ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

徳島の山-権田山 (4月30日)

2006-05-02 10:26:06 | 山日記
権田山(1,603m)は剣山の西南にある、地元の人の他には
あまり知られない山です。
尾野さんの車に乗せて頂いて鳴門市から2時間半、那珂町
(旧木沢村)の四季美谷温泉に着き、ここで地元のNPO
法人「剣山クラブ」の人たちと合流しました。
剣山クラブは去年夏から毎週、旧木沢村境の山や峠を歩く
「自然探訪ツァー」をボランティアで実施しています。
今日は「四国の山」について多くの著作のある尾野さん、
世界的登山家の重廣恒夫さんが同行すると聞いて参加者が
いつもに増して多く、スタッフを含めると44名の大部隊に
なりました。
 
温泉から更に30分走った林道の途中、道が崩れてこれ以上は
進めないところを10時スタート。



荒れた林道や植林の中のショートカットを経て、明るく開けた
尾根に出ました。
正面に剣山周辺の山々が見えます。写真が小さいので判り
辛いですが、中央右奥の顕著なピークが次郎笈、その右に
槍戸山、剣山、右の一番高く見えるのは一ノ森です。



美しい沢の源流部に来ました。辺りにはバイケイソウや蕾を
付けたヤマシャクヤクがいっぱいで、花の時期にはさぞやと
思われます。さらに稜線のスズタケを少し漕いで…



正午に頂上に着きました。この四等三角点は最近、剣山クラブ
代表の平井滋さんが設置されたもので、まもなく国土地理院
から正式発表されることになっています。



さらに進むと樹齢500~600年と言われるブナの大木があります。
徳島県で三番目に大きいブナの巨樹です。幹回りは5.5mとされて
いますが…



この日、改めて計ると6.5mありました。ちなみに幹回りは地上
1.3mの高さで測ることになっています。
(この写真は上とは別のブナです。これも5m近い巨木です)



権田山はブナ、タケカンバ、ヒメシャラなどの豊かな自然林に
恵まれたツキノワグマやニホンカモシカなど野生動物の楽園で
もあります。
この日も私たちを歓迎するかのようなオオルリの舞をはじめ、
シカが樹皮を食べた痕跡など、その一端がうかがえました。
(下山中にカモシカに出会った重廣支部長からは、その画像を
見せて貰いました。)
「クマの楽園」というところも通り、たっぷりと山の「気」を
頂いて、15時20分、駐車場所に帰りました。
(下の写真は中島さんが自動シャッターで撮影)





2 コメント

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いよいよ・・・ (たぬき)
2006-05-03 11:08:45
おはようございます。

憲法記念日はとてもいいお天気です。



いよいよ四国の山々縦走が始まりましたね。

大きなブナ、動植物など、自然豊かな山々を歩かれた感動が伝わってきました。

いつまでも今のままで残っていてほしいと思います。

レポート拝見するのが楽しみです。
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Re.いよいよ… (変愚院)
2006-05-03 17:22:38
たぬきさん、今日は。

大和の国も素晴らしい五月晴れです。



「四国分水嶺」は5月26 日(金)夜、徳島の「文化の森21世紀館」で

重廣支部長らの記念講演会が行われ、翌27~28日に第1回目の

「平石山~中津峰山~杖立山~六郎丸~旭が丸」縦走で皮切りとなります。



今回はその打ち合わせの機会に、四国の山を歩いてきました。



旧木沢村は美しい滝も多く、まさに桃源郷か秘境のたたずまいです。

機会があれば秋の紅葉の時期にも訪れてみたい所でした。
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