たんなるエスノグラファーの日記

エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために

新刊紹介(2016年10月) 『鳥と人間をめぐる思考』と『動物殺しの民族誌』

2016年11月29日 18時13分09秒 | 人間と動物

①野田研一・奥野克巳編著
『鳥と人間をめぐる思考:環境文学と人類学の対話』
勉誠出版

2016年10月31日

はじめに・・・野田研一

序論―環境文学と人類学の対話に向けて・・・奥野克巳

第1部 文学と人類学の対話
 第1章 犬むさぼる呪術師―内陸アラスカのワタリガラス神話における犬肉食・・・近藤祉秋
 第2章 鳥を〈かたる〉言葉:梨木香歩の〈かたり〉の〈かたち〉・・・山田悠介
 第3章 リーフモンキー鳥のシャーマニック・パースペクティヴ的美学
      ―ボルネオ島プナンにおける鳥と人間をめぐる民族誌・・・奥野克巳
 第4章 剥製の欲望から諸自己の詩学へ―一九世紀アメリカ文学における鳥の表象・・・山本洋平
 第5章 コメント① ・・・山田仁史 / コメント② ・・・野田研一

第2部 鳥をめぐる文学
 第6章 日本近代文学における鳥の表象―夏目漱石「永日小品」と泉鏡花「化鳥」を中心に・・・北川扶生子
 第7章 人間中心主義の解体へ向けて―近代イギリス文学にみる鳥の表象の変遷・・・唐戸信嘉
 第8章 開かれた〈想像力〉、解放される〈時間〉:〈いま・ここ〉に遭遇する物語・・・李恩善
 第9章 鳥の名前の倫理学・・・河野哲也
 第10章 【座談会】鳥の表象を追いかける・・・中村邦生×野田研一

第3部 鳥をめぐる人類学
 第11章 羽衣伝承にみるミンゾク学と文学の接点・・・山田仁史
 第12章 アガチャーとキジムナー―ヤンバルクイナの生態学的特徴と沖縄の妖怪伝説・・・島田将喜・宮澤楓
 第13章 フィリピン・パラワン島南部の焼畑漁撈民パラワンの鳥の狩猟罠・・・辻貴志
 第14章 カザフ騎馬鷹狩文化の宿す鷹匠用語と語彙表現の民族鳥類学・・・相馬拓也
 第15章 環境と虚環境のはざまを飛び走る鳥たち―狩猟採集民グイの民族鳥類学を中心に・・・菅原和孝

あとがき・・・奥野克巳

②シンジルト・奥野克巳編著
『動物殺しの民族誌』
昭和堂

2016年10月31日

序 肉と命をつなぐために・・・シンジルト

第Ⅰ部 動物殺しの政治学
 第1章 儀礼的とクセノフォビア ― 残酷性と排除の文化政治学・・・花渕馨也
 第2章 子殺しと棄老 ― 「動物殺し」としての殺人の解釈と理解について・・・池田光穂
 第3章 殺しと男性性 ― 南部エチオピアのボラナ・オロモにおける「殺害者文化複合」・・・田川玄

第Ⅱ部 動物殺しの論理学
 第4章 狩猟と儀礼 ― 動物殺しに見るカナダ先住民カスカの動物観・・・山口未花子
 第5章 毒蛇と獲物 ― 先住民エンベラに見る動物殺しの布置・・・近藤宏
 第6章 森と楽園 ― ブラガの森のプナンによる動物殺しの民族誌・・・奥野克巳

第Ⅲ部 動物殺しの系譜学
 第7章 供犠と供犠論 ― 動物殺しの言説史・・・山田仁史
 第8章 狩猟・漁撈教育と過去回帰 ― 内陸アラスカにおける生業の再活性化運動・・・近藤祉秋
 第9章 優しさと美味しさ ― オイラト社会における屠畜の民族誌・・・シンジルト

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