春季キャンプ最終クールが始まり、最後の紅白戦が行われ、白組先発の薮田が2回1/3を投げて11安打、9失点の大乱調で予定していた4回を投げ切れず降板しました。
初回に安打と四球などで無死2,3塁とすると、堂林に2点適時打を浴びて先制点を失い、鈴木誠を三振に斬ったものの、続く會澤に四球を与えると、その後6者連続安打を浴びて8安打8失点で、なおも、1死1,2塁の場面で佐々岡監督から異例の攻守交代が命じられました。
薮田は、2回以降も登板するも、3回に正随に本塁打を浴びて降板となりました。
試合後の佐々岡監督は、薮田について「今は次があるか、ないかの競争というところ。炎上すれば次はない」と2軍降格を示唆しました。
一方、紅組先発の遠藤は、4回を投げて2安打無失点と好投して開幕ローテ入りに一歩前進しました。
初回に安打と四球で無死1,2塁のピンチを招くも、會澤からの助言を受けて立ち直り、松山を三飛、クロンを三振に仕留めるなど後続を断って無失点で切り抜けると、2回と3回は三者凡退に抑えました。4回は無死2塁とされながらも、松山を二ゴロ、クロンを三振、林を右飛に打ち取ってピンチを脱しました。
佐々岡監督も、「イニングの入りの課題はありながらも、球の力は昨年の春先とは違う」と高評価して、ローテ入りに向けて良いアピールができました。
残り3枠となった開幕ローテ争いについては、6~7人で争っており、それぞれ実戦で好結果を残して、激しいアピール合戦を繰り広げていますが、キャンプも最終版となり、ふるい分けが行われる時期となってきました。
薮田は、キャンプ中は好投を続けて開幕ローテ入りの期待が高まっていましたが、実戦に入って精彩を欠いた投球が見受けられるようになってきました。今日は試合中に修正することができず、打たれだすと止められない悪癖が出てしまいました。これでは悪かった時の薮田から何も変わっていないという印象を与えてしまいました。
今日の反省点を再度洗い出して、同じことを繰り返さないようにしっかりと修正してほしいですね。