ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

過去の今日(5月6日)

2006-05-06 08:34:09 | 山日記
連休の人出を敬遠して、家に籠もっています。
で…少し前のアルバムを引っ張り出すと…

3年前(2003年)の今日もよいお天気でした。
JACのKさん夫妻、Nさんと5人で「若狭富士」青葉山に
日帰り山行をしました。
西国札所・松尾山に車を置き、まず東峰に向かいます。



東峰から西峰への縦走路は痩せた岩尾根で、ハシゴなどもあり、
面白い道でした。



縦走路には花も多く、このヤマシャクヤクの他にもフデリンドウ、
ヤマルリソウ、イワカガミ、イカリソウなどがたくさん咲いています。



次第に西峰が近づきました。



西峰山頂からの美しい内浦湾の眺めです。
ボタンが満開の松尾寺にくだり、「あやべの湯」で山の汗を
落として帰りました。


徳島の山-権田山 (4月30日)

2006-05-02 10:26:06 | 山日記
権田山(1,603m)は剣山の西南にある、地元の人の他には
あまり知られない山です。
尾野さんの車に乗せて頂いて鳴門市から2時間半、那珂町
(旧木沢村)の四季美谷温泉に着き、ここで地元のNPO
法人「剣山クラブ」の人たちと合流しました。
剣山クラブは去年夏から毎週、旧木沢村境の山や峠を歩く
「自然探訪ツァー」をボランティアで実施しています。
今日は「四国の山」について多くの著作のある尾野さん、
世界的登山家の重廣恒夫さんが同行すると聞いて参加者が
いつもに増して多く、スタッフを含めると44名の大部隊に
なりました。
 
温泉から更に30分走った林道の途中、道が崩れてこれ以上は
進めないところを10時スタート。



荒れた林道や植林の中のショートカットを経て、明るく開けた
尾根に出ました。
正面に剣山周辺の山々が見えます。写真が小さいので判り
辛いですが、中央右奥の顕著なピークが次郎笈、その右に
槍戸山、剣山、右の一番高く見えるのは一ノ森です。



美しい沢の源流部に来ました。辺りにはバイケイソウや蕾を
付けたヤマシャクヤクがいっぱいで、花の時期にはさぞやと
思われます。さらに稜線のスズタケを少し漕いで…



正午に頂上に着きました。この四等三角点は最近、剣山クラブ
代表の平井滋さんが設置されたもので、まもなく国土地理院
から正式発表されることになっています。



さらに進むと樹齢500~600年と言われるブナの大木があります。
徳島県で三番目に大きいブナの巨樹です。幹回りは5.5mとされて
いますが…



この日、改めて計ると6.5mありました。ちなみに幹回りは地上
1.3mの高さで測ることになっています。
(この写真は上とは別のブナです。これも5m近い巨木です)



権田山はブナ、タケカンバ、ヒメシャラなどの豊かな自然林に
恵まれたツキノワグマやニホンカモシカなど野生動物の楽園で
もあります。
この日も私たちを歓迎するかのようなオオルリの舞をはじめ、
シカが樹皮を食べた痕跡など、その一端がうかがえました。
(下山中にカモシカに出会った重廣支部長からは、その画像を
見せて貰いました。)
「クマの楽園」というところも通り、たっぷりと山の「気」を
頂いて、15時20分、駐車場所に帰りました。
(下の写真は中島さんが自動シャッターで撮影)




徳島の山-大麻山(4月29日)

2006-05-01 17:34:13 | 山日記
日本山岳会関西支部では「四国分水嶺登山」として四国山地
縦走約150㎞をこの5月から開始します。その四国担当者
・尾野さんとの打ち合わせのため、重廣支部長、と山行委員
の中島さん、滝川さん、芳村の3名で徳島に行きました。
「打ち合わせまで時間があるので一山登ろう」という支部長の
言葉で鳴門市内の大麻山(538m)に行くことになりました。

登山口のある大麻比古神社。大鳥居の向こうに見えるのが
目指す大麻山です。雨がやみ、薄日も差してきました。



境内を抜けると、山頂に向かって2000段を越えるという石段
がえんえんと続いています。私たちは途中で表参道と別れ、
真名井の水場経由で裏参道を登りました。



この山は美林とともに鳥類が多いことで有名で、鳥の
囀りをききながら1時間ほどで頂上に立ちました。
大麻比古神社奥宮は参籠もできるような立派な建物で、
この独立標高点はその裏側にあります。



帰りは北西側へ下りました。杉林の急坂を抜けると展望のよい
尾根に出ます。今、降りてきた大麻山を背に…。



間近に播磨灘が望めます。アセビの白い花、ヤマツツジの赤い花
が新緑の中に咲いていました。この「四国の道」を卯辰峠へ辿り
、車道を下って元の駐車場に帰りました。