じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

山田詠美「WHAT'S GOING ON」

2018-07-29 23:21:05 | Weblog
☆ 山田詠美さんの「ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー」(角川文庫)から「WHAT'S GOING ON」を読んだ。

☆ 英語で「粋」ってどういうんだろうか。とても粋な小説だった。

☆ 池波正太郎作品の主人公を女性に代えて、場面を江戸からニューヨーク(?)に変えてって感じかな。

☆ 夜な夜なクラブで男との恋愛ゲームを楽しんでいた女性、今では妻におさまっている。夫婦そろってクラブを訪れた日、彼女は元カレから声をかけられる。

☆ 結構際どいセリフもあるけれど、文中の表現を引用すれば「上品と下品のすれすれの位置で上品を保って」(22頁)いる。

☆ セリフも構成も「粋」だね。
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映画「犯人に告ぐ」

2018-07-29 22:59:46 | Weblog
☆ 映画「犯人に告ぐ」(2007年)を観た。たぶん2度目だが面白かった。

☆ 連続少年殺人事件、難航する捜査を打開するために捜査責任者がテレビを通して犯人に呼びかける。捜査官の挑発に犯人はのってくるのか。このメインスートリーにいくつかのサブストーリーがかぶさって、とてもスリリングにできあがっていた。

☆ 豊川悦司さんの迫真の演技、他の捜査官もいい感じだ。警察組織の暗部を演じた石橋凌さん、小澤征悦さんもいい。
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泡坂妻夫「蔭桔梗」

2018-07-29 17:50:32 | Weblog
☆ 泡坂妻夫さんの「蔭桔梗」(新潮社)を読んだ。

☆ 東京で三代続く紋章上絵師の話。紋の話は難しかったが、江戸っ子職人の気質が味わえた。大阪の人が会話をすると漫才に聞こえるというが、東京の人の会話は落語に聞こえる。

☆ 街並みは変わっていくけれど、変わらないものもある。
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高橋義夫「狼奉行」

2018-07-29 13:54:53 | Weblog
☆ 高橋義夫さんの「狼奉行」(文春文庫)を読んだ。

☆ 藩内の抗争に巻き込まれ、不本意にも山代官に左遷された若侍。雪に閉ざされた退屈な日々に悶々とし、時には決起する同志の誘いに血が騒ぐが、良き仲間に囲まれて堪忍自重で成長していく。

☆ 読ませどころは後半の「かせぎ病(狂犬病)」との戦い。村の人々やまたぎの人々と力を合わせて、感染した狼たちを追い詰めていく。「狼奉行」という名の由来。

☆ 狼たちを駆逐し一件落着と思いきや最後に一波乱。再燃する藩内の権力抗争。理不尽な差配に遂に切れた。

☆ 乱闘、立ち回りの様子には思わず体に力が入る。筆の技だろう。締めも素晴らしい。
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日銀が「看板」を下ろす

2018-07-29 11:20:12 | Weblog
☆ 日本銀行は「物価上昇2%」のインフレターゲットを引き下げるようだ。

☆ アベノミクスの一翼を担う日銀の看板政策だったが、その期限が何度も延期された上、結局は白旗を上げることになったようだ。

☆ 当面1%台を目指すというが、それもどうか。「オオカミが来た」と嘘ばかりついていると誰も信じなくなる。

☆ そこは専門家だから、政策変更の理屈をソツなく書くんだろうね。


☆ アベノミクス、ほころびだらけだけれど、自民党は安倍3選の情勢。もはや派閥の領袖に力はなく、三角大福中や安竹宮といった実力者も見かけない。消去法で安倍政権が継続することになりそうだ。小選挙区制、官邸主導って果たして良いのやら悪いのやら。

☆ オリンピックまで安倍政権で、その後は岸田氏に禅譲か。つまらないなぁ。
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