ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

春霞・二上山(2014.02.25)

2014-02-25 20:29:08 | 山日記

急に春めいて暖かい朝。「2月は山へ登ってない」という♀ぺンの言葉に思い立って二上山へ行きました。道の駅に車を入れていつもより遅めの出発(09:20)。ふるさと公園は休園日ですが何人もの人が体操をしたり、石段を上下したりしていました。

何時もながら、歩き始めからの階段歩きはちょっとシンドイです。400段を過ぎてあと60段。

展望台の下の展望図。残念ながら景色はぼんやりと春霞に曇っています。(09:30~09:35)
歩き出してすぐに、雄岳への道にロープが張られ、去年まではなかった
「この登山道は私有地につき立ち入り禁止」という「ふるさと公園」の掲示がありました。しかたなく他の道を探して少し進みましたが、公園に下る捲き道しかないのでいったん公園まで降りて二上神社の方へ回ろうかとも思いましたが、せっかく稼いだ高度が馬鹿らしいので引き返しました。よく見ると「公園は…一切の責任は負わない…自己責任」の文言があるので、今日は通らせて貰うことにしました。

ここからは小さいピークが小うるさいほど続きます。しかも下りが急でそれを登り返すので時間がかかります。444m四等三角点のピークで写真を撮っていると空身の男性が追い越していきました。(10:00)

ここからは登り一方で、10分ちょっと登ると鳶塚を眼下に見る「眺め坂」のベンチ。いつもはいい景色なんですが、今日は殆ど無展望。ぽかぽかと暖かくのんびり気分で水分補給して出発。(10:15~10:20)

ウグイスの声を聞きながら急になったり、緩やかになったりする道を行きます。出会坂から急坂を少し登ると雄岳への分岐があります。右へしばらく下り、登り返すと二上神社からの登山道に合流します。ここからは行き交う人が急に増えました。大津皇子墓所にはまだ雪が残っています。(11:10)

頂上の神社の前には雪ダルマも…

しかし陽が高くなると気温はぐんぐん上がり、山頂の広場の寒暖計は太陽をまともに受けて何と20℃を指しています。(11:15)

何人かの人と行き交いながら斑に雪の残る馬ノ背を過ぎて雌岳へ向かいます(11:25)。

去年の2月に来た時は凍り付いていた石段も雪解けの感じで楽に頂上へ。二人の間に痩せた雪ダルマが見えます。コーヒーとシフォンケーキで軽い昼食をとりました(11:35 ~12:00)。

ちょうどお昼時で去年貸し切りだった頂上広場は賑わっていました。正午ちょうどに下山。広場の周りのアセビの花の白は綻びかけていましたが、赤の方はまだ蕾が固いようでした。

岩屋峠へ下る途中のサザンカの並木道は終わりかけた花が最後の芳香を放っていました。峠に着いた時(12:15 )、登ってこられた男性に上の雪の様子を聞かれました。地元の大池近くの人で後から来られたもう一人の方と二人で、一週間に二度は登って来られるそうで、先週は馬ノ背から上はアイゼンなしでは登れなかったとか。

私たちも下の様子をお聞きして立ち話の末に「お土産に…」と笹の葉で作ったキリギリスを二匹も頂きました。いつも山で出会った子供たちにあげるために箱に入れて持ちあがっておられるとか…。

「またお会いしましょう」「気をつけて」とお別れして裕泉寺へ下ります。先ほどのお話通り、雪は殆ど溶けて二か所ほどのぬかるみも大したことはありませんでした。

裕泉寺(12:37)から舗装路になり雪は全く姿を消しました。結局、アイゼンもスパッツもザックに入れたままで済みました。大池(12:50)では、いつものように私たちの声を聞きつけて鴨たちが群がり飛んできました。番いのガチョウも後を追ってきます。岩屋峠で会った男性が「うちの扶養家族」と言っておられた鳥たちです。「今日も君たちにあげるものがなくてゴメンネ」。

山口神社から道の駅に帰る道にはハコベやイヌノフグリの花が春の訪れを告げていました。道の駅近くの墓地の横ではカンザクラが満開でした。来週はもう弥生。大和路の春もいよいよ本番近いことを実感させるハイキングでした。