勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

アマンダと僕 / Amanda

2019年07月07日 | 洋画(フランス系)
突然の悲劇で肉親を失った青年と少女の絆を映画いた作品。2018年の第31回東京国際映画祭で最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞。

“突然の悲劇”と言う事は「交通事故かな?」と思っていたんですが、いやぁ、余りにも現代の“突然の悲劇”ですね。ちょっと驚かされました。って言うか、フランスだと、シャルリー・エブド襲撃事件、パリ同時多発テロ事件など、リアルに起きている出来事。それが、映画で、こういう形で描かれるとは・・・。一般市民が、テロを恐れながら生きていかなければならない時代なんですね・・・。

ダヴィッドは、24歳。はっきり言って、ニートすれすれの生活の様です。そんな時に、いきなり姪っ子の面倒を見なければならないと言うのは、非常に困惑するのは間違いないです。でもそれが、彼の“何かのスイッチ”を入れたのかもしれませんね。それまでも、仲の良かったアマンダですが、良い保護者になっていきそうな感じがしました。

ラストシーンが、なんとも印象的。希望がある事を示しているんですね。

第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門 マジックランタン賞
第31回東京国際映画祭 東京グランプリ/最優秀脚本賞
第44回セザール賞 主演男優賞/オリジナル音楽賞 ノミネート

タイトル アマンダと僕 / 原題 Amanda

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2018年/フランス
監督 ミカエル・アース
出演 バンサン・ラコスト(ダヴィッド)、イゾール・ミュルトリエ(アマンダ/ダヴィッドの姪)、ステイシー・マーティン(レナ/ダヴィッドの友人)、オフェリア・コルブ(サンドリーヌ/ダヴィッドの姉)、マリアンヌ・バスレール(モード/ダヴィッドとサンドリーヌの叔母)、ジョナタン・コエン(アクセル/ダヴィッドの友人)、グレタ・スカッキ(アリソン/ダヴィッドとサンドリーヌの母)
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パリ、嘘つきな恋 / Tout le monde debout

2019年06月01日 | 洋画(フランス系)
プレイボーイのビジネスマンが弾みで付いた嘘を切っ掛けに始まる恋の模様を描いた作品。

なるほどね。ぶっちゃけ、予想通りの展開。ベタです。ですが、それが悪い感じではありません。むしろ、安心できて心地よい感じです。

監督と主演のフランク・デュボスクですが、フランスの国民的なコメディアンだそう。コメディに映画にと、日本で言うと、北野武??

ところどころリアルに笑えて、中々面白かったです。

タイトル パリ、嘘つきな恋 / 原題 Tout le monde debout

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2018年/フランス
監督 フランク・デュボスク
出演 フランク・デュボスク(ジョスラン)、アレクサンドラ・ラミー(フロランス)、キャロライン・アングラード(ジュリー)、エルザ・ジルベルスタイン(マリー)、ジェラール・ダルモン(マックス)
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ナチス第三の男 / The Man with the Iron Heart

2019年02月17日 | 洋画(フランス系)
ナチスの“殺人部隊”であるアインザッツグルッペンの創設者でアリ、“ユダヤ人問題の最終的解決”の実質的実施責任者でもあるラインハルト・ハイドリヒと、彼の暗殺計画のエンスラポイド作戦を描いた作品。

ラインハルト・ハイドリヒの事は多少知っていましたが、はじめのうちは、彼の妻の方がナチス信奉者であり、ラインハルト自身は妻に付いて行ったと言う感じであることは知りませんでした。ちょっと意外。でも、まぁ、彼は元々、前途洋々たる海軍軍人だった訳ですから、軍人時代はナチスとは距離を置いていたのかもしれませんね。ナチ党員になって以降の彼は、その有能さに拍車をかけて、どんどん出世していくわけですが、その過程で、妻との力関係も逆転していましたが。

ジェイソン・クラークが、ラインハルト・ハイドリヒを演じていますが、ちょっとごつ過ぎ(笑)。実際のハイドリヒは、もうちょっとシュッとした、クールな見た目です。

タイトル ナチス第三の男 / 原題 The Man with the Iron Heart

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2017年/フランス・イギリス・ベルギー
監督 セドリック・ヒメネス
原作 ローラン・ビネ/高橋啓訳『HHhH プラハ、1942年』原題:THE MAN WITH THE IRON HEART
出演 ジェイソン・クラーク(ラインハルト・ハイドリヒ/ナチス国家保安本部(RSHA)長官)、ロザムンド・パイク(リナ・ハイドリヒ/ラインハルトの妻)、ジャック・オコンネル(ヤン・クビシュ/暗殺計画実行者)、ジャック・レイナー(ヨゼフ・ガブチーク/暗殺計画実行者)、ミア・ワシコウスカ(アンナ・ノヴァーク/ヤンとヨゼフの協力者)、スティーブン・グレアム(ハインリヒ・ヒムラー/ハイドリヒの上官)
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TAXi ダイヤモンド・ミッション / TAXi 5

2019年01月19日 | 洋画(フランス系)
リュック・ベッソンのTAXiシリーズの第5弾。今度は、パリ警察から、マロが、マルセイユ警察にやってきます。

いままでの、サミー・ナセリ、フレデリック・ディフェンタールは出てきません。これまでと続いて出ているのは、市長になっているシベール役のベルナール・ファルシーくらいでした。また、一応、 サミー・ナセリ演じるダニエルの甥と言う設定はあるので、世界観は続いていると言う事の様です。

うーん、なんか、話のリズムが悪いですねぇ。見たのは、TAXi 3までですが、それまでだと、ダニエルとエミリアンの丁々発止のやり取りが物語にリズムを付け、そして、TAXIの疾走が、画面にドキドキ感と緊張感を与えると言う感じでしたが、それがありません。なんか、だらぁとした感じ。カーチェイスのシーンは、(それがウリの作品なので)あるんですけどねぇ。

笑うシーンも所々あるんですが、なんか、無理やりネタとして仕込んだ感じ。上滑りしています。

TAXiシリーズなので期待していたんですが、なんか、ちょっと残念。

タイトル TAXi ダイヤモンド・ミッション / 原題 TAXi 5

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2018年/フランス
監督 フランク・ガスタンビド
出演 フランク・ガスタンビド(シルヴァン・マロ)、マリク・ベンタルハ(エディ・マクルー)、ベルナール・ファルシー(ジベール市長)、サブリナ・ウアザニ(サミア)、エドゥアルド・モントート(アラン)、ムッシュ・プルベ(メナール)、アヌアル・トゥバリ(ミシェル)、リオネル・ラジェ(レジス)、シシ・デュバルク(サンドリーヌ)、サンド・バン・ロイ(サンディ)、ロマン・ランクリー(ビション副市長)、サルバトーレ・エスポジート(トニードッグ)、ファブリツィオ・ネボラ(ロッコ)、ルドゥアン・ブゲラバ(マルコ)、イシェム・ブゲラバ(イシェム)
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マダムのおかしな晩餐会 / Madame

2018年12月08日 | 洋画(フランス系)
アメリカからパリに引っ越してきた夫婦が催したディナーに、人数合わせで急遽参加する事になったメイドが引き起こす騒動を描いたコメディ映画。

なるほど。フランス映画の魅力に“皮肉”があるような気がしますが、この作品は、控えめ?紳士から気に入られてしまって、求愛されてしまうと言う所は皮肉な部分なのかなぁ。しかし、その愛が、メイドの身分を誤解したところから始まる打算であるように見えますが、付き合いを進めるうちに・・・?結末は、明示されていませんが『人間は、ハッピーエンディングが好き』と言う言葉から暗示されるような結末なのでしょうかね。

フランス映画ですが、セリフの殆どは英語です。登場人物の殆どが、アメリカ人、イギリス人と言う事もあるのだと思います。

邦題が『マダムのおかしな晩餐会』ですが、これは邦題あるある認定です。晩餐会はきっかけに過ぎず、主題じゃ無いんですよねぇこのタイトルだと、物語が晩餐会で終わるような印象を与えてしまいます。原題は『Madame』。これが正当なタイトルですね。まさしく“マダム”を描いた作品ですので。

タイトル マダムのおかしな晩餐会 / 原題 Madame

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 アマンダ・ステール
出演 トニ・コレット(アン・フレデリクス)、ハーベイ・カイテル(ボブ・フレデリクス)、ロッシ・デ・パルマ(マリア)、マイケル・スマイリー(デイヴィッド・モーガン)、トム・ヒューズ(スティーブン・フレデリクス)、スタニスラス・メラール(アントニー・ベルナルド)、ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム(ファニー)、ブレンダン・パトリックス(トビー)
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おかえり、ブルゴーニュへ / Ce qui nous lie

2018年12月01日 | 洋画(フランス系)
家を飛び出して世界を旅する生活を行っていたワイナリーの長男。兄の代わりに家業を継いでいた妹。別のワイン生産者の婿となっていた弟。そんな三人を描いた、フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーが舞台のヒューマンドラマ。

なるほどね。自分探しのために旅に出ると言うのは良くありますが、この作品の場合は、自分探しの旅に出たけど、自分の家に戻ってきて、自分の家で自分を探し出したという所でしょうか。わかりにくい比喩ですねぇm(__)m

ブルゴーニュのドメーヌの一年を描いたとも言える訳ですが、その一年が、父親が亡くなった事に始まり、弟は義実家と微妙な関係であったり、妹は自分に自信が持てず、そして、長男は長男で、やっぱり複雑な事情を抱えていたりしています。

ある意味、日々悩んで、困って、頑張って日常生活を送っているすべての人を描いた作品と言ってもいいかなと思います。そういう意味では、描かれているのは、実は“自分”だったりするのかも。

タイトル おかえり、ブルゴーニュへ / 原題 Ce qui nous lie

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 セドリック・クラピッシュ
出演 ピオ・マルマイ(ジャン)、アナ・ジラルド(ジュリエット)、フランソワ・シビル(ジェレミー)
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オーケストラ・クラス / La Mélodie

2018年08月19日 | 洋画(フランス系)
子どもたちに無料で楽器を贈呈し、プロの演奏家たちが音楽を教えるフランスの実在の教育プログラム「Démos」に着想を得て描かれた物語。初めて楽器を手にする子供に教える、挫折した音楽家。音楽家は、子供たちに教えることで、自らの事も見つめなおす。

うーん、話としては悪くない話。所謂“感動もの”に属する部類だと思うんですが、なぜだか最後までスキっとしません。何と言うか、音楽家で音楽講師ダウド役のカド・メラッドですが、あまり表情が無いんですよねぇ。最初のうちは「あ、失意の音楽家を表情でも表すなんて、すごいな」と思っていたんですが、話が進んで、徐々にダウドの心も和み始めていて良い筈なのですが、それでも、あまり表情に変化がありません。ちょっとは、嬉しそうな顔、楽しそうな顔をしますが、やっぱり表情に乏しい。もっと、ダウドの表情に変化があれば、もっといい作品だと思ったと思います。

まぁ、それはそれとして、他人に教えることで自分が学ぶことってありますよね。わからない人に判りやすく教えることが、自分自身の学びにもなる。フランスで行われているのも、教える側に、そう言う無形のメリットがあるからなのかなぁとも思いました。

タイトル オーケストラ・クラス / 原題 La Mélodie

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 ラシド・ハミ
出演 カド・メラッド(シモン・ダウド/音楽講師)、アルフレッド・ルネリー(アーノルド)、ザカリア・タイエビ・ラザン(サミール)、シレル・ナタフ(ヤエル)、ユースフ・ゲイエ(アブ)、サミール・ゲスミ(ブラヒミ/教師)
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セラヴィ! / Le sens de la fête

2018年07月20日 | 洋画(フランス系)
ネタバレアリ

お城を舞台にした豪華絢爛な結婚式で、そろいもそろってポンコツばかりのスタッフしかいない中、結婚式をプロデュースしたベテランウェディングプランナーが、どうやって切り抜けていくのかを描いたドタバタコメディ。

まず驚いたのが、オールナイトで結婚式が行われる事。フランスの結婚式が、オールナイトで行われるイメージは無かったので、ちょっとビックリ。って言うか、始まるのが、夜遅くからだからなぁ。ヨーロッパの人って、宵っ張りなんですね。

それと、国家憲兵が、アルバイトで?給仕をやる設定にもビックリ。日本ほど副業にはうるさく無いのかもしれませんが、それでもねぇ、国家憲兵が給仕なんてやるんですね?

新郎も一癖あるし、主人公のマックス自身もプライベートに問題を抱えていて、この手のコメディにありがちな設定にもなっています。

ところどころクスっと笑えて、中々面白いです。流石フランス映画と言う気分になります(笑)

タイトル セラヴィ! / 原題 Le sens de la fête

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ
出演 ジャン=ピエール・バクリ(マックス/ウェディングプランナー)、ジャン=ポール・ルーブ(ギイ/カメラマン)、ジル・ルルーシュ(ジェームス/バンドボーカル)、バンサン・マケーニュ(ジュリアン/マックスの義理の弟・スタッフ)、アイ・アイダラ(アデル/スタッフ)、スザンヌ・クレマン(ジョジアーヌ/スタッフ)、アルバン・イワノフ(サミー/臨時スタッフ)、バジャマン・ラベルヌ(ピエール/新郎)、ジュディット・シュムラ(エレナ/新婦)、エレーヌ・バンサン(新郎の母)
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あしたは最高のはじまり / Demain tout commence

2017年09月15日 | 洋画(フランス系)
軽くネタばれあり。

嘗て、一度関係をもってしまった女性から赤ん坊を預けられたプレイボーイが、偶然知り合ったゲイとともに、赤ん坊を育てていくヒューマンドラマ。

元々は、「Instructions Not Included」と言うメキシコ映画。残念ながら、元ネタは見たことがありません。元々ネタでは、主人公が、メキシコ・アカプルコから、アメリカ・LAに行く設定が、この作品では、フランスからイギリス・ロンドンと言う事になっている様です。

サミュエルは、クリスティンとグロリアの親権を争い、勝ったわけですが、それだけで十分物語として成立していたのですが、そこに加えてそんな結末があるとはねぇ。

なんとも結末が悲しいですね。そう来るか、と。病院に行くシーンで、先が短いと言う趣旨の話があったので、サミュエルの事だと思ったんですけどねぇ。まさかね、そう来るか、と言う事ですよ。

いやぁ、ヒューマンなドラマでした。良かったです。

タイトル あしたは最高のはじまり / 原題 Demain tout commence

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/フランス・イギリス
監督 ユーゴ・ジェラン
出演 オマール・シー(サミュエル)、クレマンス・ポエジー(クリスティン)、アントワーヌ・ベルトラン(ベルニー)、グロリア・コルストン(グロリア)、アシュリー・ウォルターズ(ローウェル)、ラファエル・ボン・ブルメンタル(トム)、クレマンティーヌ・セラリエ(サマンサ)、アンナ・コティス(アップルトン校長)、ラケル・キャシディ(グロリアの担任)、ハワード・クロスリー(判事)
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エル ELLE / Elle

2017年09月02日 | 洋画(フランス系)
社会的にも成功した女性が、ある日、自宅で男に襲われるが、なぜか警察に届けようとしない。女性が警察に届けようとしないのには、理由があった・・・。

中々複雑な人間関係ですね。それと、ミシェルの性格も、中々屈折している様です。って言うか、ミシェルの性格が屈折している事が明らかになっていくのは、自宅で襲われた事が切っ掛けなんでしょうね。何かのタガが外れたと言うか。だって、そこまで、会社を興して成功している訳ですから、それまでは、そんな異常な性格である事は、明確では無かったと言う事ですよね。

そんな屈折した性格のミシェルを、イザベル・ユペールが非常にうまく演じています。冷静であって、どこか変。“変”と言うのも、コミカルな意味ではなくて、サイコパス的な感じです。いや、会社を成功させているのだから、サイコパスなのかな、ミシェルは。

屈折しているのは、実はミシェルだけでは無いのかも。この作品に登場している人物、みんなそれぞれ、屈折している人間ですね。

ラストが、中々凄いです。怖いですね。

タイトル エル ELLE / 原題 Elle

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/フランス・ベルギー・ドイツ
監督 ポール・バーホーベン
原作 フィリップ・ディジャン『Oh...』
出演 イザベル・ユペール(ミシェル・ルブラン)、ローラン・ラフィット(パトリック)、ビルジニー・エフィラ(レベッカ/パトリックの妻)、クリスチャン・ベルケル(ロベール)、アンヌ・コンシニ(アンナ/ミシェルのビジネスパートナー、ロベールの妻)、シャルル・ベルラン(リシャール/ミシェルの元夫)、ジョナ・ブロケ(ヴァンサン/ミシェルの息子)、ジュディット・マーレ(アイリーン・ルブラン/ミシェルの母)
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