勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

砂上の法廷 / The Whole Truth

2016年03月27日 | 洋画(アメリカ系)
日本が世界最速公開。

「94分、あなたは騙され続ける。」と言うキャッチフレーズは、嘘じゃないです。見事に騙されました。

実質的に、舞台は法廷だけです。時折、その時の出来事を仄めかす様な映像が挿入されます。その中身の真偽は別にしてね。

証拠も証言も全て検察側に有利な絶体絶命の公判で、弁護側がどの様にして被告人の利益を守っていくのか非常に見ものです。一見すると、もう、手の下しようが無い様に思えますが、実はそうでも無いんですよね。被告人の証言が結構衝撃的で、それで一発逆転?

いやぁ、良いサスペンスです。見ものです。衝撃的です。

タイトル 砂上の法廷 / 原題 The Whole Truth

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 コートニー・ハント
出演 キアヌ・リーブス(リチャード・ラムゼイ)、レニー・ゼルウィガー(ロレッタ・ラシター)、ググ・バサ=ロー(ジャネル)、ガブリエル・バッソ(マイク・ラシター)、ジェームズ・ベルーシ(ブーン・ラシター)
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最高の花婿 / Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?

2016年03月26日 | 洋画(フランス系)
フランス国民の5人に1人は見たと言われる2013年の作品。

基本的にコメディタッチなので深刻な雰囲気はしませんが、2015年11月13日のパリ同時多発テロや2016年3月22日のブリュッセル同時テロが起こった後の今だと、何とも複雑な気持ちもします。パリではなくて、フランスの地方都市を舞台にしたこの様なテーマの映画が作られるほど、人種問題、宗教問題は身近な問題で有ることを改めて思い起こされました。ただでも国際結婚は大変なのに・・・。

ちょっと重くなってしまったので、もう少し違った視点で。この作品は、上記のように2013年の作品なわけで、既に、中国の勢いをフランスにおいても感じてしまっているわけですが、これが、バブル華やかなりし頃の30年位前の時代であったならば、この作品での中国人のポジションは、日本人だったのではないかと・・・。

あ、やっぱり少し重い・・・orz

いずれにしても、ムスリムもユダヤ人も中国人もアフリカ系も、ちょっとづつ貶していて(失礼)、なんだかんだ言っても、『やっぱりフランスが一番!』と言いたい映画なんだなぁと思いました(笑)。ラ・マルセイエーズで盛り上がっていたりしますしね。でもそれは、もう一つの意味も有ったかなぁとも思っていまして、それは、様々な人種や宗教の人々が、フランスの旗の下で一つになっていると言う事も言いたかったのかなぁと。それが、本当なら良いんですけどね・・・

原題の「Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?」は、Google翻訳を信じるのであれば「私たちは神に何をしましたか?」と言う意味らしいです。確かに、クロードとマリーからしてみれば、そう言う事を言いたくなるかもしれませんね。

少し重いことを書いてしまいましたが、実際には、そんなに重い映画ではありません。実際、時々劇場に笑いが起きていたほどでしたし。あんまり難しく考えずに見るのが良いと思います。

タイトル 最高の花婿 / 原題 Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2013年/フランス
監督 フィリップ・ドゥ・ショーブロン
出演 クリスチャン・クラビエ(クロード・ヴェルヌイユ/父)、シャンタル・ロビー(マリー・ヴェルヌイユ/母)、メディ・サドゥン(ラシッド・ベナセム/長女の夫、ムスリム)、アリ・アビタン(ダヴィド・ヴェニシュ/次女の夫、ユダヤ人)、フレデリック・チョウ(シャオ・リン/三女の夫、中国人)、ヌーム・ディアワラ(シャルル・コフィ/四女の恋人、アフリカ系)、フレデリック・ベル(イザベル・ヴェルヌイユ/長女)、ジュリア・ピアトン(オディル・ヴェルヌイユ/次女)、エミリー・カーン(セゴレーヌ・ヴェルヌイユ/三女)、エロディー・フォンタン(ロール・ヴェルヌイユ/四女)、パスカル・ンゾンジ(アンドレ・コフィ/シャルルの父)、サリマタ・カマテ(マドレーヌ・コフィ/シャルルの母)、タチアナ・ロホ(ヴィヴィアン・コフィ/シャルルの妹)
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Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 / Mr. Holmes

2016年03月20日 | 洋画(イギリス系)
ネタバレあり。

今年は、シャーロック・ホームズの何か記念の年なんですかね?ベネディクト・カンバーバッチの出世作のテレビシリーズ“SHERLOCK シャーロック”の特別編『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁(Sherlock: The Abominable Bride)』が公開されますしね。シャーロック・ホームズが最初に登場した『緋色の研究』の出版は1887年なので、周年記念には中途半端ですしね。何なんでしょう?

でも、同じ時期に、同じようなテーマの作品が続くことって、良く有る気がします。ちょっと前だと『ディープ・インパクト』と『アルマゲドン』、最近では『エンド・オブ・ホワイトハウス(Olympus Has Fallen)』と『ホワイトハウス・ダウン(White House Down)』とかね。

コナン・ドイルの設定でシャーロック・ホームズは、探偵引退後、田舎に引きこもって養蜂業をしていることになっているのですが、この作品は、きちんとその設定を活かしています。1914年に60歳と言う事の様ですので、93歳ということは、この作品の舞台は1947年という事になるようです。

不思議なのが、やたらと日本が出てくる所。原作をあたっていないので、原作での設定が不明ですが、「敢えて、日本に触れる必要があるのか?」と言う感じもしました。一応、劇中では、日本での出来事にも絡んでくるんですけどね。それと、原爆投下後の広島も描いていたことにビックリ。う~ん、どう言う意図なんでしょう?ところで、この作品での日本の描き方は、一昔前の日本の描き方でしたね。ありゃ、中国だよ。そこがちょっと残念。

結構おとなしいトーンのまま物語が進んでいくんで、正直、意識を保つのが大変だったりします。タイトルから想像されるような、ホームズが大活躍するような内容では無いです。むしろ、晩年を迎えたホームズが、過去の後悔する出来事を振り返り、本人なりの心の整理をつけるという内容ですね。

タイトル Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 / 原題 Mr. Holmes

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/イギリス・アメリカ
監督 ビル・コンドン
原作 ミッチ・カリン『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』
出演 イアン・マッケラン(シャーロック・ホームズ)、ローラ・リニー(マンロー夫人)、マイロ・パーカー(ロジャー/マンロー夫人の息子)、真田広之(梅崎)、ハティ・モラハン(アン・ケルモット)、パトリック・ケネディ(トーマス・ケルモット/アンの夫)、ニコラス・ロウ(劇中の映画の中のシャーロック・ホームズ)
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エヴェレスト 神々の山嶺

2016年03月13日 | 邦画
エヴェレストを描いた映画としては、昨年『エベレスト 3D(Everest)』がありましたが、エベレストを映画で描くのって流行りなんですかね。『エベレスト 3D(Everest)』の時も思いましたが、(邦画だと結構ちゃちい画になりがちですが)5200mまで登って撮影しただけのことはあり、山岳シーンが意外にリアル。それでも、ブリザードとかは、CGでしょうけどね。それと、ネパールでのロケも中々良いですね。やっぱりセットと本物は違うと思います。

ちょっとビックリしたのが、物語の舞台が1993年と言うこと。現代に設定しなおしても良いのではないかと思いましたが、どうなんでしょうね?20年以上前の事なので、車であるとか、その他諸々の準備が大変だったのではないかと思います。って言うか、ちょっと覚えていないんですが、1993年頃の女性の髪型って、あんな尾野真千子の様なストレートだったっけ?まぁ、居ないことは無いかもしれませんが、時代考証(と言う程では無いけど)に疑問を感じました。それと、日本側は1993年の雰囲気を出すのに苦労していましたが、ネパール側はきっと今のままですよね。基本的には、誰にも判らないでしょうから。そう言う、物語の本筋とは違う所が気になりました。

岡田准一も良かったですが、やっぱり阿部寛かなぁ。彼は古代ローマ人でも有るわけですが(笑)、孤高の山男の雰囲気も非常に上手く醸し出しています。濃い顔が、彼の演じた羽生丈二の孤独さを強く映し出していました。

ところで、夢枕獏ってファンタジー小説だけじゃないんですね。こう言う骨太の山岳小説を書く人とは思いませんでした。失礼。

悪くなかったです。

タイトル エヴェレスト 神々の山嶺

日本公開年 2015年
製作年/製作国 2016年/日本
監督 平山秀幸
原作 夢枕獏『神々の山嶺』
出演 岡田准一(深町誠)、阿部寛(羽生丈二)、尾野真千子(岸涼子)、ピエール瀧(宮川)、甲本雅裕(井上真紀夫)、風間俊介(岸文太郎/涼子の兄)、テインレイ・ロンドゥップ(アン・ツェリン)、佐々木蔵之介(長谷渉)、山中崇(斎藤/ネパールのツアー代理店員)
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マネー・ショート 華麗なる大逆転 / The Big Short

2016年03月06日 | 洋画(アメリカ系)
事実を下にした作品。

2007年から2009年に起きた、サブプライムローン破綻とリーマンショックを巡り、その徴候に先んじて気付いて巨額の利益を上げた兵達の姿を描いている。

事前に映画評論家のアリコンさんの解説で、クリスチャン・ベールが演じたマイケル・バーリの片目が義眼で有るということを知っていたのですが(作中、そう言うクレジットも出ました)、それを知っていてもなお、クリスチャン・ベールの目の演技は凄すぎます。アリコンさんが「義眼側の目の焦点が合っていない演技をしている」と言う事を言っていたので、目に注目してみていたんですが、本当にそうでした。ビックリ!人間って、そういうこと出来るんですね。いやぁ、凄い。

それ以外には、ライアン・ゴズリング他の出演者たちが、狂言回し役で話をすすめる所が有るんですが、そう言うところは好きずきですね。私は、イマイチかな・・・。もっと全体的に物語として描いてもらったほうが、もっと中身に入り込めたかもしれません。なんか、役者の言葉が、その狂言回し役としての言葉なのか、演技の中での言葉なのか、どうも気になって仕方ありませんでした。

この一連の話をコンゲームと言うと、サブプライムローンに対する痛烈な皮肉になってしまいますが、実体的には殆どコンゲームでは無いかと思います。この手の、コンゲームを描いた映画は、最後は痛快に終わることが多いですが、事実を下にした作品ということもあり、そう言う爽快感はありません。サブプライムローンを売りまくった金融機関もそうですが、この映画で描いた者達も“結局みんな金の亡者か”と言う釈然としない感情を禁じえません。

第88回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、編集賞の5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞しています。

タイトル マネー・ショート 華麗なる大逆転 / 原題 The Big Short

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/アメリカ
監督 アダム・マッケイ
原作 マイケル・ルイス『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』
出演 クリスチャン・ベール(マイケル・バーリ)、スティーブ・カレル(マーク・バウム)、ライアン・ゴズリング(ジャレッド・ベネット)、ブラッド・ピット(ベン・リカート)
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