勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

プロデューサーズ(2005年)

2006年04月08日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル プロデューサーズ

---感想---
1968年の映画「プロデューサーズ」のリメイク。この作品は舞台にもなっていて、そして2001年のトニー賞において新作ミュージカルが受賞可能な13部門の内、なんと12部門で最優秀賞を受賞している。舞台版の初代オリジナル・キャストであるネイサン・レインとマシュー・ブロデリックが主演を演じている。

いやぁ、バカバカしくて良いですね。ニューヨークの観客の目は肥えているので、実際に初日で打ち切りと言う舞台もありますが、そのようなショービジネスの世界を皮肉っている作品ですね。

ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックが『最悪』を目指して探したシナリオが、ナチものだったので、アメリカに於いて、あんなにナチのマネをしても良いのか?とある意味ハラハラしました。まぁ、ドイツではないので、問題は無いのかもしれないですが、それでもナチシンパと見られるのは人に寄っては致命的なダメージなることもありますからね。

笑えます。面白い映画です。見ても損はしないかと思います。あ、それから、エンドロールは最後まで見たほうがいいと思いますよ。

英語版HP:The Producers from Yahoo!
1968年英語版HP:The Producers from Yahoo!
Broadway:Producers

日本公開年 2006年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
監督 スーザン・ストローマン
出演 ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ロジャー・バート

[2006/04/08]鑑賞・投稿

ブロークバック・マウンテン(2005年)

2006年04月07日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ブロークバック・マウンテン

---感想---
2006年アカデミー賞作品賞大本命と言われながら、受賞を逃がしたと言う曰くつき。その代わりと言っては何だが、監督賞を受賞している。作品賞受賞を逃した原因の一つとして、”ゲイ”を扱ったからだとも言われているが、真相は不明である。

現代の話かと思っていたら実は違っていて、1960年代後半から80年代初めの辺りの話。今でこそ、ゲイも市民権を得られ、(アメリカの)州に依っては同性同士の結婚も認められてきていますが、この映画を正しく理解するためには1960年代~1980年代のアメリカにおけるゲイの扱われ方を知らないと、この映画の本当の意味は理解できないでしょうね。って言うか、差別されていたと言うこと以外、私もわからないんですが(今も、差別されているのかもしれないですが)。あと、メキシコに言及する件があります。これもその場面を見ていればどう言うことなのかは理解できますが、ゲイの世界におけるメキシコの意味を知っている方が、このシーンの意味はもっとよく理解できるでしょう。

などと書いていますが、期待しすぎたのかなぁ。愛しても結ばれないと言う悲哀がこの映画の良いところ?なのでしょうか。その意味では、一方の男を女に置き換えて男女の話としても成り立つ物語で、そう言うストーリーだったら、とても哀しいラブストーリーとして認識されると思います。でも、特に最後の終わり方があまりにもあっけなくて、結構拍子抜け。特に、ジェイク・ギレンホールの最後があのような最後を迎えることになった理由が、アン・ハサウェイが説明している通りなのか、あるいは、フラッシュバック映像に描かれているようなことになったのかが不明です。ちょっと消化不足気味になってしまいました。

男同士のラブシーンが結構出てくるのでビックリです。あんなにきちんと描いているとは思いませんでした。そう言う意味で、映画批評家の世界では評価されたんでしょうか? でも、一般の日本人の感覚からいうと、ちょっと判りにくいかなぁと思います。

英語版HP:Brokeback Mountain from Yahoo!

日本公開年 2006年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
監督 アン・リー
出演 ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ、ランディ・クエイド

[2006/04/07]鑑賞・投稿

ファイヤーウォール(2006年)

2006年04月01日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ファイヤーウォール

---感想---
アメリカの強い男の代名詞(?)、ハリソン・フォードが、今度は”銀行員”を演じます。”銀行員”とは言っても、普通の銀行員では無く、銀行のセキュリティスペシャリストと言う役ですが。

「家族を人質にとられて、犯罪行為を強要される」と言うのは、どこかで聞いたことのある話だと思いましたが、「ホステージ」と同じプロットですね。あちらの主役も、アメリカの強い男のブルース・ウィリス。最後は、父の活躍で、家族は助かります。

舞台は、シアトルの地方小銀行。場所がシアトルなのは、LAXとか、NYとかは食傷気味と言うことでしょうか。それと、対象の銀行が、地方の小銀行と言う事も、LAXやNYでない理由かもしれませんね。

犯罪を犯すまでがちょっと長いです。反対に、ハリソン・フォードが家族を救い出すために活躍するシーンが、ちょっと短いかなぁ。もう少し、ハリソン君の武勇伝があっても良い様な気がします。ちょっとその辺の練り方が足りないかなぁ。

英語版HP:Firewall from Yahoo!

日本公開年 2006年
製作年/製作国 2006年/アメリカ
監督 リチャード・ロンクレイン
出演 ハリソン・フォード、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセン、メアリー・リン・ライスカブ、ロバート・パトリック

[2006/04/01]鑑賞・投稿