たんなるエスノグラファーの日記

エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために

【研究会案内】宗教人類学研究会 第1回研究会

2017年03月22日 17時53分25秒 | 宗教人類学

【日時】
2017年3月31日(金)14:00~18:00

【場所】
立教大学池袋キャンパス 15号館(マキムホール) 10階 M1008

【テーマ】
堀一郎 『日本のシャーマニズム』(講談社現代新書、1971)を読む

【問い合わせ先】
初参加の方、質疑など、お気軽に下記にお問い合わせください。
・奥野克巳 katsumiokuno[アットマーク]rikkyo.ac.jp 
・佐藤壮広 callsato[アットマーク]gmail.com
*スパムメール対策のため、[アットマーク]を@に代えてください。

宗教人類学研究会のHP

 


楽園の予感

2017年03月17日 14時43分03秒 | 自然と社会

季節のないボルネオ島の混交双葉柿林。
2017年3月上旬、サラワクのブラガ川の上流域。
花がぽつぽつと咲き始めていた。
花の季節(daun busak)が到来したようだ。


森で最もたたくそびえるメンガリスの木(tanyit)には、オオミツバチ(layuk)が巣をつくり始めていた。

オオミツバチは花蜜を吸いメンガリスに巣をつくり始めると、プナンは来るべき動物の大量出現に向けて、狩猟の準備を開始する。
花の季節の後、実が成り、コウモリやトリが啄んだ実を地面に落下させ、地上動物が身を食べに樹下に集うからである。

もうすぐ果実の季節(daun bue)となり、森に動物が集う。
やがて、森は楽園となるだろう。