ドラマ「半沢直樹」・「倍返し」は成らず、映画「許されざる者」・「100倍返し」成る!

話題のドラマ「半沢直樹」の最終回を見た。これまでについてはサイトで知った。最終回の、特に取締役会で主人公が大和田常務を徹底的に追求する場面は圧巻だ。まさに正義の味方の面目躍如の感があった。しかし最後の場面、いかさまをやって半沢の父を自殺に追い込み、たくさんの困った人たちを苦しめてきた大和田は「常務取締役」から「取締役」に「格下げ」辞令、そして正義の味方の半沢は「部長」職を得ながら出向辞令。
結局、その昔誰かが(黒澤明監督?)言っていた「悪いやつほどよく眠る」ことを告発していたのだが、それにしても「倍返し、百倍返し」は成らなかったことへの欲求不満は否めないのではないか。
半沢を支持していたような頭取もまた大銀行そのものだ。今の支配機構につながる大銀行トップがいかにテキトーなのかを言っていたのだろう。

今朝、話題になっていた映画「許されざる者」を見た。明治初期のまさに未開の大地北海道を舞台に、庶民を苦しめる悪徳官僚とその一味を皆殺しにするという、まさに正義の味方躍動する映画になっていた感想である。この映画の主人公の行動こそ倍返し、いや100倍返しを実現していたと思った。それにしてもどこかにむなしさが残る映画という感じもしたがどうだろうか。

生きる力の基本になる「希望」がテレビドラマからも映画からも浮かんでこない。まあ娯楽モノだからおもしろければイイか。

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