勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

エル ELLE / Elle

2017年09月02日 | 洋画(フランス系)
社会的にも成功した女性が、ある日、自宅で男に襲われるが、なぜか警察に届けようとしない。女性が警察に届けようとしないのには、理由があった・・・。

中々複雑な人間関係ですね。それと、ミシェルの性格も、中々屈折している様です。って言うか、ミシェルの性格が屈折している事が明らかになっていくのは、自宅で襲われた事が切っ掛けなんでしょうね。何かのタガが外れたと言うか。だって、そこまで、会社を興して成功している訳ですから、それまでは、そんな異常な性格である事は、明確では無かったと言う事ですよね。

そんな屈折した性格のミシェルを、イザベル・ユペールが非常にうまく演じています。冷静であって、どこか変。“変”と言うのも、コミカルな意味ではなくて、サイコパス的な感じです。いや、会社を成功させているのだから、サイコパスなのかな、ミシェルは。

屈折しているのは、実はミシェルだけでは無いのかも。この作品に登場している人物、みんなそれぞれ、屈折している人間ですね。

ラストが、中々凄いです。怖いですね。

タイトル エル ELLE / 原題 Elle

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/フランス・ベルギー・ドイツ
監督 ポール・バーホーベン
原作 フィリップ・ディジャン『Oh...』
出演 イザベル・ユペール(ミシェル・ルブラン)、ローラン・ラフィット(パトリック)、ビルジニー・エフィラ(レベッカ/パトリックの妻)、クリスチャン・ベルケル(ロベール)、アンヌ・コンシニ(アンナ/ミシェルのビジネスパートナー、ロベールの妻)、シャルル・ベルラン(リシャール/ミシェルの元夫)、ジョナ・ブロケ(ヴァンサン/ミシェルの息子)、ジュディット・マーレ(アイリーン・ルブラン/ミシェルの母)


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1 コメント

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おフランス (もののはじめのiina)
2017-09-15 08:04:56
襲撃後、警察に通報せず、着ている物を含めゴミ箱に捨てるし、風呂に浸かり、お腹も空けば料理を注文もします。

警察に通報しないのは、幼いころのトラウマと説明されますが、ほかは誰もがやりそうな日常ですから「おフランス」な日常かなと思わせます。

みなさん、おかしな人ばかりなのですね。

「関ケ原」と「ダンケルク」のを控えています。

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