政治資金規正法の改定のことなど(1)

今、政治の舞台で大きな問題になっているのは「政治資金規正法」改正関連のことだ。そもそもこの法律はケッコー歴史が古く、制定されたのは昭和23年。新憲法の制定の翌年だ。「政治資金規制」でなく「規正」する法律として制定されたのだから、戦後の民主主義の体制を構築する基本の制度として考えられていたのではないだろうか。

この法律の「基本理念」としてこういう記述がある。
第二条 この法律は、政治資金が民主政治の健全な発達を希求して拠出される国民の浄財であることにかんがみ、その収支の状況を明らかにすることを旨とし、これに対する判断は国民にゆだね、いやしくも政治資金の拠出に関する国民の自発的意思を抑制することのないように、適切に運用されなければならない。
2 政治団体は、その責任を自覚し、その政治資金の収受に当たつては、いやしくも国民の疑惑を招くことのないように、この法律に基づいて公明正大に行わなければならない。

こういうリッパな法律があっても、その後政治とカネを巡る問題は次々の起こってきている。ちょっと名の知れた事件でいえば、1974年の田中角栄退陣に関連する「金脈問題」、89年のリクルート事件(竹下首相退陣))、以後も金丸氏のカネを巡る問題や安倍元首相の「桜を見る会」をめぐって会費収入3000万円の不記載、などなど。ネットにある問題のいくつかだけでも記すことができないぐらいだ。
それほど政治とカネの絡みは根強く、忘れないウチにまた新しい問題が出てきているのだ。
今回も昨年から「ウラがね」と賞される文字通りの「黒いカネ」が問題化されている。


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