しばらく前にNHKテレビで発達障害の番組をやっていた。そこで写真の書籍を読んでみた。書籍の始めの方を読んだ感想では、企業時代に、部下に変な奴、おかしな奴というのがニ、三人いたが、あれが発達障害だったんだろうと感じた。そうかやっぱりな、という感覚であった。
しかし、全編読むと感想は変ってきた。私、現在も中小企業さんの新人研修を担当しているが、その経験でいうと、新入社員の何分の一かは、発達障害予備軍だ。私自身も若い頃は、発達障害の予備軍だったようだ。そして社会人になって、徐々に慣れてきて、(発達してきて)、その障害がなくなる。どうしても残った人が発達障害だろう、というのが結論だ。
本書によると発達障害の一つであるASDの特徴は、①人間関係が苦手、②感情のコントロールが苦手、③想像するのが苦手、④目に見えないことが苦手、⑤関心事が狭くて深い、⑥一転集中、⑦やり方へのこだわり、⑧感覚の敏感さ、⑨時間の経過が掴みにくい、⑩生活リズムが乱れやすい、⑪ワーキングメモリが小さい、などが挙げられた。これって、自分自身にも当てはまるものが幾つかあったな。
これらの全くない人間なんで、あんまりいないんじゃなかろうか。発達障害の知識を得るのは重要だが、一つ当てはまるからと言って、あいつは「発達障害だ」とレッテル貼りは危険だと思う。発達障害とそうでない人の間は、グレーで分かりにくい。
私も経験したが、企業は、このような人も扱って成果を出さないといけない。企業の管理職は大変だな。