西暦と和暦

日本には日本独自の年を表す方法として「平成」という年号(元号ともいう)がある。元号法という法律に基づくのだが、この法律は昭和54年(1979)に制定された。当時この法律に反対の声もあったが成立し、昭和天皇の逝去にあわせて「平成」がスタートしている。

以来、日本では西暦と和暦の2つがほぼ平行して行われているし、いわゆる公文書などでは和暦が使われるのだが、日常的には西暦が多くなっているのではないだろうか。
二つの年代の標記が特別のルールなしに行われるのも少々わずらわしい。そういう思いをもつ人も多いのだろうか、最近では西暦がだんだん多くなってきた感がする。和暦は「記念年号」的な扱いを受けて日常生活では消えていくかもしれない。
 
和暦は天皇制と密接な関係があるから、日本では和暦がなくなることはない。しかし今の天皇が来年末をもって退位するということなので「平成」は30年で終わり。私でさえ、昭和・平成・次の3つの和暦を背負って生きてきた。「過去」を和暦でいうのは多分終わっていくだろう。昭和45年などといっても今から何年前かを考えると西暦に直して「計算」するという面倒なことになる。
だから、日常的には西暦使用が多くなっていくだろう。それがグローバリズムの流れに合うのだろう。
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