たんなるエスノグラファーの日記

エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために

鳥と人間の関係学をめぐって:文化人類学と環境文学の対話(2016.2.18.東北大学)

2016年01月27日 15時42分08秒 | 人間と動物

第156回東北人類学談話会

鳥と人間の関係学をめぐって:文化人類学と環境文学の対話



日時:2016年2月18日(木)13:00~
場所:東北大学 川内南キャンパス、文学研究科棟(地図のC13)
アクセスマップ

文化人類学は、人間と間の絡まりあいに着目するマルチ・スピーシーズ民族誌の台頭により、人間およびその文化のみを扱うこれまでのあり方から、「人間的なるものを超えた人類学」へといま大きく視野を拡大しつつある。他方、文学にあらわれた人間と自然環境の関係性を探究する学問領域として、環境文学研究あるいはエコクリティシズムが注目を浴びている。本研究セミナーでは、間すなわち自然的存在者として、人間にとっては謎多き「鳥」をめぐって、民族誌学と環境文学研究の対話を試みる。これまで領域が近すぎるあまり等閑視されてきた文・文の学際的対話の先に、ポストヒューマニティーズ研究の行方を探る。

発表1 近藤祉秋(アラスカ大院、文化人類学) 
    呪術師ワタリガラス、糞をひる:内陸アラスカの鳥をめぐる神話・狩猟・パーソンフッド
発表2 山田悠介(立教大院、環境文学)
     鳥を〈かたる〉言葉
発表3 奥野克巳(立教大学、文化人類学)
           リーフモンキー鳥のシャーマニック・パースペクティヴ的美学:
           ボルネオ島狩猟民プナンの鳥と人間の民族誌
発表4 山本洋平(明治大学、アメリカ文学)
         テクストの剥製、あるいは剥製の詩学:
           19世紀アメリカ文学における鳥の表象
コメンテータ 山田仁史(東北大学、宗教学、民族学)、野田研一(立教大学、環境文学)

問い合わせ先 東北大学 大学院文学研究科文化人類学研究室
〒980-8576 仙台市青葉区川内27-1 Tel:022-795-6042
E-mail:tohoku-anthropo@sal.tohoku.ac.jp
東北人類学談話会主催
科研費基盤研究(A)「動物殺しの比較民族誌研究」共催


エドゥアルド・コーン『森は考える 人間的なるものを超えた人類学』刊行(2016年1月)

2016年01月26日 21時16分24秒 | 自然と社会

エドゥアルド・コーン著

奥野克巳・近藤宏監訳
近藤祉秋・二文字屋脩共訳

『森は考える 人間的なるものを超えた人類学』

亜紀書房

アマゾン

ツイッター(『森は考える』公式アカウント)

『森は考える』を考える~How Forests Thinkを読む~


大学院博士課程・前期課程および後期課程募集

2016年01月13日 20時47分43秒 | 大学

2016年春季実施分・大学院博士課程・前期課程募集
2016年春季実施分・大学院博士課程・後期課程募集

組織がえがあって、前期課程・後期課程とも2016年度からの新専攻です。
言語学、異文化コミュニケーション、通訳翻訳、サステナビリティという学際的な領域相関の研究科です。
私は、サステナビリティ・コミュニケーション研究領域というところで、文化人類学を中心に指導します。
私の担当は、現代社会のサステナビリティというよりも、「冷たい社会」(未開社会)のサステナビリティです。
人間と動物、文化と自然、超越者や超越的な力、あるいは生き物と人間の連続性の中の性や食、狩猟民などが主要なテーマです。