まもなくアルハンブラ宮殿(王宮)です。これはいわゆる王宮ではなくて、カルロス5世宮殿。5世は神聖ローマ帝国の称号でレ・コンキスタ(再征服)後ではカルロス1世になります。ミケランジェロの弟子の設計によるルネサンス様式の建築です。
外観は角張っていますが、内部に入るとこのようにコロッセウムを思わせる円形になっています。カルロス王は宮殿の完成を見ることなく亡くなり、資金難のため屋根は作られませんでした。
柱の模様と床のタイルが美しいです。
イスラム様式の門を潜って王宮に入ります。イベリア半島最後のムスリム王朝ナスル期に建設されアルハンブラ宮殿の中枢部でメスアール宮、コマレス宮、ライオン宮など複数の宮殿で構成されています。
メスアール宮。マチュカのパティオ。回廊に囲まれた庭園中央の池の周りにオレンジの樹が植えられていました。
メスアール(政庁)の間。ここで政務がとられ裁判も行われました。王宮の中で一番古い部屋ですが、何度も改築されているので補修の痕も見られます。
美しい柱飾りや…
寄木作りの天井が目を引きます。
隣りにある小さな部屋は「メスアールの祈祷室」。窓からはアルバイシンの街が見下ろせます。
「メスアールの中庭」にでます。中央に大きな噴水があります。正面はコマレス宮のファサードです。
ファサードの壁一面、鮮やかなタイルと漆喰で装飾されています。
回廊にはこんな展示品がありました。王が座った黄金の椅子(レプリカ)と「ジラフの壺」(キリンが描かれています)
多角形の燭台。
ファサードの左側の扉を入るとコマレス宮に続きます。