弘前劇場久し振りに観ます。
去年末にスタジオ収録された「冬の入り口」がNHK教育の芸術劇場で全国放送されたのは記憶に新しい。
弘前劇場も全国区なのかと感心しました。といっても弘前劇場公演はほとんど初心者に近いわけで、しかも過去の作品がそんなに面白いと思わなかったので、今回もそんなに期待しないで行く。
弘前での公演は金土日の三日間あり、私は土曜の夜公演という絶好の日に行きました。
ちなみに、先週札幌公演を成功させ、来週は東京公演が控えております。
その日は冬なのに雨が降っていた。もう春かなぁと思いながら劇場のスタジオデネガへ。
客席は80席近かったかな。席は九割以上ほぼ埋まっていた。
あらすじ~古本屋「檸檬」にはバーカウンターとビリヤード台が置いてあり、店内では疲れを癒しに来る色々な人々が集まり、語り、本を漁り、コーヒーを飲み、酒を飲み、ビリヤードを興じる。人々はみんな様々な想いを抱え、それを語りながら、解決せずともまた新しく生きていく~。
そんな話。
弘前劇場といえば、役者たちが脚本を好きなように会話を方言に変える、ハイブリッド言語演劇が見所である。
大抵の人たちは標準語を話し、地元の人は津軽弁を話し、他の地方の人たちはそれぞれの方言で話す。慣れたもので、なんら違和感はない。
観終わって正直な感想は、面白かったです。女優たちが結構多くキャストされていて、セリフも多かった。
ほとんどの役が、訳アリみたいな設定なので、個人的に好きでした。訳アリとかミステリアスみたいな女は魅力的である。なので楽しめたのである。
弘前劇場は、セリフがとても説明臭くてあんまり好きじゃなかった。知識のひけらかしの様なセリフなので、あんまり感情的なシーンが少ないんですけど、女たちの会話もちょっと論調臭くて違和感を感じたが、女優の芝居が良かったのでそれもあんまり気にならず観れた。
論調臭いのは男の博識振りをひけらかすプライドみたいなもんで、男なら許せるが、女だと引く。それは私の劣等感なのか、そんな女に会った事ないからなのかはどちらでもいいとして、ほとんどの女優人たちは、ワイルドターキーをロックで煽る酒豪ばかりで、実際そんな女に会ってみたいなと思っただけです。
マスターの福士賢治は主人公であろうが、出番もセリフも少なかった。
刑事役の長谷川等は、田舎のベテランナントカという役柄を演じさせたらピカイチの味のある演技。
八百屋の永井浩仁は秋田弁であろうが、ちょっと早口のシーンが滑舌悪かったが、ヘンテコな演技が面白いかも。
八百屋のカッチャ役の乗田夏子は、飛び道具であった。核爆弾級の疾風怒濤の津軽弁は素晴らしい。館内を爆笑の渦に飲み込んだ。
店員の山田百次はお馴染みといった演技。やや出番少なし。
大学教師の濱野有希は、顔はのっぺりだが、演技は光る。平凡な女やらしたら光る。
新聞記者の青海衣央里はギョロリとした目力が強い、安心できる上手い演技です。
マスターの娘の工藤早希子は多分初めて観たけど、初々しかった。でも実力は大いにあり、まだまだ成長出来る将来有望な女優。
大学生二人の林久志と平間宏忠は、どっちがどっちかよくわからなくなったけど、ビリヤード下手すぎだと思う。
デリヘル嬢の小笠原真理子は、演技もよろしいが、何よりカワイイです。歳は30代でしょうけど、知的なデリヘル嬢で、ほとんど主役級に出番が多くて見とれました。
彼女は青森市のシアターアクセプ所属ですが、フリーみたいなもんで、青森の色んな劇団に出演してるそうです。ちなみにシングルマザーだとか。
全体的なオモシロポイント。
1.マスターが皿を落として割るシーンに、皿が割れないアクシデントにアドリブ。
2.乗田サン存在自体。
3.野菜ソムリエ・王理恵をバカ女呼ばわりの旬なネタ。
4(番外編).公演前の案内をフニャフニャした関西弁で話す、音響・美術の石橋はなチャン。
百次さんの独り言シーンで始まり、段々と人がいなくなって、サラっと終わるシーン。
普通は演者全員出て挨拶でもするものだが、最後のシーンに出る人たちだけ礼をして電気がついて終わり。これはお馴染みですね。
青森の芸術有志・ハセコーこと長谷川孝治にしてやられた夜。
ビリヤードがやりたくなった夜。
訳アリの女に惚れた夜。
館内を出たらドカ雪が降ってて、まだ春は遠いと思った夜でした。
去年末にスタジオ収録された「冬の入り口」がNHK教育の芸術劇場で全国放送されたのは記憶に新しい。
弘前劇場も全国区なのかと感心しました。といっても弘前劇場公演はほとんど初心者に近いわけで、しかも過去の作品がそんなに面白いと思わなかったので、今回もそんなに期待しないで行く。
弘前での公演は金土日の三日間あり、私は土曜の夜公演という絶好の日に行きました。
ちなみに、先週札幌公演を成功させ、来週は東京公演が控えております。
その日は冬なのに雨が降っていた。もう春かなぁと思いながら劇場のスタジオデネガへ。
客席は80席近かったかな。席は九割以上ほぼ埋まっていた。
あらすじ~古本屋「檸檬」にはバーカウンターとビリヤード台が置いてあり、店内では疲れを癒しに来る色々な人々が集まり、語り、本を漁り、コーヒーを飲み、酒を飲み、ビリヤードを興じる。人々はみんな様々な想いを抱え、それを語りながら、解決せずともまた新しく生きていく~。
そんな話。
弘前劇場といえば、役者たちが脚本を好きなように会話を方言に変える、ハイブリッド言語演劇が見所である。
大抵の人たちは標準語を話し、地元の人は津軽弁を話し、他の地方の人たちはそれぞれの方言で話す。慣れたもので、なんら違和感はない。
観終わって正直な感想は、面白かったです。女優たちが結構多くキャストされていて、セリフも多かった。
ほとんどの役が、訳アリみたいな設定なので、個人的に好きでした。訳アリとかミステリアスみたいな女は魅力的である。なので楽しめたのである。
弘前劇場は、セリフがとても説明臭くてあんまり好きじゃなかった。知識のひけらかしの様なセリフなので、あんまり感情的なシーンが少ないんですけど、女たちの会話もちょっと論調臭くて違和感を感じたが、女優の芝居が良かったのでそれもあんまり気にならず観れた。
論調臭いのは男の博識振りをひけらかすプライドみたいなもんで、男なら許せるが、女だと引く。それは私の劣等感なのか、そんな女に会った事ないからなのかはどちらでもいいとして、ほとんどの女優人たちは、ワイルドターキーをロックで煽る酒豪ばかりで、実際そんな女に会ってみたいなと思っただけです。
マスターの福士賢治は主人公であろうが、出番もセリフも少なかった。
刑事役の長谷川等は、田舎のベテランナントカという役柄を演じさせたらピカイチの味のある演技。
八百屋の永井浩仁は秋田弁であろうが、ちょっと早口のシーンが滑舌悪かったが、ヘンテコな演技が面白いかも。
八百屋のカッチャ役の乗田夏子は、飛び道具であった。核爆弾級の疾風怒濤の津軽弁は素晴らしい。館内を爆笑の渦に飲み込んだ。
店員の山田百次はお馴染みといった演技。やや出番少なし。
大学教師の濱野有希は、顔はのっぺりだが、演技は光る。平凡な女やらしたら光る。
新聞記者の青海衣央里はギョロリとした目力が強い、安心できる上手い演技です。
マスターの娘の工藤早希子は多分初めて観たけど、初々しかった。でも実力は大いにあり、まだまだ成長出来る将来有望な女優。
大学生二人の林久志と平間宏忠は、どっちがどっちかよくわからなくなったけど、ビリヤード下手すぎだと思う。
デリヘル嬢の小笠原真理子は、演技もよろしいが、何よりカワイイです。歳は30代でしょうけど、知的なデリヘル嬢で、ほとんど主役級に出番が多くて見とれました。
彼女は青森市のシアターアクセプ所属ですが、フリーみたいなもんで、青森の色んな劇団に出演してるそうです。ちなみにシングルマザーだとか。
全体的なオモシロポイント。
1.マスターが皿を落として割るシーンに、皿が割れないアクシデントにアドリブ。
2.乗田サン存在自体。
3.野菜ソムリエ・王理恵をバカ女呼ばわりの旬なネタ。
4(番外編).公演前の案内をフニャフニャした関西弁で話す、音響・美術の石橋はなチャン。
百次さんの独り言シーンで始まり、段々と人がいなくなって、サラっと終わるシーン。
普通は演者全員出て挨拶でもするものだが、最後のシーンに出る人たちだけ礼をして電気がついて終わり。これはお馴染みですね。
青森の芸術有志・ハセコーこと長谷川孝治にしてやられた夜。
ビリヤードがやりたくなった夜。
訳アリの女に惚れた夜。
館内を出たらドカ雪が降ってて、まだ春は遠いと思った夜でした。