kametaro爺さんのよもやま話(ペイント画を含む)

日常の生活の中で、主に気付いたことやしたことをまとめておきたい。また、ブログにアップしたい

万葉集恋歌と万葉死生観の講義を初めて拝聴  その5

2013-05-30 10:54:34 | 柏シルバー大学院
3 東歌
 3-1 筑波嶺に 雪かも降らる 否をかも 愛しき児ろが 布乾さるかも・・14-3351
意味 ・筑波嶺に 雪降りたるか 違うなら 愛しき妹が 衣干せるかも
・筑波嶺に 衣乾したるか 我が妹

3-2 足柄(あしがら)の、箱根(はこね)の山に、粟(あわ)蒔(ま)きて、実とは成れるを、粟無くもあやし(作者:不明作者: 不明)・・3364
意味 足柄(あしがら)の箱根の山に、粟(あわ)をまいて実らせたように、私の恋も実っ
たはずなのに、逢えないのはどうしてでしょうか
  他に、鎌倉の・・3365、多摩川に・・3373、葛飾の・・3384、我が恋は・・3403、
  上野の・・3404、稲搗けば・・3459、高麗錦・・3465、子持山・・3494等を開かれることを


4 万葉死生観
4-1 有間皇子、自ら傷みて松が枝を結ぶ歌
磐代(いはしろ)の 浜松(はままつ)が枝(え)を 引(ひ)き結(むす)び 真幸(まさき)くあらば また還(かへ)り見(み)む(2巻-141)
意味 いま、磐代の浜の松の枝を引き結ぶ。 もし願いが通じ命が無事ならば、 またこの地に戻り松を見よう。他に、2巻-142を・・・。

4-2 大津皇子死を被りし時に磐余の池の堤にして涙を流して作らす
百伝(ももづた)ふ 磐余(いはれ)の池に 鳴く鴨を 今日(けふ)のみ見てや 雲隠(くもがく)りなむ(3巻―416)
意味 百に伝う 磐余(いはれ)の池に、鳴く鴨を見るのも今日を限りとして、私は雲の彼方に去るのだろうか。

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