勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE / THE A-TEAM

2010年08月21日 | 洋画(アメリカ系)
TVで大人気だった、『特攻野郎Aチーム』の映画化版。映画化に際して、TV版ではベトナムと言う設定だったのが、イラクに変更されています。また、TV版より、笑いは控えめになっています。それでも、元々の笑いの要素は残っていますが。

ジョージ・ペパードのハンニバルも良かったですが、リーアム・ニーソンのハンニバルも良いですね。元々リーアム・ニーソンがハンニバルだっけ?と思ってしまうほど、似合っています。その他の、フェイス、B.A.、マードック、それぞれみんな、TV版のイメージをキチンと再現しているのは素晴らしいですね。

基本的に、ドタバタを楽しむ作品なので、ストーリーの緻密さには欠けると言ったら、言い過ぎかもしれませんが、ツッコミどころは目に付きます。でもそこは、復活したA-TEAMに免じて目を瞑ることとします(笑)。

TV版の人気を裏付ける(?)のが、意外に、年齢の行った観客が多かったこと。これは、TV版を楽しみにしていた層と言う事かと思います。

TV版でフェイスを演じていたダーク・ベネディクトと、TV版でマードックを演じていたドワイト・シュルツが、最後の最後に、それぞれ“フェイス”と“マードック”と共にカメオ出演しています。最後まで、席を立たないように!

タイトル 特攻野郎Aチーム THE MOVIE / 原題 The A-Team
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 ジョー・カーナハン
制作総指揮 リドリー・スコット
出演 リーアム・ニーソン(“ハンニバル”ジョン・スミス大佐)、ブラッドリー・クーパー(“フェイス”テンプルトン・ペック中尉)、クイントン“ランペイジ”ジャクソン(”B.A.”ボスコ・アルバート・バラカス軍曹)、シャルト・コプリー(”マードック”H・M・マードック大尉)、ジェシカ・ビール(キャリサ・ソーサ大尉)、パトリック・ウィルソン(“リンチ”)、ジェラルド・マクレイニー(モリソン将軍)

[2010/08/21]鑑賞・投稿

ソルト / Salt

2010年08月01日 | 洋画(アメリカ系)
アンジーの出産後初のアクション作品。キレは衰えていません。

あらすじは色んな所に描いてあるので、それはそちらにお任せ。この作品で興味深いのは、物語の冒頭の舞台が、北朝鮮ということ。これが冷戦華やかなりき20世紀の頃であれば、間違いなく旧ソ連や東欧が舞台で有ったと思います。これが北朝鮮である言うことは、今のアメリカの世界観が表れているような気がして、表情興味深く感じました。

加えてもう一つ。物語終盤の舞台はホワイトハウスなんですが、9.11以前だったら、絶対こんな事が起きる舞台としては描かなかったはず。やっぱり9.11で、世界に安全な所など無いということを思い知らされたアメリカが、その中枢の中枢まで、実は安全な場所ではないと言う描き方をするには、衝撃的でしたね。

さてさて、話的なところはこのくらいにして。やっぱりアンジーですねぇ。先にも記しましたが、子供を生んだとしても、体のキレは衰え知らず。当然、要所要所はスタントだと思いますが、それでも中々なアクションのキレを見せてもらいました。

それにしても、こう言う潜入工作員(モグラ)は、どのくらい居るんでしょうね? 疑いだしたらきりがないですが、「数え切れない位」と言う事を物語でアンジーが演じているソルトが言っていましたが、本当にそうなのかもしれませんね。

最後の最後は、「なるほど、そう来ましたか」と言う終わり方。ここは突っ込む所なんですかね? ホワイトハウスでソルトが拘束され、FBIの取調べのために移動しているはずなんですが、なぜかポトマック川にさしかかります。ホワイトハウスからFBI本部なんて、すぐそこなんですけど? クァンティコにでも行こうとしていたんですかね? もっと言うと、大統領の安全に関わる事項の第一管轄はシークレットサービスなんですが、なぜかFBIに連行されているんですよねぇ。国家安全保障に関する事項だからでしょうかね? まぁ、そう言う細かいところはさておき、結末的には、次作を作ろうと思えば作れる終わり方になっています。でもなぁ、この作品で十分ソルトは活躍していますからねぇ。もし仮に二作目を作ったとしても、二作目の話はかなり辛くなると思います。

非常に面白いアクション映画です。でもアクションにしては珍しく、スッキリ爽快と言う感じではないですね。

タイトル ソルト / 原題 Salt
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 フィリップ・ノイス
出演 アンジェリーナ・ジョリー(イヴリン・ソルト)、リーヴ・シュレイバー(ウィンター)、キウェテル・イジョフォー(ピーボディ)、ダニエル・オルブリフスキー(オルロフ)

[2010/08/01]鑑賞・投稿