勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

20世紀少年(2008年)

2008年08月30日 | 邦画
浦沢直樹作の大ヒットマンガ「20世紀少年」を浦沢自身の監修での映画化。コミックとは異なるストーリー展開になっているそうです。映画は全三部で予定されていて、今回は、その内の第一作。第二作は、2009年1月公開予定のようです。

実は、マンガを全然読んだ事が無いので予備知識ゼロの状態で見に行きました。少し説明が過ぎるきらいはありましたが、事前知識ゼロでも内容を把握する事はできました。映画のチラシの裏表紙にマンガのキャラクターとそれを演じた俳優陣が示されているのですが、見本があるので頑張って似せたと言う事はある&演じた俳優により似ている・似ていないのレベル差はあるものの、それでも、結構似ていると思います。

主要キャラクター(と言って良いと思います)の唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士のうち、男性陣は大体同じ年代ですが、紅一点の常盤貴子は彼らよりも10歳くらい年齢が下なんですけど。むしろ、黒木瞳の方が歳は近い・・・。まぁ、そう言うところには、触れない事にしましょうか。

子供の頃の話を除けば、物語の舞台は1997年、2000年と比較的最近で、記憶のあるところですが、結構細かいところまで時代考証をしていた気がします。例えば、ケンジのコンビニの冷蔵庫の中。陳列されていた缶コーヒーは、KIRINのJIVE他のそれなりに昔の商品でした。JIVEは、1987年-1998年に製造販売されていたモノなので、1997年の設定としては正しいですね。でも、ドコからJIVEを持ってきたんでしょうね? 他方、羽田空港爆破のシーンですが、第二旅客ターミナルがあったような気がしますが、第二旅客ターミナルが出来るのは2004年なので、有ったとしたら間違いですね。それと、ケンジのコンビニはどこにあるんでしょう? 都心だと思うんですが、そこと成田空港(?)の間をあっという間に移動しているのは、目を瞑りましょうか。

トヨエツの無頼漢的な演技は上手いですね。他方、ケンジの唐沢は、うーん。何とも、微妙。悪くは無いんですが、良くも無いです。それと、上記でも少し触れましたが、一人だけ若い常盤に若干の違和感。まぁ、若い方が良いのかも知れないですけどね。光石と竜が、刑事の役で出ているのですが、それぞれ、”ヤマさん””チョーさん”と言うのは、『太陽にほえろ!』へのオマージュなのでしょうか?

三部作の第一作と言う事で、第一作なりの結末はつくものの、作品のエンディングは「To be continued」で終わります。映画は「本格科学冒険映画」と銘打っているんですが、どの辺りが、そうなんでしょうか? 第一作だけでは「本格科学冒険映画」振りを理解する事は出来ませんでした。第二作では、この第一作に出ている人物が成長して活躍するようです。

タイトル 20世紀少年
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/日本
監督 堤幸彦
原作 浦沢直樹
出演 唐沢寿明(ケンジ)、豊川悦司(オッチョ)、常盤貴子(ユキジ)、香川照之(ヨシツネ)、石塚英彦(マルオ)、宇梶剛士(モンちゃん)、宮迫博之(ケロヨン)、生瀬勝久(ドンキー)、小日向文世(ヤマネ)、佐々木蔵之介(フクベエ)、石橋蓮司(万丈目胤舟)、中村嘉葎雄(神様)、黒木瞳(キリコ)、藤井隆/山田花子(民友党CMのタレント)、鈴木崇大・三浦敏和(タカアンドトシ)(敷島ゼミの学生)、ARATA(田村マサオ)、片瀬那奈(敷島ミカ)、池脇千鶴(アルバイト店員エリカ)、藤井フミヤ(ケンジの同級生)、中田敦彦・藤森慎吾(オリエンタルラジオ)(スクーターの若者)、及川光博(ロックバンドボーカル)、竹中直人(ピエール一文字)、津田寛治(諸星)、森山未来(漫画家・角田)、徳井優(コンビニ本部社員)、石橋保(ケンジの同級生)、布川敏和(ケンジの同級生)、入江雅人(ケンジの同級生)、竹内郁子(市原節子)、洞口依子(木戸美津子)、遠藤憲一(血まみれの男)、光石研(ヤマさん)、佐野史郎(ヤン坊・マー坊)、ベンガル(オリコー商会社長)、石井トミコ(遠藤チヨ)、研ナオコ(ジジババ)、竜雷太(チョーさん)、吉行和子(諸星の母)

[2008/08/30]鑑賞・投稿
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セックス・アンド・ザ・シティ(2008年)

2008年08月24日 | 洋画(アメリカ系)
TVシリーズ最終回から4年後と言う設定。実は、TVシリーズは殆ど見た事が無いので、予備知識無しで見る事になりましたが、やっぱりこの手の作品は、前の話からの繋がりがあるので、事前にTVシリーズの知識を仕入れておく事をお勧めします。”何となく”の知識では、時折「?」と言うことになります。では、予備知識が無いと楽しめないかと言うと、そんな事もありません。あんまり書くとネタバレになってしまいますので書きませんが、きちんと、この映画だけでも楽しむ事が出来るようになっています。

この映画は、完全に女性目線での物語なので、男性の目から見ると「?」と思う事しばしです。男性の意見では「いや、そうではないんだけど。」と言うことも、女性の意見では「絶対許せん!」と言うことになってしまうようですね。まぁ、これはこの物語だけではなく、一般生活でも良くあることですが・・・(苦笑)。それにしても、やっぱりコミュニケーションと言うのは重要ですね。この映画でも「もう少し上手くコミュニケーションすれば大丈夫なのに・・・」と思うシーンがあります。って言うか、それがこの映画の主ストーリーかな。

今回、新しい登場人物として、ジェニファー・ハドソンがルイーズ役で出ています。トータル出演シーンは短いものの、物語後半の結構重要な役どころです。それにしても、彼女は「ドリームガールズ」で出てきたわけですが、やっぱり彼女は素晴らしいですね。存在感たっぷりの演技でした。

ところで、よく言われることですが、女性同士の友情って続くものなんですかね? この物語では、一応”永遠に続く”と言う事がベースになっているんですが、現実の世界では、結婚や仕事や引越しなどで、すれ違いが生じて疎遠になったりすると言う話は良く聞きます。でも、この世界ではそう言う事は無いようなんですよね。西海岸と東海岸で別れていても友情は続いているみたいだし、既婚・未婚・別居(?)と境遇は違っても友情は続いているみたいだし。これは、日本人とアメリカ人の違いなんですかね?

それと、この物語に出てくる女性たちって、一般的なんですか? 弁護士に、PR会社の重役、ライター、弁護士の妻と、(ライターは良く分かりませんが)NYでも高給取りの人達ばかり。視聴者の女性たちのから共感を物凄く得ているようですが、4人には生活感もあまり無いですし、高級な服や家や食事を楽しんでいるセレブな生活は、やっぱり物語での出来事と考えるべきだと思います。って言うか、自分には出来ない、そう言う現実感が無いところで、共感を得ているという事なのかな。

でもまぁ、男性と女性の違いが分かって、いろんな意味で中々勉強になる物語です。でも、やっぱり女性の映画ですかね。観客の85%は女性でした。日本で”アラ4”が持て囃されるのは、この物語が始まりなんでしょうか? 最後の最後は、お約束のハッピーエンドに終わります。

タイトル セックス・アンド・ザ・シティ
原題 Sex and the City
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/アメリカ
監督 マイケル・パトリック・キング
出演 サラ・ジェシカ・パーカー(キャリー・ブラッドショー)、キム・キャトラル(サマンサ・ジョーンズ)、シンシア・ニクソン(ミランダ・ホップス)、クリスティン・デイヴィス(シャーロット・ヨーク)、クリス・ノース(ミスター・ビッグ)、デビッド・エイゲンバーグ(スティーブ・ブレディ)、エヴァン・ハンドラー(ハリー・ゴールデンブラット)、ジェイソン・ルイス(スミス・ジェロット)、ジェニファー・ハドソン(ルイーズ)

[2008/08/24]鑑賞・投稿
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ハンコック(2008年)

2008年08月23日 | 洋画(アメリカ系)
不死身で空を飛ぶなどのスーパーパワーを生かして、犯罪者を捕まえるが、道を壊し、ビルを壊し、大事故を起こすなど、必ず大損害を出すので市民には嫌われている、ハンコック。しかし、列車事故からある男を救う事で、ハンコックの人生が変わっていく。

嫌われ者のヒーロー・ハンコックを演じるのは、芸達者のウィル・スミス。中々の嫌われ者ぶりを見事に演じています。って言うか、手加減と言うものを知らんのかね>ハンコックは。

シャーリーズ・セロンが、ハンコックの謎をしる人物メアリー・エンブリーを演じています。このメアリー・エンブリーは、ハンコックが人生を変えていこうとするきっかけを与える男レイ・エンブリーの妻と言う設定です。レイ・エンブリーはジェイソン・ベイトマンが演じています。あんまり書くとネタバレになってしまうので止めておきますが、それにしてもハンコックとメアリーの因縁の件は、ちょっと漫画的ですね。まぁ、そうしないと物語にならないので仕方ないですが。

単なるヒーロー物として見に行くと、ちょっと予想と違う展開になります。って言うか、嫌われ者のヒーローと言う時点で、普通のヒーロー物と既に設定は違うんですがね。ヒーロー物と言うより、ヒューマンドラマと言うか、家族愛と言うか、実はちょっとだけ(本当にちょっとだけ)心温まる感じもします。まぁ、本当にちょっとだけなので、あんまり感じないかもしれませんが(苦笑)。最後は、ハッピーエンドに終わるので、良い事としましょう。

あ、結局、ハンコックがどう言う人物(地球人なのか?)で、何で不死身で、何時から生きていて何歳であるかなどの”基本的”情報は、全く明かされませんので悪しからず。物凄く昔から地球に存在している事は確か見たいですが。

全国公開は、来週土曜日の8/30~ですが、先行上映にて本日(8/23)鑑賞。

タイトル ハンコック
原題 HANCOCK
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/アメリカ
監督 ピーター・バーグ
出演 ウィル・スミス(ジョン・ハンコック)、シャーリーズ・セロン(メアリー・エンブリー)、ジェイソン・ベイトマン(レイ・エンブリー)

[2008/08/23]鑑賞・投稿
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ダークナイト(2008年)

2008年08月09日 | 洋画(アメリカ系)
映画撮影直後にジョーカーを演じたヒース・レジャーが急死した事で、話題性が増したクリスチャン・ベールのバットマン第二段。ゴッサムシティーに、平和は来るんでしょうか?

確かにヒース・レジャーの死によって本作品に対する注目が増した事は否定しませんが、そうでなくても、ヒース・レジャーのジョーカーは、鬼気迫る演技です。嘗て、ジャック・ニコルソンもジョーカーを演じた事があり、彼のジョーカーも秀逸と言われましたが、ヒースのジョーカーもかなりキテます。撮影直後の死と言う悲劇性ともあいまって、非常に怖いジョーカーに仕上がっています。凄いです。エンドロールに、ヒース・レンジャーと、こちらは撮影中に無くなった特殊効果技師のコンウェイ・ウィックリフに捧ぐと言うメッセージが流れます。

他方、主役のクリスチャン・ベールも、日本へのプロモーション直前に、家族への暴行事件で警察に逮捕されると言うプライベートの件で話題になりました。日本でのプロモーションツアーは、ピリピリムードだったらしい。もっと、映画の本質的ところで話題になって欲しいですね。

それにしても、とにかく人が死にます。「えっ?!」と思っているうちに、結構、重要なポストを占める登場人物が死んでしまいます。これにはビックリ。アメコミなんで、甘く見ていました。これは、アメコミの領域は超えていますね。きちんと脚本が描きこまれている印象を受けました。ただ、152分という非常に長い物語なので、本質的に何が言いたいのかがちょっと分かりにくかったです。特に前半。残り60分くらいになってから、漸く話が判ってきました。って言うか、動き始めました。そこまでは、単にゴッサムシティの混乱を描いていたような気がします。もう少し、コンパクトにならなかったんですかね?

何れにしても、中々見応えがあります。アメコミ映画と侮ってはいけません。深いです。そして、(ちょっと)暗いかな。次回も期待ですね。

タイトル ダークナイト
原題 The Dark Knight
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/アメリカ
監督・脚本 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン)、ヒース・レジャー(ジョーカー)、アーロン・エッカート(ハービー・デント/トゥーフェイス)、マギー・ギレンホール(レイチェル・ドーズ)、ゲイリー・オールドマン(ジェームズ・ゴードン)、マイケル・ケイン(アルフレッド・ペニーワース)、モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)

[2008/08/09]鑑賞・投稿
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