小泉純一郎という政治家

2001年から2006年9月まで内閣総理大臣を務めた政治家である。前回の総選挙では立候補せず「政界引退」をした(ことになっている)。

小泉さんが総理大臣のときに、郵政民営化、靖国参拝、構造改革特区制度などが行われた。また「自民党をぶっつぶす」などと叫んで「改革」を前進させた(ことになっている)。

私たちが特区制を活用して通信制高校を立ち上げることができたのも、小泉政治のおかげということもできる。
この小泉さんが政界引退したことになっているが、最近とみに重要な発言をし出した。もちろん「原発ゼロ」宣言である。彼が北欧の原発による「核のゴミ」処理の現状を見て、原発はまさに「トイレなきマンション」といった印象をもち、原発はゼロにするしかないと野党の賛同を呼びかけている。

今後、小泉さんの発言力が微妙な影響を与えそうだ。福島問題に対して行った安倍首相の「完全コントロール」はウソだということを知った国民は、原発に対して言いようのない不安を持っている。しかし安倍さんは外国に対して日本の原発のセールスをやっている。

野党や国民世論に小さくない影響を与えていくと言われているが、政界引退後はだいたい積極的に発言する傾向のある人たちに混じって小泉さんの発言力は重要な示唆を与えていくだろう。

私たちも、構造改革特区制をつくり出した小泉施策を振り返りつつ、原発ゼロ発言に関心を持ち続けたい。後世にさらに大きな足跡を残すかも知れない政治家として。

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