勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 / The Iron Lady

2012年03月20日 | 洋画(イギリス系)
『鉄の女』の異名をとった、第71代英国首相マーガレット・サッチャーを映画いた作品。本作品では、2012年アカデミー賞においてメリル・ストリープが主演女優賞を受賞した他、メイクアップ賞も受賞しています。

サッチャーの半生を描いているのは間違いないんですが、過去から歴史を辿ると言う形式ではなく、認知症を患っていると言われる現在において過去を振り返っているサッチャーと言う形の描き方をしています。若干、予想と違っていました。でも、そういう意味では、今のサッチャー像がどの位実際の姿に近いのかが不明ではありますが、認知症と伝えられている今のサッチャー像を垣間見ることが出来て、非常に興味深い内容になっています。良いです。

2012年のアカデミー賞でメイクアップ賞を受賞していますが、それも納得です。いやぁ、メリル・ストリープがマーガレット・サッチャーになっていますよ。加えて、メリル・ストリープはアメリカ人なのですが、少なくとも私が聞く限りは、ちゃんとイギリス英語で演じていました。「そうそう、そう言う感じだったよね。」と思うほど、ちゃんとサッチャーになっています。

その他、イギリス政治史上の人物が数々出てきます。すぐ分かったのは、ジョン・メージャー元首相ですかね。特徴的なメガネなので、多分、あの人がそうだと思います。それ以外にも、フォークランド紛争の件では、当時のアメリカの国務長官のアレクサンダー・ヘイグが登場するシーンがあるんですが、パッと見似た感じの人物を配しています。もっと言うと、最後に、レーガン元大統領とダンスをするシーンがあるんですが、レーガン元大統領もそっくりさん?を配していました。

その、フォークランド紛争のシーンですが、『首相の決断』を垣間見るシーンがあります。“Sink it”と言うセリフです。たった二言ですが、重いです。

この作品を見ると、サッチャーが、旦那さんのデニスを愛していたというのがわかりますね。認知症の症状と言う設定で、亡くなったはずのデニスと常に会話しているんですが、それが、夫を思う妻という感じなんですよね。なんか、最後のシーンは、なんか泣かせます。

タイトル マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 / 原題 The Iron Lady
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2011年/イギリス・フランス
監督 フィリダ・ロイド
出演 メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー)、ジム・ブロードベント(デニス・サッチャー)、アレキサンドラ・ローチ(若年期のマーガレット・サッチャー)、ハリー・ロイド(若年期のデニス・サッチャー)、オリヴィア・コールマン(キャロル・サッチャー/マーガレットの娘)、イアン・グレン(アルフレッド・ロバーツ/マーガレットの父)、アンソニー・ヘッド(ジェフリー・ハウ)、リチャード・E・グラント(マイケル・ヘーゼルタイン)、ポール・ベントレー(ダグラス・ハード)、ロビン・カーモーディ(ジョン・メージャー)、ジョン・セッションズ(エドワード・ヒース)、マシュー・マーシュ(アレクサンダー・ヘイグ)、レジナルド・グリーン(ロナルド・レーガン)

[2012/03/20]鑑賞・投稿
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム / Sherlock Holmes: A Game of Shadows

2012年03月10日 | 洋画(アメリカ系)
2009年の映画『シャーロック・ホームズ』の続編。ちょっとネタばれしてしまうので、要注意。

2009年の作品の時も、これ迄にない非常にアクティブなシャーロック・ホームズでしたが、今回のシャーロック・ホームズはそれ以上。推理小説の映画と言うより、アクション映画になっています。それが良くないか?と言うと、そうでもありません。実際、原作でもシャーロック・ホームズは、射撃や様々な武術を披露していたりするので、やや派手すぎという感もありますが、映画でアクションを描くとしたら、こうなるのかもしれませんね。

今回は、最強・最悪の強敵モリアーティ教授が登場します。直接的には原作には無い物語だと思いますが、モリアーティ教授と言う事だからなのか、ラストシーンには『最後の事件』のエッセンスが取り入れられています。原作でもモリアーティ教授は、ホームズですら勝つことが困難なキャラクターとして描かれていますが、映画でも、その路線は踏襲されています。もしかしたら、負けていたかもしれないんですよねぇ。いやぁ、それにしても、優秀な頭脳を犯罪に使うと怖いですね。

原作ではアイリーン・アドラーの消息は不明ということになっていますが、この作品では、モリアーティ教授に手伝わされた挙句、悲しい結末を迎えたことが描かれています。

逆にワトソン夫人。原作で名前が出たりすることはありますが、ホームズやワトソンの捜査に直接的に関わっていたことは無いと思うんですが、この作品では、それなりに(行きがかり上)捜査に関わっていてしまいます。

原作では、『最後の事件』でモリアーティ教授は倒されて、その後出てくることはありませんでしたが、この映画のシリーズではどうなるんでしょうね? 原作と同様ホームズは復活したわけですが・・・?

タイトル シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム / 原題 Sherlock Holmes: A Game of Shadows
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2011年/アメリカ
監督 ガイ・リッチー
出演 ロバート・ダウニーJr.(シャーロック・ホームズ)、ジュード・ロウ(ジョン・ワトソン)、ノオミ・ラパス(マダム・シムズ・ヘロン)、ジャレッド・ハリス(ジェームズ・モリアーティ教授)、レイチェル・マクアダムス(アイリーン・アドラー)、スティーヴン・フライ(マイクロフト・ホームズ)、ジェラルディン・ジェイムズ(ハドソン夫人)、ケリー・ライリー(メアリー・ワトソン)、エディ・マーサン(レストレイド警部)

[2012/03/10]鑑賞・投稿
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世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶 / Cave of Forgotten Dreams

2012年03月03日 | 洋画(アメリカ系)
1994年に南フランスで発見されたショーヴェ洞窟。洞窟発見当時から、その重要性が認識され、フランス政府により非公開となっていた。そのショーヴェ洞窟史上始めて撮影したドキュメンタリー。

洞窟壁画と言えば、ラスコー洞窟やアルタミラ洞窟が有名ですが、これらの洞窟は、観光客の吐く二酸化炭素のために劣化が進み、消失の危機にひんしています(∴これら洞窟は、今は非公開)。ショーヴェ洞窟は、そう言う経験を元に、発見当初から一部の研究者などを除き非公開となっていました。なので今も、洞窟壁画が美しい状態のままで、保存されています。

今回のドキュメンタリーは、そのショーヴェ洞窟の洞窟壁画を3Dで撮影したもの。正直、壁画や、その研究者しか映っていないので、3Dの意味あるの?と言う気もします(失礼)。3Dの是非はさておき、洞窟壁画は非常に美しかったです。つい昨日描かれたと言っても嘘では無いほどのくっきりとキレイな状態の洞窟壁画です。

また、その洞窟壁画の凄いところが、動物たちの動きを示すために、例えば漫画のように動物の足を本来の本数よりも多く描く(=おそ松くんの足みたいに)とか、残像効果を示すかのように動物の頭を描いています。また、どこかコミカルな雰囲気もあり、中々見応えがあります。それが、3万2千年前のものですからねぇ。ビックリです。

ただ、映画としては、特に盛り上がりもなく淡々と進んでいく印象が強く、途中、意識を失いかけることも・・・。オダギリジョーのナレーションも物静かなので、睡魔を呼ぶんですよねぇ。失礼。

壁画自体は非常に貴重なので、壁画は必見です。

タイトル 世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶 / 原題 Cave of Forgotten Dreams
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2010年/アメリカ・フランス
監督 ベルナー・ヘルツォーク
日本語ナレーション オダギリジョー

[2012/03/03]鑑賞・投稿
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