勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

白夜行

2011年01月30日 | 邦画
19年前に起きた、殺人事件。交わるはずのない被害者の息子と容疑者の娘の人生は、深く・複雑に絡み合っていた・・・。

う~ん、評価に困ります。恐らく、小説としては一級品です。間違い無く面白いと思います。ですが、映像化されると・・・、厳しいモノが。上手く説明できませんが、リズムが良くないんですよねぇ。小説のリズムのまま、映像化されているのだと思います。小説の場合は、読んでいる人が自由に時間をかけて理解できるので、複雑な話もゆっくりと理解できますが、ゆっくりとした小説のリズムのまま映像化されると話に入るこむのが難しいです。映画向けに、もう少し脚本を練るべきだったかと思います。とか、厳しい事を書きましたが、決して駄作というわけではありません。

さて、この物語のキモは、やっぱり雪穂を演じた堀北真希でしょう。完成試写会の際に、「こう言う怖い人だと思われると困る(笑)」と言っていましたが、雪穂は怖い人物であるという事は十分伝わりました。って言うか、雪穂を堀北真希をモデルにして描いた?と思うほどでした・・・、って言い過ぎ?

船越英一郎も良いんですが、やっぱり彼の場合は、結末は断崖絶壁が必須では(笑)。19年間もひとつの事件を追い続ける刑事を、どうやって演じるのかと思いましたが、老けさせたんですね。ですが、失礼ながらそれ程若いという訳でも無い方ですが、かと言って、老けた姿には、若干の違和感を覚えました。

非常に重いテーマを扱った物語です。怖いと同時に、悲しい話でもあります。描き方によっては、一級の映画作品になるのは間違いない話ですが、今回はちょっと難しかったかなぁと思います。話を絞って、スッキリさせた方が良い作品になったと思いますが、今回は冗長でしたね。

タイトル 白夜行
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/日本
原作 東野圭吾『白夜行』
監督 和泉聖治
出演 堀北真希(唐沢(西本)雪穂)、高良健吾(桐原亮司)、船越英一郎(笹垣潤三)、戸田恵子(桐原弥生子/亮司の母)、田中哲司(松浦勇)、姜暢雄(篠塚一成/雪穂の夫)、緑友利恵(川島江利子/雪穂の友人)、中村久美(唐沢礼子/雪穂の養母)、粟田麗(栗原典子)、今井悠貴(10歳の桐原亮司)、福本史織(10歳の西本雪穂)、山下容莉枝(西本文代/雪穂の母)、吉満涼太(桐原洋介/亮司の父親)、粟田麗(栗原典子/亮司の恋人)

[2011/01/30]鑑賞・投稿
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ソーシャル・ネットワーク / The Social Network

2011年01月16日 | 洋画(アメリカ系)
全世界で5億人ものユーザが登録しているFacebookの創業にまつわる物語。しかしながら、制作に際してFacebook側の協力は得られず、どこまでが事実で、どこからが創作なのかが不明である。

この手の物語には、仲間内での衝突が数多く繰り広げられるものですが、Facebookの場合も例外ではありません。映画では、Facebook着想の頃の映像で始まっていますが、物語の作りとしては、今から過去を回想すると言う作りになっています。しかしながら、現在のシーンよりは、回想のシーンがメインとして描かれており、創業から今までほぼ時系列に描いていると見ても良いと思います。

基本的に事実を描いているので、あっと驚くような出来事は少ないですが、Facebookの未来を決めたのはショーン・パーカーとの出会いでしょうね。パーカーというIT業界の先達がいたからこそFacebookがここまで大きくなったのは恐らく間違いないと思いますが、また、それが故に、結果としてザッカーバーグは、友人であったエドゥアルドを裏切るような事になってしまったんでしょうね。

ところで、Googleを抜いて世界一のアクセス数を誇り、世界的にはFacebook全盛ですが、日本ではイマイチ。その理由は、Facebookが実名を基本としており、匿名を好む日本人の特性には合わないと言われていますが、どうなんでしょうかね?

映画の話に戻ります。結果として、ザッカーバーグは、数多くの友人を失いながら、巨万の富を手に入れた様な描かれ方をしており、ちょっと悪人過ぎる描かれ方をしています。新しいものを創り上げていくときには、少なからず周囲との衝突はありますが、人間的魅力のない人物に付いて行く人は少ないと思います。先にも記したように、この物語を描くに際してFacebookの協力は得られていないので、どの位まで真実に迫っているかは不明ですので、話半分と思っていたほうが良いのでしょうね。

全米映画批評家協会賞を始め、様々な賞を受賞したり、ノミネートされていますが、私的には、正直、そこまでの作品には思えませんでした。頭が硬くなってしまったんでしょうか? まだまだ現在進行形の話であり、物語の深みが足りなく感じました。もう少ししてからでも、映画化は遅くなかったのではと思います。

タイトル ソーシャル・ネットワーク / 原題 The Social Network
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ジェシー・アイゼンバーグ(マーク・ザッカーバーグ)、アンドリュー・ガーフィールド(エドゥアルド・サベリン)、ジャスティン・ティンバーレイク(ショーン・パーカー)、ブレンダ・ソング(クリスティ・リー)、ラシダ・ジョーンズ(マリリン・デプリー)、ジョゼフ・マゼロ(ダスティン・モスコビッツ)、マックス・ミンゲラ(ディヴィヤ・ナレンドラ)、ルーニー・マーラ(エリカ・オルブライト)、アーミー・ハマー(キャメロン・ウィンクルボス/タイラー・ウィンクルボス)、ダグラス・アーバンスキ(ローレンス・サマーズ)、ダコタ・ジョンソン(レスリー・ブラウン)、トレヴァー・ライト(ジョシュ・トンプソン)、ウォレス・ランガム(ピーター・シール)

[2011/01/16]鑑賞・投稿
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アンストッパブル / Unstoppable

2011年01月09日 | 洋画(アメリカ系)
2001年、オハイオ州で発生したCSX8888号暴走事故が下敷きになっている映画です。ですが、発生した場所がペンシルバニア州になるなどの変更が加えられていますので、冒頭のキャプションは「事実に基づいた」ではなく、「事実に着想を得た」となっています。

デンゼル・ワシントンは、『サブウェイ123 激突』でも鉄道員の役を演じていますが、この作品で再び鉄道員の役を演じています。もっとも、前回は運行司令でしたが、今回は運転士役です。

相棒の車掌役は、クリス・パイン。『スター・トレック』のカークとは、また異なる役柄です。

でも、この映画の主役はやはり、暴走した貨物列車777号でしょうね。物語は、暴走する777号を、如何にして止めるかという話に終止するんですが、時折訪れる危機や、迫り来るデッドラインなど、まさにノンストップで物語は進んでいきます。ちょっと気になったのは、この手の話だと、残された家族の話もクローズアップされる事が多いですが、この作品では少なめの取り上げ方です。本当に、暴走機関車を止める話を描きたかったんでしょうね。ですので、その後日談の描き方も、少ないです。でも、もう少し、ハラハラドキドキ感を出しても良かったのではと思います。予定調和的に進んでいくので、“安心して”見ることが出来ました(苦笑)。

タイトル アンストッパブル / 原題 Unstoppable
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 トニー・スコット
出演 デンゼル・ワシントン(フランク・バーンズ)、クリス・パイン(ウィル・コルソン)、ロザリオ・ドーソン(コニー・フーバー)

[2011/01/09]鑑賞・投稿
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