ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

2013年の旅(2)

2013-12-30 10:42:41 | 旅日記

4月8日 美濃の花めぐり
里帰り中の娘、孫と4人でH社の日帰りバスツァーに参加、美濃路の花の名所を訪ねました。



まず岐阜県海津市にある国営木曽三川公園センターへ。ちょうど「チューリップ祭り」が行われていて、約1時間、たっぷりと艶やかな花の饗宴を楽しみました。



西国三十三国霊場満願の寺・谷汲山華厳寺では「さくらまつり」の最中でした。約300本のソメイヨシノ並木の参道を本堂へお参りして、孫と戒壇巡りもしました。ちょうどお釈迦様の誕生日で「仏生会」の甘茶を頂きました。



バスの正面に真っ白な能郷白山の姿を見ながら本巣市根尾谷へ。「蕾の時はピンク色、満開に至ると白色、散りぎわには特異の薄い墨を引いた色になる」薄墨桜を鑑賞して、たっぷりと季節の花を愛でることができて大満足の一日を終えました。


4月23日 八重桜と牡丹の寺



山友達の幸ちゃんに案内して貰って、孫と三人で広陵町の新家長福寺へ行きました。ガイドブックなどには紹介されていませんが、古くから「桜御坊」と呼ばれ、知る人ぞ知る隠れたサクラの名所です。それほど広くない境内に色々な種類の八重桜が植えられ200株を越すボタンと妍を競っています。フジの花も満開で見事でした。


4月26日 岡寺の石楠花と牡丹



山門をくぐり石段を登ると美しい庭園に色とりどりのボタンが植えられています。本堂にお参りし、竜蓋池の前を奥ノ院に向かう参道の両側は満開のシャクナゲです。



奥ノ院から本堂南側の斜面に続く
道もシャクナゲのトンネル。三重塔の建つ台地で展望を楽みました。「花の寺」の名にふさわしく他にも様々な春の花が目を楽しませてくれました。


5月23日~24日 黒部トロッコ列車と雪の大谷
CT社の一泊バスツァーの旅で黒部へ。朝、奈良を立って宇奈月着は15時。



トロッコ列車で黒部渓谷探勝。目も眩むような絶壁を縫って、いくつものトンネルを抜けて鐘釣まで行きました。



約1時間の自由散策時間に万年雪展望台、河原の露天風呂、薬師堂などを見て宇奈月に帰りました。この夜は富山のホテルに泊まりました。

翌日は立山へ。快晴の空の下を美女平、弥陀ヶ原と登っていくうち、車窓から見える辺りの景色は新緑のブナ林から純白の世界に変わり、車内のあちこちで歓声が上がります。室堂バスターミナルで下車、2時間の自由行動。



何はともあれ雪の大谷ウォーク。10年前に黒部ダム側からケーブルやバスを乗り継いできたときは凄い風雨で外に出られませんでしたが、この日は照り返しで暑いほどの良いお天気でした。終点近くの最高地点で壁の高さは16m。

室堂バスターミナルへ引き返し、北側の雪原へでました。雪面からの反射で目が痛いほどの青空の下に大日岳、剣岳、別山から雄山へと続く稜線…ぐるりを取り巻く山々の様々な思い出を胸に、帰りのバスに乗りました。


6月24日 出雲大社



直径52㎝、高さ6mの銅製の大鳥居を潜り、正面の拝殿に進み
ます。普段は正月5日間以外は拝殿右手にある八足門までしか入れません。今年は昭和28年以来60年ぶりの「平成の遷宮」の年で、拝殿と本殿との間にある楼門まで入って参拝することができました。普通の神社と違ってここでは二礼、四拍手、一礼です。太さ8m、長さ13.5m、重さ4.5tの日本最大の注連縄が張られた神楽殿に昇殿して、厳粛な気持ちになって頭を垂れて参拝。神主さんの祝詞、巫女さんの舞の奉納のあと、御祓いを受けてお神酒とお授けものを頂きました。


10月6日~8日 北東北の旅
丸さんご夫妻をお誘いして、3日間のJTBハイキング・ツァーに参加しました。
6日 伊丹発のJALで1時間の空の旅。1時間20分で着いた「いわて花巻空港」はあいにく今にも泣きだしそうな空模様でした。

いったん南下して一関市厳美渓(1)で昼食。出発まで天然記念物の渓谷美を観賞しました。午後は霧雨の栗駒山麓世界谷地(やち)を散策(2,3)。秋田県鹿角の湯瀬温泉に泊まりました。



7日 夜来の雨が上がった八甲田山へ。ロープウェイで田茂萢岳へ登り、田茂萢(たもやち)湿原から美しく紅葉した上毛無岱(けなしたい)、下毛無岱を経て酸ヶ湯へ下りました。



酸ヶ湯で入浴中、激しく降っていた雨も小降りになり、和田湖畔の宿へ移動する途中で奥入瀬渓谷を歩きました。



8日 発荷峠から八幡平へ。朝から無情の雨が降り続き、八幡平の頂上はガスと雨で無展望でした。
山頂ハイキングは急遽、後生掛温泉周辺(1~3)と大沼のハイキング(4)に予定変更されましたが、普段ツァーでは行くことのないコースを歩けて、まずは満足の旅でした。


11月5日 奈良公園



正倉院展に行きました。「なら仏像館」、青銅器館もゆっくり見て、奥村記念館の屋上に登り、夢小路から大仏殿周辺を散歩。紅葉も始まり鹿クンもたくさん群れていました。
飛火野の紅葉も進んでいます。秋の奈良は外国人も含めて大勢の観光客で賑わっていました。


12月8日 京都東山散策



年に二、三度顔を合わせ、食事会やハイキングなどを楽しんでいるイタリア・ツァーのお友達と京都東山・三条通りにある文久元年創業の「三味洪庵」で昼食会。そのあと南禅寺、疎水、哲学の道を散策しました。まだ見事な紅葉で特に永観堂が圧巻でした。京都駅前で夕食後、京都タワーの灯りに見送られて帰りました。

今、1年を振り返るとここ二、三年の間にだんだん山歩きの回数が減り、旅行=それも安直な旅行会社のツァーにシフトしていくようです。それでもバスや飛行機での移動に耐えられる間は、内外の見知らぬ土地を訪ねて、まだ衰えぬ好奇心を満たしていけたらと欲張っています。それでは皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。