「愚直に…」という言葉

安倍首相の発言がしばしばテレビで取りあげられる。他の党首などよりも、登場する機会は多いのではないか。
最近、この安倍首相の発言で妙にきになるのは「愚直に政策を訴えていきたい…」との発言だ。これまでも「愚直に」は演説の中で言われてきたのだろうか。

「愚直に」という語は日常的に使うことはあまりないだろう。かなりかしこまったときに、あえて自分を卑下していう単語ではないだろうか。

応用がきかない、バカ正直に、他人がなんと言おうと、といった意味だと思う。
安倍首相は、その演説の文脈では「誰がなんと言おうとバカ正直にやり抜く」ということを言いたいのだろうか。しかしそうだとすれば少々危険なのではないか。

そもそも民主主義とはいろいろな意見を聞きながら、自分の意見もしっかり言って、もしまとまらなければ「多数決」手法などを活用して決めていくことだ。これは「愚直に…」という語感とは合わないのではないだろうか。

バカ正直に、ヒトがなんと言おうと、などを意味する「愚直に…」では困るのだが。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 秋川雅史の歌... 高校時代の友... »