勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

キャプテン・フィリップス / Captain Phillips

2013年11月30日 | 洋画(アメリカ系)
実話の映画化。

監督のポール・グリーングラスは、9.11で唯一目標に達することがなかったUA93便を描いた『ユナイテッド93』も描いているが、こう言う緊迫感の有る、リアルな作品は得意なんでしょうね。『ユナイテッド93』の時も、実際の軍人や管制官を撮影に参加させていますが、この作品でも、実際の駆逐艦を参加させてリアリティを追求しています。

いやぁ、予告編のイメージとはちょっと違いましたが、むしろ、いい方向に違っています。と言うのは、劇映画ですので、無駄に盛り上げたりするのかと危惧していたのですが、むしろ、起こったことを淡々と描いて緊迫感漂う作品に上手く仕上がっています。殆どが、海上・船上のシーンで、まさにフィリップス船長に降りかかった出来事を余すこと無く描いたという感じです。

やっぱりトム・ハンクスですよねぇ。いやぁ、一番すごいと思ったのは、実は、救出後、医務室で自失呆然の状態であったシーン。本当に生命が風前の灯になって、間一髪で救出されたら、ああ言う虚脱状態に陥るのかと。それをリアルに、本当にそう言う目に遭ったかのような演技をしていました。凄い。ちなみに、その時の、オブライエン看護師長を演じたダニエル・アルバートは、実際の海軍衛生兵らしいです。そんなところまで、リアル!

それと忘れてはいけないのは、海賊の面々でしょうね。ソマリア人から選ばれたそうです。もちろん、本当の海賊では無いわけですが、画面では海賊になりきっていましたね。実際の所、役作りのために海賊に参加するわけにも行かないので、苦労したのだと思いますが、中々どうして。上手かったです。

フィリップス船長の救出には、最終的にSEALsが出て来るわけですが、SEALsだからと言って、強襲だけには限りません。こちら側も揺れ動く艦上、標的も揺れ動く船上、そう言う悪条件で狙撃を決めるところは、SEALsの練度の高さを示しているのだと思います。それにしてもなぁ、作戦地域への合流の際、パラシュート降下なんだ。

海賊のリーダー・ムセの劇中のセリフで、「アメリカに行く。NYで贅沢をしたい。」と言う趣旨のセリフがあります。そしてエピローグ。フィリップス船長が救出され、ムセが拘束された際、「アメリカに行くぞ」と拘束した兵士たちに言われていたのは、これは、敢えて、そう言うセリフを入れたんですよね。同じアメリカに行くにしても、全く意味が異なるとして。

それと、海賊たちが「俺達は、アルカイダじゃないぞ」と仕切りに言っているのも、この事件・時期の背景を感じさせますね。アルカイダ=テロリストなわけで、誘拐犯とは全く異なり、容赦なく排除されてしまいますからね。

偽計を用いて撃退した一回目の襲撃、そして、乗り移られたものの人質に取られてしまったフィリップス船長以外は被害を出さなかった二回目の襲撃。このマースク・アラバマ号襲撃の話は、フィリップス船長が4日間人質になったものの無事救出されたと言うことだけではなく、マースク・アラバマ号の乗組員たちが一致協力して、マースク・アラバマ号から海賊を排除したということも、成功裏に事件が解決した重要な要素であったと思います。

いやぁ、すごかった。

タイトル キャプテン・フィリップス / 原題 Captain Phillips
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ポール・グリーングラス
出演 トム・ハンクス(リチャード・フィリップス)、キャサリン・キーナー(アンドレア・フィリップス)、バーカッド・アブディ(ムセ/海賊リーダー)、バーカッド・アブディラマン(ビラル/海賊の最年少)、ファイサル・アメッド(ナジェ)、マハト・M・アリ(エルミ)、マイケル・チャーナス(シェーン・マーフィー/マースク・アラバマ号一等航海士)、コーリイ・ジョンソン(ケン・クイン/マースク・アラバマ号操舵手)、マックス・マーティーニ(SEALs部隊長)、クリス・マルケイ(ジョン・クローナン/マースク・アラバマ号三等機関士)、ユル・バスケス(フランク・カステラーノ/ベインブリッジ艦長)、デビッド・ウォーショフスキー(マイク・ペリー/マースク・アラバマ号機関長)

[2013/11/30]鑑賞・投稿

悪の法則 / The Counselor

2013年11月17日 | 洋画(アメリカ系)
監督がリドリー・スコットで、出演俳優陣がマイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットと言う錚々たるメンバー。凄い作品が予想されるんですが・・・。

いやぁ、一体全体どう言う映画なんですかね? って言うか、違う意味で凄い作品でした。ラストのセリフが語られた時、劇場内騒然(?)。確かに、「えっ?」と言う音と言うか、声なき声が聞こえました。あれで終わりとは・・・。

中身も、意味不明。必要以上にエロだったり、簡単に殺したり。上記の錚々たる俳優陣も例外ではありません。

でもなぁ、駄作とは言いたくないんだよなぁ。駄作は何か違うところがあるんですが、かと言って、さっぱり面白くもない。一体全体どう言う映画なんですかね? 残念です。

タイトル 悪の法則 / 原題 The Counselor
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 リドリー・スコット
出演 マイケル・ファスベンダー(カウンセラー)、ペネロペ・クルス(ローラ)、キャメロン・ディアス(マルキナ)、ハビエル・バルデム(ライナー)、ブラッド・ピット(ウェストリー)

[2013/11/17]鑑賞・投稿

マラヴィータ / The Family

2013年11月16日 | 洋画(アメリカ系)
マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、リュック・ベッソン。すごい組み合わせです。マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロと言う組み合わせならば、重厚な作品を想像しますが、そこにリュック・ベッソンが加わるとどうなるのか? こうなりました(笑)。

この作品って、コメディ(?)で良いんですよね? でも、その割には、簡単に人が死にます。そういう所が、この作品が、マフィア映画(・・・って言って良いですよね?)で有ることを思い出させます。

周りを固める、ミシェル・ファイファー、ダイアナ・アグロン、ジョン・ドレオの皆それぞれ素晴らしいんですが、この作品はなんといってもこの二人以外の何ものも無いのではないでしょうか? その二人とは、ロバート・デ・ニーロとトミー・リー・ジョーンズ。ものすごく男臭いですが、やっぱり良いですよね。

ロバート・デ・ニーロですが、今の姿と、嘗てニューヨークでブイブイ言わせていた頃の姿の両方が出るんですが、ロバート・デ・ニーロのマフィアのボスは、かっこいいですね~。いやぁ、凄みがあります。『なんか頼りにならなそうなお父さん』という今の姿演じている人物と、同一人物とは思えないです。

もう一人のトミー・リー・ジョーンズ。デフォルトでしかめっ面と言う感じがしますが、フレッドの監視役のFBI捜査官と言う役が、すごく似合っています。地球での監視活動をしながら、こう言う活動もジョーンズ調査員はやっているんですね(笑)。

英語のタイトルは“The Family”で、この4人家族と言う意味もありますが、マフィアの意味も含んでいると思います。一方邦題の“マラヴィータ/MALAVITA”ですが、イタリア語で“裏社会”と言う意味だそうです。これはこれで、意味合いが判りますね。ちなみに、フレッドの飼い犬の名前も“マラヴィータ”です。最初、「えっ?犬の名前がタイトルなの?」と思ってしまいました。

ラストの銃撃戦ですが、もう少し盛り上がるかなぁと思ったら、いい感じで終ってしまいましたね。あそこはあまり見せ所では無いという事なんでしょうね。

タイトル マラヴィータ / 原題 The Family
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ・フランス
監督 リュック・ベッソン
製作総指揮 マーティン・スコセッシ
出演 ロバート・デ・ニーロ(フレッド・ブレイク/ジョヴァンニ・マンゾーニ)、ミシェル・ファイファー(マギー・ブレイク)、ダイアナ・アグロン(ベル・ブレイク)、ジョン・ドレオ(ウォレン・ブレイク)、トミー・リー・ジョーンズ(ロバート・スタンスフィールド)、

[2013/11/16]鑑賞・投稿

清須会議

2013年11月10日 | 邦画
本能寺の変での織田信長亡き後の、織田家の跡目を決める“きよすかいぎ”の模様をコメディ仕立てで描いた作品。“きよすかいぎ”は、清州会議と言う表記もありますが、映画は清須会議になっています。

原作も読んだんですが、原作は、各章が、登場人物それぞのれモノローグで構成されていると言う珍しい形態の小説です。モノローグなので、自分の考えていることも、そのままセリフになったりもしている一方、その章の中には、基本的には他の人物は出てきません。なので、同じ場面を、ある人物の視点で描いた後、違う人物の視点で描くなどの手法で、その場の臨場感を作り出しています。

原作の段階では、まだ俳優はイメージしていなかったらしいのですが、脚本化に際しては俳優へのあて書きしたらしいです。その中で意外だったのが、佐藤浩市。いつもは、渋くてかっこいい演技を見せる佐藤浩市ですが、この作品では、日和見の頼りない池田恒興を演じています。まぁ、それでも、そう言う演技は上手いですが。

あと印象に残ったのは、小日向文世ですかねぇ。まぁ、この方は元々、冷静な男も演じる方ですが、この作品では、冷静で、頭脳明晰な軍師を見事に演じていました。

中村勘九郎が織田信忠を演じているわけですが、これってまさか、織田信忠が元服してはじめのうちは勘九郎信重と名乗っていたからですかね?だとしたら、かなりマニアックです。私はWikipediaを見て気づいたんですが、三谷幸喜は歴史少年だったみたいなので、知っていたのかな?

この作品の特徴としてもうひとつ有るのが、織田家の人物たちの特徴を通った鼻に込め、羽柴家の人物の特徴を大きな耳に込めたということ。なので、織田家一族を演じた俳優たちは、篠井英介と伊勢谷友介を除いて、付け鼻をして演じたそうです。篠井英介と伊勢谷友介の二人は、鼻筋が通っていたという事ですかね。

ところで、正直、「大泉洋の秀吉って、どうよ?!」と思っていたんですが、失礼しました。良かったです。人心を掴むのが上手かったと伝えられる秀吉ですが、それを見事に演じています。芸達者ですね。

最後に。三谷作品なので、基本的に“喜劇”と言って良いはずなんですが、中々どうして、結構いい作品になったと思います。衣装や清須城も見事でした。ただ、ちょっと長いですけどね。「信長の跡目を決める」と言い過ぎたような気がしますね。秀吉の天下統一の過程であった訳ですから、そう言う所にもう少し強調しても良かったと思います。そうすると、かなり物語の色彩が変わったと思いますが。

タイトル 清須会議
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/日本
監督 三谷幸喜
原作 三谷幸喜
出演 役所広司(柴田勝家)、大泉洋(羽柴秀吉)、小日向文世(丹波長秀)、佐藤浩市(池田恒興)、鈴木京香(お市様)、妻夫木聡(織田信雄)、伊勢谷友介(織田三十郎信包)、坂東巳之助(織田信孝)、剛力彩芽(松姫)、篠井英介(織田信長)、中村勘九郎(織田信忠)、津島美羽(三法師)、浅野忠信(前田利家)、寺島進(黒田官兵衛)、阿南健治(滝川一益)、松山ケンイチ(堀秀政)、でんでん(前田玄以)、市川しんぺー(佐々成政)、浅野和之(明智光秀)、染谷将太(森蘭丸)、瀬戸カトリーヌ(小袖)、中谷美紀(寧)、戸田恵子(なか)、梶原善(小一郎)、天海祐希(枝毛)、西田敏行(更科六兵衛)

[2013/11/10]鑑賞・投稿

スティーブ・ジョブズ / JOBS

2013年11月03日 | 洋画(アメリカ系)
事実に基づいた作品。

2011年10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズの話です。ですが、この作品では、アップル創業から、アップル追放を経てアップルに復帰するまでを描いており、その他の、NeXTやピクサーの話には触れられていませんし、2000年のCEO復帰以後の話も描かれていません。スティーブ・ジョブズ=アップルとも言えるので、アップルの話に絞ったのは必ずしも間違いではないと思いますが、2000年以降の話を描かないのは“?”という気もします。まぁ、それは『みんな知っているでしょ?』と言う事なのかもしれませんが。

ウォルター・アイザックソンの著した伝記は読んでいますし、描かれている話は有名なエピソードばかりですので、基本的には、中身は全て知っている話です。ですが、本で読んだり、エピソードを聞いただけなのと、それを映像化して目で見るのは、理解度は違いますね。って言うか、演出もあるので『どうなんだ?』と言うところはありますが、それにしても、ジョブズの嫌な奴ぶり(笑)はよく描かれていました。ジョブズは非常に優秀で、人が出来なかったことを成し遂げていますが、では実際にこう言う人が近くにいたらどうする?と問われたら、出来れば近づきたくないと言うところが正直な気持ちです。

スティーブ・ジョブズは、アシュトン・カッチャーが演じています。私のイメージのジョブズは、もう少し細身だったと思いますが、それでも中々似ていたと思います。(って言うか、下記の1995年のインタビュー映像を見ると、ちょうどその頃のジョブズに似ていると思いました。)それ以外も、当然、実在の人物なわけですが、ラストに本人と今回演じた人物の写真が出てきますが、結構似ていましたね。

今年は、『スティーブ・ジョブズ1995 失われたインタビュー(Steve Jobs: The Lost Interview)』もあり、スティーブ・ジョブズに関する映画が複数公開されています。なぜこのタイミングなのかは不明ですが、iPhoneも5Sまで進化し、スティーブ・ジョブズが亡くなる前に企画していたと言われているiPhoneは次の製品までですから、その後のアップルの趨勢を占うとしては今のタイミングだったのかもしれません。

タイトル スティーブ・ジョブズ / 原題 JOBS
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ジョシュア・マイケル・スターン
出演 アシュトン・カッチャー(スティーブ・ジョブズ)、ダーモット・マローニー(マイク・マークラ)、ジョシュ・ギャッド(スティーブ・ウィズニアック)、ルーカス・ハース(ダニエル・コトキ)、J・K・シモンズ(アーサー・ロック)、マシュー・モディーン(ジョン・スカリー)、エディ・ハッセル(クリス・エスピノサ)、ロン・エルダード(ロッド・ホルト)、デヴィッド・デンマン(アル・アルコーン)、アーナ・オライリー(クリスアン・ブレナン)、ジョン・ゲッツ(ポール・ジョブズ)、レスリー・アン・ウォーレン(クララ・ジョブズ)、ネルソン・フランクリン(ビル・アトキンソン)、エルデン・ヘンソン(アンディ・ハーツフェルド)、ケヴィン・ダン(ギル・アメリオ)、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ(ポール・テレル)、ジャイルズ・マッシー(ジョナサン・アイブ)、ブレット・ジェルマン(ジェフ・ラスキン)

[2013/11/03]鑑賞・投稿

42 世界を変えた男 / 42

2013年11月02日 | 洋画(アメリカ系)
事実に基づいた作品。

アメリカMLBの全30球団共通の永久欠番42。その番号を付いけていた男が、MLB史上初めての黒人選手であったジャッキー・ロビンソン。ジャッキー・ロビンソンがMLBデビューした4月15日は、毎年ジャッキー・ロビンソン・デーとして、選手・監督、そして審判までもが42の背番号でプレイしています。

近頃、日本で背番号3と言えば長嶋茂雄氏だし、1と言えば王貞治氏、そして先ごろ亡くなった川上哲治氏は16でしたが、アメリカで42と言えば、このジャッキー・ロビンソン。日本でも、ニュースになるのでジャッキー・ロビンソン・デーは聞いたことがあるし、ニュース映像も目にしたことは有ります。今でこそ、お祭りになっていますが、その当時の本人たちは、正に命がけであったと言う事が判りました。それが、戦後の話だというのですから、まだまだ最近のことなんですよねぇ。まぁ、アメリカの公民権運動が高揚するのは、それよりも更に後の話ではありますが。

ハリソン・フォード、歳とりましたねぇ。いや、まだそれ程老けこむような歳では無いはずなんですが、この作品では、歳取った様に感じました。彼が演じたブランク・リッチーは、当時まだ65歳程であったはずなので、あれほど年寄りアピールしなくても良いと思うんですが・・・。

いやぁ、中々見応えのある作品です。

タイトル 42 世界を変えた男 / 原題 42
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ライアン・ヘルゲランド
出演 チャドウィック・ボーズマン(ジャッキー・ロビンソン)、ハリソン・フォード(ブランク・リッチー/ブルックリン・ドジャースのGM・社長)、ニコール・ベハーリー(レイチェル・ロビンソン/ジャッキーの妻)、クリストファー・メローニ(レオ・ドローチャー/ブルックリン・ドジャース監督)、アンドレ・ホランド(ウェンデル・スミス/新聞記者)、ルーカス・ブラック(ピー・ウィー・リース/ブルックリン・ドジャース遊撃手)、ハミッシュ・リンクレイター(ラルフ・ブランカ/ブルックリン・ドジャース投手)、ライアン・メリマン(ディクシー・ウォーカー/ブルックリン・ドジャース右翼手)、アラン・テュディック(ベン・チャップマン/フィラデルフィア・フィリーズ監督)、C・J・ニコースキー(ダッチ・レナード/フィラデルフィア・フィリーズ投手)、T・R・ナイト(ハロルド・パロット)

[2013/11/02]鑑賞・投稿

2ガンズ / 2 Guns

2013年11月01日 | 洋画(アメリカ系)
DEA(麻薬取締局)潜入捜査官のボビーと、身分を秘匿した海軍情報部の下士官のスティグ。ふたりは互いの身分を知らないまま、麻薬犯罪組織への浸透を図り、犯罪収益金を銀行から奪取するが、その大金はスティグの上官に騙し取られた挙句、二人は、様々な組織から狙われる事に・・・。

突っ込みどころ満載ですね。って言うか、冒頭、いきなり銀行を襲う話をしていたので、この二人は悪徳捜査官・海軍軍人か?と思ったら、作戦の一部だったと言うことのようです。って言うか、その大胆な作戦が、その後、二人の命を危険にさらしてしまうことになるんですけどね。

う~ん、でも、この作品は、笑いを狙うのか、あるいはサスペンスを狙うのか、ちょっと中途半端。DEAや海軍をはじめとする政府機関をコケにするならもっと徹底的にするべきだし、二人の覆面捜査官が、政府に巣食う悪徳役人をあぶり出すという正義を描くのであれば、やっぱりそういう方向にもっと徹底すべき。どっちも狙ったと言うか、どっちも狙っていないというか、どっちつかず。ではと言えば、銃撃戦やアクションが派手かというと、それも中途半端。もっと徹底的にしないと。

デンゼル・ワシントンとか、マーク・ウォールバーグとか、結構な有名俳優が出ているけど、B級臭プンプンです。

ま、つまらなくはないですが、絶賛もないです。

タイトル 2ガンズ / 原題 2 Guns
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 バルタザール・コルマウクル
出演 デンゼル・ワシントン(ロバート・“ボビー”・トレンチ)、マーク・ウォールバーグ(マイケル・“スティグ”・スティグマン)、ポーラ・パットン(デビィ)、ビル・パクストン(アール)、ジェームズ・マースデン(ハロルド・クインス)、エドワード・ジェームス・オルモス(パピー・グレコ)、フレッド・ウォード(トゥウェイ提督)、ロバート・ジョン・バーク(ジェサップ)

[2013/11/01]鑑賞・投稿