落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

「こども・夢・パンダ」

2011年12月23日 | 政治・外交
 天皇誕生日
パンダ:仙台貸し出し要請 野田首相働きかけ約束、期待高める市民 /宮城
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20111223ddlk04040109000c.html

 仙台市によるジャイアントパンダの貸し出し要請を巡り、野田佳彦首相が22日、25~26日の日中首脳会談で「ぜひまとめる方向でいきたい」と述べ、政府として実現を目指す考えを示した。実現に向けて弾みをつける発言に、市民は「子供たちへのお年玉になればうれしい」(奥山恵美子市長)と期待を高めている。
 野田首相は22日、首相官邸で仙台市の活動を応援しているタレントの近藤真彦さんや黒柳徹子さん、伊藤敬幹副市長らと面会し、政府として中国政府に貸し出しを働きかけることを明言した。伊藤副市長は面会後、記者団に「『夢が実現するように一生懸命頑張っていきます』との話を首相からいただいた。非常に感激した」と語った。

 奥山市長も22日、市役所で「私としても明るい一歩であると受け止めている」と首相発言を歓迎した上で、「パンダは子供たちの心をぎゅっとつかむ力を持った、不思議な動物だ」と魅力を語った。

 パンダの受け入れ先となる八木山動物公園(太白区)の近隣も、首脳会談の行方を見守っている。市立八木山小の伊藤弘行校長(58)は「児童はずっと動物公園の活動に協力してきた。パンダが来れば、子供たちへの励ましになる」と話した。【平元英治】

昨今のシナの動き(軍拡、台湾併呑工作、チベット・ウイグル人権侵害、尖閣侵略等々)を見ていると、日中友好などまやかし。
民主党政権外交の反映なのか高額なレンタル料を払ってでもパンダ外交に乗るという気が知れない。
「こども」「夢」「励まし」とかを持ち出し批判の芽をつむ。
他に発想はおまへんか。


「北朝鮮の今後」

2011年12月23日 | 政治・外交
 天皇誕生日
北の将軍様死亡で、いろんな予測、反応など興味深い。
日本のTV報道は「追悼」風とのこと(呆)。
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第45号(12月22日)
http://www.melma.com/backnumber_190875/

北朝鮮の今後

 北朝鮮の今後の状況について、マスコミ数社にコメントを発信しているが、今の所取り上げてくれているのは極一部だ。なにしろ大手メディアときたら追悼番組のような演出をしてしまっている。もうこれは最初の出方から間違ってしまっている。
 つまり、追悼してしまうと金正日は大物だったという前提に立つことになる。そんな大物が亡くなったのだから、北朝鮮もその周辺もこれから大変なことになるに違いないという暗黙の前提が大手マスメディアを支配してしまう。
 だが前号でも書いたが、金正日は追悼に値しない人間であり、死んで良かった人物である。追悼しないで、まずは祝福しないと今後の北朝鮮の姿は見えてこない。

 一部メディアではすぐにも大動乱になるかのように報道しているが、やはりこの文脈から出てきた錯誤である。むしろ短期的には北朝鮮は安定すると見た方がいい。短期とは大体3カ月から6カ月ぐらいの基準である。  何故かと言うと、金正日の死が発表される3日前の12月16日に、米国と北朝鮮はウラン濃縮停止で合意しているからだ。金正日の死去の正確な日時が問題になるのは、この為だ。北朝鮮の発表では17日午前8時30分に列車の中で死んだと言うが、この発表を信じる者はいない。
 この発表は、16日の合意が「金正日に承認の上になされた」と言いたいが為の嘘であろう。つまり真相は、この合意は金正日の意を受けていない。それ以前に金正日は死んでいたのだ。正確にいうなら、金正日が死んだからこそ北朝鮮は米国に譲歩できたのだ。

 金正日が死んで良かったというのは、正にこの点である。金正日は朝鮮半島の動乱期に少年時代を迎えており、正規の学校教育を受けていない。また当人は天才将軍を自称していたようだが正規の軍務についておらず、実は軍事の大半については無知である。
 だから国家や軍隊がどんな仕組みで運用されているか皆目分からなかったのだ。諸外国から食糧支援を得てもそれを国民や軍に分配せず、換金して核兵器開発に邁進した。おかげで軍は食料もなければ燃料もない有様で、ろくに訓練も出来ない状況となった。
 従って核兵器だけで他の軍事を顧みない金正日の死は、軍にとっても朗報だったろう。既に北朝鮮はプルトニウム型核弾頭を装着した弾道ミサイル数発を保有しており、北朝鮮防衛のためだけならそれで十分である。
 ところが金正日は、さらに核弾頭を増産すべくウラン型核兵器開発に乗り出していた。核兵器依存症に陥ったとしか言いようがなく、金正日が生きている限り、ウラン濃縮を停止して米国から食糧支援を得る合意など不可能だったのだ。
 今後、北朝鮮は米朝合意に基づき核開発停止の方向を目指し、それにより諸外国の支援を確保しようとするだろう。つまり柔軟な姿勢を示し緊張緩和を演出するわけだ。これが短期的に安定する理由である。

 だが核開発停止は、すなわち核開発部門の予算削減となる。実は金正日が優遇していたのは核兵器部門の他に特殊部隊がある。すなわちテロ部隊。金正日は、軍事の中では核戦略とテロしか理解していなかった事になるが、この核兵器部門とテロ部隊は金正日直属で、両者は一体化していたと見られる。
 というのも北朝鮮はイランの核開発を支援しており、イランまでの人員や物資の輸送を秘密裏に行うのは特殊部隊の仕事だからである。米国の真の狙いは実は北朝鮮のイラン核開発支援を停止させることであり、従って核兵器部門と同時にテロ部隊の削減を要求する筈である。

 中長期的には、北朝鮮が不安定化すると見られるのは正にこれによる。今の北朝鮮で予算削減は餓死に直結しかねない。核兵器部門とテロ部隊は当然削減には反対するだろう。またイランにとっても北の核開発支援停止は死活問題であり、継続を強硬に要求するだろう。
 核兵器部門が反乱を起こすとすれば、反乱の方法はただ一つ核ミサイルの発射しかない。テロ部隊の反乱は金正恩を含む首脳陣の暗殺だ。これにイランが絡むならイスラエルとの戦争が同時発生するだろう。米軍がもはや同時2紛争対処は出来ない財政事情を抱えているのは周知の事実である。
 金正日死去で来年前半は安定するかもしれないが、後半には大動乱の可能性があるのである。

【金正日総書記死去】拉致問題進展のチャンスか 金賢姫が語る「金正日の死」 2011.12.22 20:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111222/kor11122220040018-n1.htm

 【ソウル=黒田勝弘】1987年の大韓航空(KAL)機爆破事件の金賢姫・元工作員は22日、産経新聞のインタビューに応じ、北朝鮮の金正日総書記死亡について、「KAL機事件の張本人が事件を認めず謝罪もしないまま亡くなったのは残念だが、国民にとっては祝福だ」とするとともに「金正恩・新体制のスタートは日本人拉致問題の進展のチャンスになるかもしれない」と語った。

 金元工作員の外出には常時、警察官2人が警護に付くが、金総書記死亡を機に韓国治安当局は非常態勢に入っているため、この日は警護員5人が同行した。

 金元工作員は金総書記死亡の報に接し、「いずれとは思っていたが早かったので驚いた」といい、「KAL機爆破テロは金正日の指令だった。あの事件で私の運命は変わった。彼がその犯行を認めないまま、謝罪もせず亡くなったのは実に残念と思った」と語った。

 そして、94年の金日成主席死亡時と比べ、「あの時は北の人民のショックの大きさを想像しどこか不安だったが、今回は人民のためによかった、祝福だと思った」という。

 また、「北の人々は表向き涙を流しているが、北ではそうしなければ生きられない。あれは“生きる知恵”だ。しかし国民の多くはこれまで引っかかっていた“暗礁”が無くなった感じで、何か変化があるのではないかと期待しているはずだ」との見方を示した。・・・・・

「最高指導者の死」 住民の5割が「大したことではない」 2011.12.22 23:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111222/kor11122223280021-n1.htm

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 ある住民は「将軍(金総書記)が死んだからといって、すぐに自分の生活が好転するわけではないし、市場も閉鎖されるからもっと暮らしにくくなると思うと少しうんざりもする。ああ、明日も忙しい」と話したという。

 「大した問題ではない」と受け止めている「5割」の本音に、河代表は「“国家の非常事態”に直面した住民たちの本音を見いだした」と語る。

 3年前に脱北しソウルに住む40歳代の男性は「テレビカメラの前で最も激しく泣いている人々の中にこそ、『よく死んでくれた』と思っている人が多いはずだ」と指摘する。
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国連総会で黙とう 総書記死去、日本は欠席 2011.12.23 08:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111223/kor11122308570002-n1.htm

 国連総会(193カ国)本会議で22日、北朝鮮の金正日総書記の死去を悼む黙とうが行われた。日本が欠席したのをはじめ議場は空席が目立った。
 黙とうは北朝鮮が国連総会議長に要請した。総会議長報道官によると、総会の規則や前例に基づいて黙とうの実施を決めたという。
(共同)

米中露の思惑
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成23(2011)年 12月23日(金曜日)通巻第3523号
http://www.melma.com/backnumber_45206/

北朝鮮に軍事反乱、クーデター、宮廷内訌がおきたとき
中国は40万の軍隊を派遣するというシナリオが米国防総省に存在する


『クリスチャン・サイエンス・モニター』(12月7日付け)はペンタゴンの戦争ゲーム・プランナーが考えている最悪のシナリオを報じた。このゲームプランは金正日急死の前のことである。

それらは「三つの最悪シナリオ」で構成されており、第一にパキスタンの崩壊と核拡散、第二が中国の台湾侵攻。そして第三に「北朝鮮で後継問題がもつれ、事態がさらに混乱すると内乱か対外戦争に打って出る危険性」。(詳しくは拙論(『正論』臨時増刊、金正日以後の朝鮮半島、26日発売予定)。

 とくに(三)の北朝鮮不安定化を防御するために、中国が軍隊を派遣するというシナリオがあるという。
それも「米軍がイラクとアフガニスタンへ派遣した合計より多い数」。ペンタゴンは「中国が最大四十万人の人民解放軍を北朝鮮に派遣して事態の安定を目ざすだろう」と見積もった。

   これをうけた形での追加報道が在米華字紙でなされた。つまり四十万の中国人民解放軍を、どうやって動員するのか?
 多維新新聞網(12月21日)は次のように言う。

 現在、中国軍は七つの軍管区にわかれて管理されている。
 すなわち北京、瀋陽、南京、済南、広州、成都、蘭州の七大軍管区。すでに2003年に人民武装警察と交替して北朝鮮国境付近は15万の人民解放軍が駐屯している。
主力の瀋陽軍管区は合計43万の兵力によって成り立ち、その内訳は第16,23,39,40集団軍と軍管区内の遼寧省軍区に191旅団、武警117師団、120師団である。

 ▲いずれも朝鮮戦争のおりの主力部隊の伝統を受け継いでいる

 このうち注目は第39集団軍だ。
おもに主力は遼寧省大連の裏側、営口に駐屯する。四個師団でなりたち、最新鋭の武装をしており、混成旅団ならびに機甲化部隊、陸軍航空隊、砲兵、防空旅団ならびに工兵など専門部隊が、このうちの7万5000人。この集団軍は朝鮮戦争の折、鴨緑江をこえて朝鮮半島を南下し、米軍とはげしく戦火を交えた。

 第40集団軍は本拠地が錦州である。国共内戦の激戦地である。戦車隊、工兵隊などが主力である。朝鮮戦争のおり韓国軍を各地で戦闘した。
 第16集団軍はおもに日本へ照準を合わせたミサイル部隊を保有し、また第23集団軍は対ソ警戒目的で黒竜江省哈爾浜に駐屯している。

 このほか、北京駐在の第38集団軍は、もっとも精鋭といわれ、林彪が率いた第四野戦軍の伝統をつぐ。援朝抗美(朝鮮戦争)の際の主力軍である。

 また兵力輸送、兵站を担う海軍は青島、旅順、胡廬島の三大軍港を包括する。潜水艦を多数保有し、韓国海軍ならびに在日米軍と対峙する。
ペンタゴンのシミュレーションは、これらの戦力から判断して最悪のシナリオでは40万の人民解放軍の投入が可能としているのである。

「2020年代、北朝鮮は存在しない」 産経新聞 11月5日(土)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111105-00000108-san-int

 ロシア政府に対外政策を助言する「世界経済.国際関係研究所(IMEMO)」が9月にロシア政府に提出した報告書で、「2020年代に北朝鮮は存在しない」と分析していたことが分かった。4日付の韓国紙、朝鮮日報が伝えた。
 報告書は、北朝鮮が現在「崩壊に向け勢いを加速させている」とし、「金正日総書記から正恩氏への権力委譲が崩壊を促進する」と分析。また20年代には「(南北は)統一へ向けた実質的段階に入っており、北は今のような形態では存在していない」と結論づけた。
 崩壊への道筋については「金総書記退任で国家の方向性が失われ、官僚集団と軍.保安機関勢力に分裂し権力争いが起きる」と予測。混乱の中(1)韓国統制下で臨時政府樹立(2)軍の武装解除と経済の現代化の進行(3)経済の韓国への吸収-の3段階で進むと指摘している。(ソウル 加藤達也)

白髪頭でズバリと斬る -じじ放談- 2011年12月22日
近未来、北朝鮮・金正恩軍事独裁政権は、中国依存から脱却するために、張成沢(正日の義弟)と金敬姫(正日の実妹)を更迭し粛清する可能性が高い。
http://blog.livedoor.jp/gold_7777/archives/51844106.html

はじめに

北朝鮮の公式発表によると、12月17日午前8時39分、朝鮮労働党金正日総書記は急性心筋梗塞心臓病ショックによって死亡した。死後、病理解剖検査を行ったため発表まで51時間30分を要したとされている。急死であるから誰もが「何者かに殺害されたのではないか?」と疑った。ソ連の独裁者スターリン第一書記が急死した時も「毒殺されたのではないか?」との疑念が残った。

金正日が死亡するのを期待していたのは、弾圧され地獄の苦しみに耐えている2200万北朝鮮国民だけではない。拉致被害者の家族を初め、中国共産党指導部を除く多くの国家・国民が喜んだ。そして、朝鮮人民軍最高幹部が「判断能力を失った金正日が生きておれば、金敬姫・張成沢ら側近の親族に利用されるだけ。早く死んでくれないものか」と考えていたとしても不思議ではない。
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