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また今年も梅雨が来た。
うっとうしいシーズンだが、貴重な水をもたらしてくれる。
今は、空調もよくなって、不快指数もそんな高くは、ならない。
でも、傘を持ち歩くのは、めんどうくさいな。
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ブルーベリーもそろそろか。
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これは、先月ぐらいに出た岩波新書の新刊。
興味のある6~7世紀に、何故か有名な女帝が東アジアに数多く出現した。
その中でも、特に活躍した数名を取り上げて、様々な角度から、考察をする。
日本と、大陸の女帝を交互交互に取り上げるが、韓国の女帝は、予備知識が全くなく、いまいち興味がわかない。
一方、日本と、中国の女帝は、有名人が多く、新たな視点からの考察が面白かった。
初の日本の女帝の推古だが、聖徳太子の方に光が当たってしまい、本当の凄さは、本書を読むまであまり意識しなかった。
持統の権力欲も再認識。
しかし、クライマックスは、やはり最後に登場する則天武后だろう。
いろいろ逸話は読んだことがあったが、改めて、そのどぎつさを再認識した。
当時、中国と、韓国と、日本は、王朝の盛衰の旅に、力関係が変動した。
その時期に、女帝が活躍したことは興味深い。
日本では、その後も女帝は出るが、摂関政治の時代に入り、その個性が発揮されることはなくなった。