模倣? 盗作? 

2020年東京オリンピックのエンブレム問題は佐野研二郎氏デザインが盗作だったとか、オリジナルだとか、脇が甘い、とかいろいろな批判を受けて、結局はキャンセルされ、今後どういう形で構想されるのかわからない。

芸術作品の歴史の中で、模倣に類することは少なくないのではないだろうか。オリジナルよりも有名になったものもあるのだろう。こういう評価はシロートでは難しい。
思い出すのは、日本史の教科書にはだいたい載っている飛鳥時代の優れた彫刻である中宮寺と広隆寺の半跏思惟像である。

関心のある方はネットで見るとすぐに見ることができる。これは作者は別なのだろう(よくわからない)が、よくもこれだけ似た仏像を彫ったものだと感心する。そして韓国にもこれに似たものがあるという。      http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/miroku/miroku.html

作者が他の仏像を見て参照したのかどうかもわからないが、どこかで作者どうしが交流しあっていたのかも知れない。いずれにしても制作の時期もはっきりしないのでなんともいえないが、こういう国宝級の作品をみると、模倣とか盗作とか参照、などの言葉がむなしいのではないか。

佐野さんのオリンピックエンブレム案も歴史に残る作品になるかどうかはわからないが、かなりの話題の作品として後世に伝わるのではないか。

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