「派閥」って何だ？

自民党は岸田文雄総裁を本部長とする「政治刷新本部」の設置を決めた。文字通り派閥解消を内容とする政治刷新を進めるという。政治資金の透明化を進める。この前提が「立党の精神に立ち帰る」ことだ。
この立党の精神とか資金透明化とかいう語については別問題として、最近むやみに出てくる派閥についての感想だ。
ある種の組織を想定する。例えば労組でもいい。そればある程度大きくなれば、組織の運営の円滑化のために、支部をつくる、またテーマごとに「小委員会」などをつくる、があるだろう。
例えば私なども仕事をしていたとき、労組活動を積極的に進めた。活動を総合化するために、また問題点を深めるために、小委員会（専門委）をつくったりという体験は何度もしてきた。しかしこれらは派閥ではない。

自民党の派閥は、組織内にある種のグループを構成し、党の中に「オレたちグループ」をつくるのだろうか。このトップは資金源をもっているらしい。
日本の政党でこういう組織内別グループのような構成をもっている党は自民党だけではないのだろうか。
そして自民党はことあるごとに派閥解消などをいう。政党助成金が決まったときにもこれを言っていたのではないだろうか。

今また「刷新」を掲げている。立党の精神で、派閥ごとに議論を深めるなどはないはずだ。変なカネの「キックバック」などもやめて、文字通りの「刷新」を推進してもらいたいものだ。