志位氏は「98周年記念講演」で、「新自由主義の破たん」「資本主義の限界」などについて、具体的に、実感を込めて語りました。そして、「7つの提案」のなかで、次ぎのように訴えました
「社会保障を切り捨て、日本経済を危機に対応できない脆弱なものとしてしまった根本には、国民の暮らしを守るルールがないか、あっても弱い、『ルールなき資本主義』といわれる『財界中心』の政治の異常なゆがみがあります。社会的連帯の力でこのゆがみをただし、『ルールある経済社会』を築こうではありませんか」
「新自由主義の震源地はアメリカであり、アメリカに言われるままに多国籍企業のもうけのための規制緩和を続けてきた結果が、今日の危機を招いています。コロナ危機のもとでも辺野古新基地建設を続け、米国製の超高額兵器を、『爆買い』し、在日米軍基地には日本政府の検疫が及ばず感染症対策のブラックボックスになっているーー日米安保条約を中心にした異常な米国追随の政治をただすべき時ではないでしょうか」
と「財界中心」と「米国言いなり」の日本政治の2つの異常をただし、「国民が主人公」の日本をつくる大目標を語りました。
日本共産党綱領第4章「民主主義革命と民主連合政府」の冒頭ー第12節は、次ぎのようにのべています。
「現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配の打破ーー日本の真の独立の確保と政治・経済・社会の民主主義的な改革の実現を内容とする民主主義革命である。それらは、資本主義の枠内で可能な民主的改革であるが、日本の独占資本主義と対米従属の体制を代表する勢力から、日本国民の利益を代表する勢力の手に国の権力を移すことによってこそ、その本格的な実現に進むことができる」
「この民衆的改革を達成することは、当面する国民的な苦難を解決し、国民大多数の根本的な利益にこたえる独立・民主・平和の日本に道を開くものである」