続きです。野望篇では、笹本・山本・石田は、警護活動中に負傷しているのですが、この“革命編”では無事復帰しています。笹本はボーガンで打たれていたりしたはずだし、石田も脚を骨折?したはずですが、負傷を思わせる素振りは無く、ガンガン活動しています。設定では、“野望篇”から2ヵ月後と言う事らしいですが、2ヶ月でアレだけの負傷が完治するとは思えないんですけどね?

CG使いまくりです。当然、国会議事堂での撮影なんか出来無いので、国会議事堂に乗り付けるシーンで背景に映っている国会議事堂の姿はCG。結構良くできていますね。それと、クライマックスで尾形と井上が対峙する建屋の屋上は首相官邸と言う設定ですかね? 背景に映っている高層ビル、かなり精巧です。これは、CGには見えないんですが、どうやって撮ったんでしょう?

衆議院本会議場はセットらしいです。少し小さいですが、かなり精巧です。本会議場はリアルで良いんですが、出演者が200人もいると、やっぱり辛いところも。エキストラが多いから仕方ないのかも知れませんが、武装したテロリストにある意味監禁されているはずなのに、表情に緊張感が全くないエキストラが多数。って言うか、大部分。まぁ、素人なので仕方ないのかも知れませんが、ちょっと、ねぇ。速記者も、「すべて記録しろ」と脅されている訳ですから、もっとビビっていい筈です。

とか厳しいところはあるものの、“野望篇”は緩かったですが、こちらの“革命編”は締まりましたね。時折爆発したりするシーンはあるんですが、数はそれほど多くは無く、はっきり言って地味なストーリー何ですが、議場での緊急動議の「議長~!」と何故が、語尾を必要以上に伸ばす話し方は、無駄にリアルだし(笑)。

それにしても、ファイナルエピソードと言う事になっていますが、あの終わり方は、完全に続く終わり方なんですけど?

タイトル SP 革命篇
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2011年/日本
監督 波多野貴文
原案・脚本 金城一紀
出演 岡田准一(井上薫)、真木よう子(笹本絵里)、香川照之(伊達國雄)、松尾諭(山本隆文)、神尾佑(石田光男)、野間口徹(田中一郎)、堤真一(尾形総一郎)、伊達暁(梶山光彦)、堀部圭亮(横溝雅治)、山本圭(麻田雄三)、平田敦子(原川幸子)

[2011/03/20]鑑賞・投稿

ツーリスト / The Tourist

2011年03月06日 | 洋画(アメリカ系)
国際列車の中で声を、見知らぬ美女に声を掛けられたことから、平凡な男が陰謀に巻き込まれていく・・・。有りがちなストーリーではあります。ネタバレ有りです。

アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが夢の共演・・・と言う事が売りですが、それって、そんなに囃すことの事なのか? 確かに初共演では有るらしいのですが。ちょっと、気になりました。

物語はエスピオナージなので、出演者のアクションシーンは避けられません。今回は、アクション女優のアンジーではなく、ジョニーのアクションがメイン。でもねぇ、彼のアクションシーン、イケてないんですよねぇ。ベネチアのホテルで襲撃されて屋根を逃げるシーン、拘束されていた警察から悪徳警官?に連れだされ危うく追っ手に売られてしまいそうになる流れでアンジーに救い出される時に水中でボートに引かれるシーン、これらって、どう見てもセットに見えたんですが? って言うか、厳密には、スタントマンが演じて引きで撮っている映像はロケだと思うんですが、ジョニーの顔が判るほどに寄って撮っている映像はセットだと思うんですよね。

ジョニーとアンジーが話題ですが、別の一人に注目しました。ティモシー・ダルトンです。あまり映るシーンは無いですが、彼は第4代目の007ですよ。天下の007を演じた俳優が、ほんの少ししか映らないとは・・・。

アンジー、ゴージャスですよ~。やっぱり彼女は、ゴージャスな役が似合いますね。って言うか、今回は、役柄がゴージャスと言うより、ゴージャスは装いが多かったということだと思いますが。

一方のジョニー。冴えないアメリカ人旅行者役ですが微妙。って言うか、彼を巡って、劇中何度か「アメリカ人が!」と言う、若干の軽蔑を含んだトーンでのセリフが有るんですが、世界でアメリカ人がどう思われているかということを如実に表していて、中々興味深かったです。

ストーリーに付いては、あまり語りません。「あ、結局、そういう事?」と言う結末ではあります。

タイトル ツーリスト / 原題 The Tourist
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 ジョニー・デップ(フランク・トゥーペロ)、アンジェリーナ・ジョリー(エリーズ・クリフトン=ワード)、ポール・ベタニー(ジョン・アチソン警部)、ティモシー・ダルトン(ジョーンズ主任警部)、スティーヴン・パーコフ(レジナルド・ショー)、ルーファス・シーウェル(英国人男性)

[2011/03/06]鑑賞・投稿