ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

2013年の山歩き(1)

2013-12-27 09:15:13 | 山日記

この一年も足や腰の不安を感じながらも何とか無事に山歩きを続けることができました。一緒に歩いてくれた山仲間や♀ペンに感謝しつつ、2013年の山歩きを振り返ってみます。

初登りは1月2日、孫娘と3人で矢田山へ登りました。松尾山と併せて矢田丘陵は年中歩いていますがが、このリポートでは省略します。なお、山名から当日のBLOGにリンクしています。

1月6日 (天理)竜王山



天理の「お節会」(天理教本部神殿に供えられた鏡餅が鏡開きの後で切り分けられ雑煮にして振る舞われる行事で、全国からの信者の他に私たちのような信者以外の人もたくさん来ている。)に幸ちゃんと3人で行った。雑煮のお餅をしっかりお腹に収めて竜王山へ向かう。長岳寺からいつもの道を登り山頂へ着いたのは12時半だったが、初めて見るほどの賑わいだった。帰りは柳本古墳群を通り山辺の道へ下る。古墳の石仏にお餅とミカンが備えられていて、お正月らしい風景だった。
 

1月12日 六甲山(東お多福山~蛇谷西尾根~最高峰~蛇谷北山)

5年ぶりの六甲山。丸屋夫妻と芦屋で待ち合わせて、バスで東お多福山登山口へ。お多福山頂上で展望を楽しんで土樋割峠に下り、黒岩谷と出会うところで地下足袋姿の男性に教えられて東谷との間の尾根(西尾根?)を登る。急登の連続だが、大岩のトラバース、痩せ尾根、斑ロープが付いている急坂と変化に富んだ楽しい道だった。一軒茶屋前に出て最高峰で昼食後、石ノ宝殿から北山コースに入り蛇山北山(1988年以来二度目)を経て、土樋割峠から長い林道歩きで東お多福山登山口に帰った。天候に恵まれ、気が合って足の揃った仲間と一緒に初めてのルートも歩けて、楽しく充実した山行だった。
 

1月20日 二上山

「二上山ふるさと公園」を抜けて456段の急な石段で国見丘展望台へ登る。冬枯れの林の道を444.8mピーク(4等三角点)を経て烏谷口古墳への道を分けて眺め坂に出た。ここから雄岳に登り、無人の雌岳で昼食後、むせ返るような匂いを放つ満開のツバキの花の中を岩屋峠に下った。大池で人懐っこい水鳥に戯れて道の駅へ帰る。日までの寒さも一服、暖かい陽だまりハイキングだった。
 

2月8日 二上山

昨夜の雪が残り、ちらちら小雪の舞う寒い朝。裕泉寺山門の手前50mほどの地点から右の山腹に取り付く。雑木林の道から小尾根にで出て二上覗き」の岩場を登る。上からの展望は見事で、胸のすくような見晴らし台だった。数分で道の駅からのルートに合して今日は先に雌岳をピストン。残雪と紅い椿、青空の美しいコントラストを楽しみながら雄岳へ。神社と大津皇子墓にお参りして、鳥谷口古墳へ下る。ちょっとしたバリエーションルートの登降で新しい思い出を作れて、楽しい3時間半の山歩きだった。


2月11日 金剛山

丸屋夫妻と高天神社から郵便道を登る。水場近くから疎らに雪がでてきたが、凍結していたのでアイゼンは付けずにダイトレ(水越峠分岐)にでた。一の鳥居に来ると大阪側からの登山者で急に賑やかになった。仁王杉から葛木神社への急な登りも全く雪がなく、拍子外れだ。国見城址でコンロで湯を沸かして昼食をとったが、寒いので早々に腰を上げる。帰りは郵便道への入り口でアイゼンを付けた。雪が薄いので500段の階段下りが長く感じたせっかく楽しみにしていた雪もなく、登り下りとも途中で一度も休まず、丸さんご夫妻には申し訳なく思っている。
 

3月19日 二上山



春分の前の日、めっきり春めいた二上山へ。道の駅から裕泉寺、岩屋峠を経てアセビの花が満開の雌岳へ。雄岳へ登り返し、今日は道の駅へ下る途中から初めて鶯塚を目指す。しばらくは落ち葉に埋もれるような道を下るが、コルからははっきりした踏み跡で登り返し、やがて大きな岩の横を通って鳶塚(268m)に立つ。ここから急坂を分岐のある平地に下り、壊れた小屋の横を通って最後の急坂を下ると「二上山ふるさと公園」の北端に飛び出した。紅白のウメと黄色のサンシュユの花の上に浮かぶ二上山に見送られて、素晴らしいフィナーレだった。

4月16日 葛城山

春の妖精・カタクリに会いに丸屋夫妻と天狗谷を登る。中間ベンチで一休みして、弘川寺への林道と分かれ涸れ沢の横を登るとショウジョウバカマが群がり咲いている。谷の上部には新しい砂防堰堤が作られていた。山頂を踏んだ後、カタクリを見に歩く。南東側斜面のカヤの中から顔をのぞかせた花を丸屋夫人が見つける。野鳥観察路入口では既に満開の花が多い。ロープ駅へ下る途中から左手の自然観察路に入ると予想通り、今年もたくさんのカタクリを見ることができた。ダイトレへの道でもいつものカタクリに会って、キャンプ場上でゆっくりコーヒータイムを楽しみ、ショウジョウバカマに見送られて元の道を下った。

5月5日 天理・竜王山


爽やかに晴れた子供の日。長岳寺のツツジのトンネルを抜けて柿畑の坂道を登る。足元には野の花が咲き乱れ、山道に入る手前ではタケノコが何本も顔を覗かせていた。今回は久しぶりに奥ノ院のお不動さんにお参りした後、南城跡の山頂へ。全くの貸し切り状態なのでゆっくりコーヒータイムを過ごし、アスレチック風遊具で遊んでからこれも久しぶりの北城跡へ。もちろん無人で昔のようなワラビ狩りの楽しみもない。散策路経由で下山口に帰りもとの道を下る。全山溢れるばかりの緑のハイキング。


5月17日 武奈ヶ岳

丸屋さんの車に乗せて貰って比良へ向かう。花背トンネルを抜けて坊村の地主神社に駐車、御殿山コースを登る。葛川明御殿山1097m王院護法堂横から登山道に入ると急登の連続。 途中の分岐で冬道に入り涸れ谷を登って展望のよい高台で尾根道と合流、再び急登で御殿山1097mのピークに立つ。標高差100m下ったワサビ平から西南稜を登り、小ピークを三つ越して武奈ヶ岳へ。素晴らし展望に大満足して元の道を帰った。私たちには実に32年ぶりの武奈ヶ岳だった。少し厳しい登降はあったが、天候と展望と良い仲間に恵まれたお蔭で、それほど辛い思いもせずに歩けて「まだしばらくは山歩きができる」と自信がついた。


7月12日 金剛山

久しぶりのトレーニング山行。太尾を登り、大日岳から葛木神社へ詣でたあと国見城址へ。暑さのせいか人影も疎ら。まだ10時半なので、帰ってからのビールを楽しみにすぐ北尾根を下る。頂上では24℃と下界より10℃も低かったが、下るにつれて蒸し風呂のように暑くなり、今まで殆ど休まずに来た報いでだんだんペースが落ちて、最後は腰を下ろして水分補給。かなり消耗して北尾根登り口に出た。北尾根の下りで2時間もかかったのは多分始めてだろう。2009年5月、葛城、金剛を連続で登り、北尾根を降りたときから僅か4年で、ずいぶん体力が落ちたものだ。同じように暑さに弱い筈の♀ペンは、まだま余裕綽々の表情だった。(続く)