鳩山さん、最初の理念はどうしたの?

何度か、鳩山首相の格調のある演説にふれたことがある。中でも覚えているのは「コンクリートから人への転換」とか「新しい公共」「新しい共同体」などとともに「文化立国としての日本」など、昨年10月の所信表明演説や今年1月の施政方針演説に触れて期待をもち、これからの日本の進む方向を示してくれているのでは、と言ってきた。その理念はどうなったのだろうか。

最近はどうもこの期待その他が音をたてて崩れかかってきた。カネがらみの議員の姿勢(どうして毅然として「反省」をこめて辞職しないのか)、党内のごたごた、閣僚のそれぞれ勝手な発言、そしてきわめつけが普天間問題だ。
鳩山さんが政府としても党としても最高責任者であれば、もっと堂々とそれぞれの議員の言動を律するとか内閣の統一性を組み立てるとかできないものだろうか。

普天間基地について、選挙の時に「県外だ国外移転だ」といっていながらどうもそういう方向ではない。沖縄では全会派で抗議反対している。素人目では県外といっても受け入れたくない所ばかりであれば、政府と日本全体が総力をあげて「国外移転」を叫ぶべきではないかと思う。日本の安全のためにそんなことはダメという人が多いのだが、本当にアメリカ軍がいなければ日本が脅かされるのか、疑問だ。
世界は今軍事力で動くなどという状況ではない。

とにかくいろいろと鳩山内閣がぎしぎし揺れている。教育問題でも何か明るい光が生まれそうだったのだが全く心配である。昨年秋から1月にかけて何人もの国会議員さんたちか「これまでとは違う。皆さんの声には真摯に耳を傾ける」との見解を聞かされた。今それぞれの議員さんたちに会って決意を聞き直したい気持ちだ。
坂本龍馬でないが、「日本を洗濯する」ことを心ある人たちがやっていかなければならないのではないかと思う。「洗濯とは何か」、それが問題なのだが。
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