じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

何のための選挙だったのかなぁ

2017-10-23 14:37:04 | Weblog
☆ 総選挙、自民党の勝利には違いないけれど、終わってみれば与野党の数は解散前とあまり変わらず、何のための選挙だったのかと今さらながら思い悩む。

☆ 確かに一度「リセット」されたから、これから4年間の任期がある。これは確かだ。

☆ 民進党が改憲派と立憲派に分かれ、改憲派が負け、立憲派が勝った。

☆ ビッグネームは無所属でも勝てた。

☆ 雨で投票率が低かったのに組織政党が伸び悩んだ。共産党は明らかに立憲民主党に食われた。社民党のようにフェイドアウトしていくのだろうか。今さら急進派が現れて、六全協前の共産党に戻ることはあるまい。

☆ 公明党はどうか。この3年間自民党と一緒に安保法案や共謀罪やカジノ法案を通したことが影響しているのだろうか。直前の女性スキャンダルが党のイメージを損ねたか。支持母体の神通力が弱っているのだろうか。自民党のマイナス5議席と公明党のマイナス5議席では、党へのダメージが違う。


☆ 大山鳴動して鼠一匹。古代ローマの詩人の言葉らしい。
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「行く蛍」

2017-10-23 12:19:08 | Weblog
☆ ある高校の入試問題に伊勢物語の「行く蛍」が出題されていた。

☆ ある男に恋心を抱く娘がいた。その娘は自分の思いを男に打ち明けたいと思ったが、口に出すことができないまま病に臥してしまう。死が迫る中、ついに「その男が好きだ」と明かす。それを聞いた親が、泣きながら男に伝えると、男は急いで駆けつけた。しかし、娘は死んでしまった。

☆ 男は娘の家でぼんやりと喪にこもった。時は6月(旧暦)の末、日中は暑いが、夜になると涼しい風が吹いてきた。蛍が舞い上がるのを、男は臥せったまま眺めて歌を詠む。

☆ 「行く蛍雲の上までいぬべくは秋風吹くと雁に告げこせ」

☆ (飛んでいく蛍よ、雲の上まで飛んでいくことができるならば、(地上は)秋風が吹いている(から早く帰っておいで)と、雁(娘の魂)に告げて欲しい)

☆ なんと美しく、そして寂しい情景だろうか。

☆ 一瞬激しく輝いてすぅっと消えていく。人の一生ははかなくて、美しい。
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映画「鴨川ホルモー」を観た

2017-10-23 11:30:20 | Weblog
☆ 台風の夜、テレビは選挙番組ばかり、それも勝敗は早々に見えていたから映画を観た。

☆ 「鴨川ホルモー」(2009年) タイトルだけではどんな映画か想像がつかない。ファンタジーな作品なので、むしゃくしゃした夜、頭を空っぽにして観るにはいい。

☆ 舞台は京都。北の京都産業大学、西の立命館大学、南の龍谷大学、そして東の京都大学には奇妙なサークルがある。彼らはオニ語を使ってオニ(式神)を操り、バトルをするのだ。

☆ オニに指示を出すときのポーズが面白い。京都の観光名所が随所に移され、また葵祭、祇園祭など京都ならではの風物も織り交ぜられている。京都大学のキャンパス内で撮影ができたことも感心する。CGのオニが結構かわいい。

☆ 原作は万城目学さん。京都が舞台というところは、森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」にも通じるものがあると思った。CGは映画「陰陽師」のようだった。
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筋を通すこと

2017-10-23 10:25:30 | Weblog
☆ 風は吹いた。総選挙、比例代表の政党別得票数を見てみると、立憲民主への追い風は顕著だ。ただ、比例で健闘しても、小選挙区で勝たなければ政権は握れない。

☆ 安倍批判はあっても組織のしっかりした自民党と崩壊過程の民進党、急場ごしらえの希望の党では、勝敗は見えていた。小池都知事のパフォーマンスは見事だったが、若狭氏や細野氏に花はなかった。民進党の灰色を小池色で包んだが、メッキはすぐに剥げてしまった。まして、どんよりした灰色ながらも反自民(反安保法など)で存在を保っていた民進党議員が選挙に勝つためにその看板を下ろしたのでは、存在意義さえ疑われた。国民をバカにしているかのように映った。

☆ 羽田前首相の葬儀に参列し前原氏には期するものがあったのかも知れないが、小池氏との調整は不十分だった。それが、「排除」発言になったのではなかろうか。

☆ 結果がすべてだから「小池ファースト」」などと揶揄されてもそれは仕方がない。だからといって私は小池氏を責めようとは思わない。彼女は精一杯戦ったし、彼女は限られた時間の中で、都知事との兼務という制約の中で筋を通したと思う。

☆ その点では前原氏も同様だ。2大政党の実現という志は良いと思うし、民進党では勝てないという判断も間違ってはいなかったであろう。結果として、立憲民主党という卵を産んだことは、逆説的ながら彼の功績だ。戦い終わっての恨み節は世の常だが、彼は彼なりに職責を果たしたと思う。(自民党の重鎮や小池氏のようなしたたかさには欠けると思うが)

☆ 腹立たしいのは風を目当てに、維新だ、希望の党だと漂流する人々だ。落選して当然だ。右でもいい、左でもいい。前でも後ろでもいい、少なくとも任期中の4年間は節操を曲げないで欲しい。願わくば、選挙に勝とうが負けようが自分の信念を貫いてほしい。そうでないと、国民は何を基準に投票すればよいのかわからなくなる。

☆ 立憲民主への風は、反自民あるいは反改憲勢力の風だ。同時に筋を通すことへの賛辞だと思う。政治の世界だから妥協が必要な時もあろう。しかし、最低限これだけはというところは、筋を通して欲しいものだ。国民を味方につけてほしいものだ。

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