COP21?

COPというのは国連気候変動枠組み条約締約国会議のことで、パリで開かれているこの会議が第21回目なのでCOP21という。
 
1995年から毎年開かれている。平成9年(1997)京都で開かれて「京都議定書」をまとめた。これほど毎年各国の「環境」担当の大臣級が集まって議論しているのに、なかなか成果のある取り決めがなされていないようだ。今回150か国の首脳が集まった。温暖化に伴う地球の異変を防ぐため、すべての国が参加する新しい枠組みづくりをめざすのだそうだ。この会議は12月11日まで。
 
議長国フランスのオランド大統領は、目指す合意の第一は、気温上昇を産業革命前から2度未満、できれば1.5度未満に抑えること。そのために各国はCO2の排出量の削減目標をはっきりさせ5年ごとに点検しこれを引き上げていく仕組みが必要だとしている。第二に、温暖化対策を世界が連帯して取り組む。先進国は途上国に支援をしていくことなどを議論している。
 
途上国は、「これまでどんどんCO2を排出してきた先進国の責任は」と強調し、先進国は「途上国とか先進国とか言っている場合でない。待ったなしだ」という意味のことを言っているらしい。
途上国はまた「われわれは遅れている。つらい立場をそのままにしているわけにはいかない。生活向上を支援してくれ」という。
 
ことは簡単ではない。地球環境を守ることはまさに待ったなし。もう20年もCOPで議論しているのにラチがあかないのだから、強力な指導者が登場して世界各国を説き伏せなければならない。
だいたい産業革命前の気温を取り戻すことなどいったい可能なのか。産業革命前といえば、石炭以前だ。エネルギー革命を何度も行ってきた人類の業績をいったんキャンセルして昔ももどすことなどできるのだろうか。
すごい科学の発達がある。だから難問を克服できるかも知れない。しかし1800年ころの世界の人口が10億人前後だったらしい。これに対して今は70億人。
 
問題は深刻でそれは想像を超えているだろう。人類は可能なことを地道に取り組んでいくことで何か道が開かれるかも知れない。とはいっても問題は深刻で、解決の方向を考えるには利害が対立するし、右も左も真っ暗闇では…とは思うのだが、どうなんだろうか。
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