卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

道の駅なみおかアップルヒル

2007-07-29 15:07:19 | 道の駅・物産施設
暇なので青森にドライブ。その途中でなんとなく浪岡の道の駅に寄ることにした。

浪岡町は青森市と合併してしまいましたが、青森市と弘前市を結ぶ重要な幹線道路の国道七号線の通るリンゴの名産地です。
何回かはふらっと立ち寄ったことはあったけど、暇なのでじっくり探検してみました。

農産物販売コーナーでは地元の野菜販売。
今は残念ながらリンゴのオフシーズンですが、新鮮な野菜や果物が並んでました。

お土産コーナーではリンゴのお菓子を中心に、ジュースや煎餅など種類豊富に扱っており、中でも20種類以上あるアイスクリームが人気があるみたい。

因みに私は無類のアップルパイ好きなので、手作りアップルパイを購入しました。家で食べましたが、おいしかったです。

他にもレストランもあるんですが、ここでは、小型の店舗の飲食店が数店あって、とても魅力的です。
喫茶店、蕎麦屋、牛串屋、おやき屋、煎餅屋と全部食べたくなるくらい多いです。

滑り台やジャングルジムなどの公園もあり、子供の遊び場としても最適。農園併設で、リンゴもぎ体験なども出来ます。

その日は遠くの広場で太鼓の音色が響いていて、何やらイベントしてましたが帰り際だったので未確認。

ちょっと立ち寄るには時間があまりにも足りない見所満載の道の駅でした。

住所・青森市浪岡女鹿沢字野尻2-3
電話・0172-62-1170
営業時間・9:00~19:00(12月~3月は~18:00)
定休日・なし

花咲温泉

2007-07-27 12:07:31 | 温泉(弘前市)
弘前市津賀野にある温泉。
国道七号沿いにあるのでとても分かりやすい。
前から気にはなっていたけど、深夜まで営業していたので、青森帰りで入ることに。

ここは仕出屋もやっていて、宿泊プランも充実しているそうだ。

早速中に入ったら風呂上りの女子中学生たちの大群がいてちょっと興奮。
それはさておき入浴。おとな300円。

そんなに広くないが、大浴槽が一つ。ジャグジー付きの熱めの大きな浴槽と、やや熱めの小さな浴槽に別れている。その隣に石で出来た滑り台あり。こどもが好きそうだけど、構造上危険な感じがします。

お湯は個性的なウーロン茶並の真茶色。そして微かな硫黄臭。そして塩気。そしてぬるぬるの滑り気。なんとも味わいのあるお湯。

完全掛け流しで、蛇口からも温泉のぬるぬる湯が出ます。
源泉は津賀野温泉とはなさき温泉の二種類もあり、後者の低温温泉は、青の蛇口の水から出ます。なのでここは真水が出ません。水風呂もこの低温泉で、はっきりいってサウナ後のクールダウンが出来ません。サウナは91度低めで入りやすいですけど、なんせ真水がでないので、入りすぎに注意。

お湯からあがった後も、汗が全く引かない、とても保温効果が強いです。疲れからか、両手両足が痺れるくらい効能も抜群。とてもいいお湯でした。
交通アクセスも便利で嬉しい。

オススメ度(温泉評価)・☆☆☆

泉質・ナトリウム-塩化物泉(食塩泉、弱アルカリ性低張性高温泉)
泉温・51度(高気温時のみ加水あり)
効能・神経痛、筋肉痛、関節痛など

料金・300円
備品・有料ドライヤー
施設・食堂・休憩場・宴会場

住所・弘前市津賀野987-1
電話・0172-35-5550
時間・6:00~23:00

劇団夜行館弘前公演 無縁童女往生絵巻/童女誕生篇

2007-07-24 11:29:48 | 演劇鑑賞
先日、劇団夜行館の公演が茂森の山観普門院の境内で行われた。

夜行館を見るのは今回二度目。前回はデネガでの公演だった。
正直、訳もわからずに、あっという間に演劇は終了した。そこに地獄はあった。としか感想はない。
そんな負の印象が強かった分、前もって知っていた弘前公演観覧を躊躇していたが、最近いつ録画したかわからない夜行館のドキュメンタリー番組を見たが、そこには夜行館の苦悩と苦労の旅が克明に記され、座長並びに劇団員の素性すら知り、自然と心を打ったのであった。
もう一度公演を体感したい気持ちに駆られ、仕事も休みという運命的な導きによって、今回観覧できることとなった。

公演場所の山観といえば、弘前で一番早く宵宮を行う場所という知識しかなかったので、てっきり神社だと思ってたら寺でした。

名前の通り、少し小高い山にある。
林に囲まれ、夕方とはいえ、太陽光を一切遮断し、灰暗い雰囲気に包まれる。
霊場といったどんよりとした空気が流れる。まさに夜行館の舞台に最適である。

本堂のまん前に灯籠と照明を置いただけの簡素なステージ。その前に観客席が設けられるも、ただ座敷を敷いただけ。開演前からケツと脚に痛みが走る。
誰の曲かわからない、和とフュージョンしたプログレッシブロックが流れ、聞き入っている中、ヒグラシがカナカナと鳴く。遠くではねぷたの練習に勤しむ太鼓の音色が聞こえる。
この原風景すら演出の一環であったのだ。自然の流れのまま開演。

あらすじ
-胎児のまま死児となった無縁童女が津軽の自然がもつ“太古からの生気”を一身に受けて、死児から繭となって胎児に転生していく無縁童女の物語-

今回も、地獄である。
白塗りの化粧を施した無縁童女のなでしこ(てんてこまい)と、ひぐらし(稲妻照葉)が、裸足でステージ無きステージの石の上を走り、這い蹲り、そして浅茅(木里立)が唄う。
美しさと無縁の女優たちの迫真の演技。

おどろおどろしい幽玄な空気が張り詰める中、何故かヘンテコな黒マントの男たちが出てきて、しょうもないコントを展開。そしてしょうもないフォークソングを熱唱。理解不能な急激な場面展開に笑うしかない。緩急にも程がある。

そんな和やかな雰囲気も一転。またもや地獄。
いや、娑婆なのか、冥土なのか、誰が生きてて誰が死んでいるのか、そもそも生まれてさえいないのか、全くもって謎めいたまま、終演。
全ての役者が登場。そしてねぷた囃子を奏で、唄い、踊り、エンディング。

一度観たのでわかってはいたけど、奇想天外・摩訶不思議な難解極まりない独自の世界観である。
ストーリーもあってないようなもので、理解とか共感は全く求められず、ただただ世界観を楽しむだけのものである。それが夜行館の芝居であると感じました。

こんなに疲れる芝居もなかなかないでしょう。地べたに座ってて立てないほど疲れたのもあるし。
公演終了後の役者紹介での座長の話の長いこと。これもお馴染み。
ここで気付いたが、謎のアフロ男は山観の住職でした。何やってんだか。いや、彼はこの場所を提供した芸術文化に理解のある大変すばらしい人に違いない。ちょっとお茶目なだけだろうが。
照明の稲妻照葉の妹は普通に美人。全くもって似ても似つかぬ姉妹。照葉はリアル座敷童子ってことで。
こんなプライベートな部分も含めて愛される夜行館なのでした。

最後に、「そこに地獄はあった!」

2007-07-21 00:55:23 | ラーメン屋(弘前市)
弘前の老舗のみそラーメン屋さんです。
でも醤油ラーメンもあるよ。というわけで、久しぶりに峰に行きました。

弘前で味噌ラーメンといえば、中三地下の「チャイナドール」と、第五城東の「だるまやラーメン」と、こちらの「峰」が弘前三大味噌ラーメンと言われているやらいないやら。

そもそも何かのグルメ漫画に「味噌」ラーメンは全否定されていた。
ま、味噌ラーメンってどこでも大味でほとんどのところでハズレが無いようにも思える。
我が家の自家製味噌ラーメンも、店で出しているような味である。とてもおいしいってわけではないけど、味噌味というのは漠然としたうまさである。

色んなラーメン屋に行くが、ほとんど味噌ラーメンは頼まない事にしている。
醤油を食べて、うまかったらまた訪れて他の塩などを注文する。気に入って通うようになって、ほとんどのメニューを食べてから、やっと味噌を頼むという感じです。
理由は、味噌ラーメンは大抵どこでもうまいからです。どこでもニンニクを大量に使ったりしているが、ニンニクが入った料理は大抵うまい。味噌も入ってて大味だから。
もう一つの理由は、これぐらいの味噌ラーメン食べるんだったら、峰に行くわ。と思うからです。

今日は味噌チャーシューと小ライスを注文。

スープはおなじみ灼熱地獄。フーフーしても容易く冷めない、油膜でコーティングされている。
かなりの確実で、内側の下唇の皮がペローンって剥がれる。それぐらいの灼熱地獄。しかし食べれば天国。
でも今日はそんなに熱くなかった。調整しているのだろうか。
ごま油が大量に浮かんでて熱さを逃がさない。そしてニンニクの風味もあり。野菜を大量に使った、野菜独特の甘味も感じられる。

トッピングはひき肉と、キャベツ、もやし、にんじん、ピーマン。チャーシューは超ド級の分厚さ。それがなんと4枚。チャーシューだけで腹が膨れます。でもデカイだけでそんなに美味くはないけど。

麺は中太縮れ麺。あまりにスープが熱いので、ゆっくり食べていると、最後には伸びてきちゃうのが残念。でも手打ち麺も選べるので次回は手打ちを頼みたい。

でも正直、ちょっと味が落ちたかなと感じた。もうちょっとおいしかったと記憶している。野菜ももっとしんなりしておいしかったけど、今日はパリパリして新鮮なんだろうけど、ここの醍醐味が失われたような気がした。でもまた行くけど。

オススメ度(ラーメン評価)・☆☆☆

住所・弘前市和徳337-4
電話・0172-33-9690
営業時間・11:00~23:00
定休日・月曜日

国家の品格/藤原正彦

2007-07-19 23:49:03 | 
今更だけど、読み直した。
二年前くらいに話題になって買い、読んだ後は、この本がもっと売れて欲しいと願った。
結局200万冊以上売れた大ベストセラーになった。
現在もまだ売れ続けているらしいが、それは素晴らしいことである。

歴史をきちんと勉強した者は、日本人が世界最高の民族であるということに否が応にも気付かせられる。
それを否定するものはただの不勉強か、ただの戦後洗脳教育に冒された者か、ただの外国カブレか、ただの左翼である。

数学者として世界を飛び回った著者が見た各国の人間性というものが描かれているのが興味深い。いわゆる国際人として、日本を俯瞰して、本当に必要なものが何かと説く。

結局大衆は愚民だが、少数の真っ当な常識人が、日本を愛していて、ほんの少しでもいいから、日本がいい方向に向かうのを望んでいる。

文章はとてもわかりやすく、丁寧で、ジョークまじりで書かれているので、小学生からでも読めると思う。
内容はほとんど理解出来なくても、云わんとする事は汲み取れる筈である。なので学校の図書館に十冊は置いて欲しいと切に願う。

本の内容は敢えて書きませんが、まともな勉学をした人ならほぼ共感できると思います。
この本を否定する輩が、日本を腐敗させている本人だと言い切ってもいいでしょう。

考え方は人それぞれですけど、誇りと想像力が欠けた人間は、未熟な人間です。
そんな人間が政治家の大多数を占めているのが嘆かれますが、少数のまともな政治家に期待しつつ、それを選ばなければなりません。

個人的に著者の言葉の99%を支持します。
思うに、誰も先の時代を読むことが出来ないし、誰も時代に順応出来ていないのだと思う。それを
出来ると勘違いしている人間がまず、大事なものを捨てるのだと思う。

たかが一回戦争に負けただけである。それだけである。私たちは本当に必要なものを選び、捨てず、間違ったものに見切りをつける時が来たのである。

オススメ度(本評価)・☆☆☆☆☆

LAYLA/DEREK&THEDOMINOS

2007-07-16 22:01:24 | ロック
ロック100選。第15回。

70年作品。二枚組み。
デレクアンドドミノスの唯一のスタジオ盤作品。

エリック・クラプトンは、クリーム解散後、ブラインドフェイスを結成するも、即解散。
その後はソロになり、デラニーアンドボニ-のツアーに同行し、アメリカ南部のミュージシャンたちと意気投合し、そしてソロ作の「エリック・クラプトン」を発表。
そしてすぐ「デレク・アンド・ザ・ドミノス」を結成した。

メンバーはクラプトンの他、ボビー・ウィットロック、ジム・ゴードン、カール・ラドル。
そしてオールマン・ブラーザースバンドからデュアン・オールマンが参加。
有名な話だが、クラプトンはデュアンのスライドギターのあまりの壮絶テクニックを見て、彼に敵わないとギターを辞めようとすら思ったほどのスーパーギタリストである。
彼はクラプトンの強い希望から、自信のバンドと並行して、デレクに参加。
超実力派のブルースバンドが誕生した。

クラプトンはクリーム以前では見られなかった作曲能力と、ボーカル力が見事に開花し、本作品のリードをとっている。
ほとんどの作品がクラプトンとボビーの競作。他の数曲はカバーナンバー。
全体的にクラプトンとデュアンのツインギターが唸りまくる。恐らくデュアンのギターに負けじとクラプトンが応酬する形になっているが、それが本作の見所。バンドのケミストリーを生んでいる。
ブルースナンバーがほとんどなので、ちょっとダルくなってくるけど、アルバム構成が見事で飽きさせない。終盤にはあの曲が待っていると思うと待ち遠しく聴けるのである。

一枚目のM1「I Looked Away」からツインギターの掛け合い。明らかにアメリカの音。
そしてM2のミドルテンポバラードの名作「Bell Bottom Blues」。本アルバム唯一のクラプトンの作詞作曲。泣きのギター炸裂。
M3「Keep on Growing」はギターバトル。スーパープレイの応酬。リズム隊の素晴らしいリズムキープにギャンギャンわめき散らすギター二人。最高のセッションです。

そのギターバトル第二回戦は、二枚目のM2「Tell the Truth」でも開催。そう来るか、じゃ、これでどうだと、楽しそうに、しかし、ライバル視しながら弾きまくる二人が目に浮かぶ。
M4「Little Wing」はジミ・ヘンドリックスのカバー。セカンドの「アクシス」に入ってるが、同じ曲だと分からなかった。それぐらい違いますが、原曲よりこっちの方がいいかも。個人の好みですけど。バラードでギター泣かせたらやっぱりクラプトンには誰も敵わないですね。ついでにゴードンのドラムフィルが最高である。

そしてそして、世界中誰からも愛されるM6の「LAYLA」。
ジョージ・ハリソンの妻のパティに恋したクラプトンの嘆きをギターの音色に変えて愛を伝えた。結局、その想いは通じ、ジョージと離婚し、クラプトンと一緒になる。
あるラジオDJはレイラを「世界一有名な不倫の歌」と言ったが、言い得て妙である。
親友のジョージに対しての不倫宣言みたいなもんだから。ま、奪っておいて結局別れるんですけどね(笑)
でもジョージとは死別するまで親友であり続けたと言う美談つき。
一時の恋愛感情がこの名曲を生んだだけでも素晴らしいことです。
でもこの曲はこのギターフレーズを作ったデュアンなくしては語れまい。ロック史上燦然と輝く大名曲はデュアンの力が大きい。彼がいなければもっとショボイ曲になっていたはず。
ちなみに、後半のピアノパートはゴードンの作曲部分だが、このパートは当時ゴードンが付き合っていた彼女が作曲した歌をゴードンがパクッたものである。

最後のM7は唯一のアコースティックナンバー。曲の構成も素晴らしいですね。

クラプトンは勿論、デュアンも文句なしのスーパープレイヤーだが、他の3人も素晴らしいテクニックを披露していて、バンドとして脅威のサウンドを生み出すことが出来た(余談だが、ジョージのソロ作「オールシングスマストパス」にもクラプトンの他、デレクのリズム隊が参加している)。
しかし、セカンドアルバムレコーディング中に、メンバー間で衝突。またもや、一作を残し、最高のバンドは姿を消した。
一年後、デュアンは交通事故で死亡してしまう。そしてクラプトンはコカイン中毒になってしまう・・・。

悲しき末路の果てを予想もしない本作は、ただただ今だに輝き続けるのであった・・・。

因みに、本作のライブ盤もありますが「レイラ」が入ってませんのであしからず。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆

海と毒薬/遠藤周作

2007-07-14 20:15:16 | 
「あ」アタック25、司会の児玉清です。
「い」いつものように、VTR問題からスタートです、どうぞ。
「う」海と毒薬などで知られる、クリスチャンとしても有名な作家は?
「え」遠藤周作!
「お」おみごと!
(華丸大吉の児玉清のあいうえお作文のネタより)

大戦末期の九州大学でのアメリカ人捕虜の人体実験という、実話を基にした物語。

しかし、残酷なテーマとは裏腹に、実験に関わった人物の現在・過去の心理描写が主立って書かれている。

第一章は、主人公勝呂が、実験の数十年後に、しがない町医者となり、ある男の患者に過去を調べられる。
その過去に振り返って、若き勝呂と同僚の戸田がいかに実験に関わっていくかが描かれる。

第二章では、実験に参加した看護婦の手記と、戸田の幼年期からの回想による手記。
そしていよいよ行われる実験に迎える勝呂の心理が描かれる。

第三章は、ついに行われた実験を通して、今まで登場した人物たちの錯綜する心理・思惑が描かれ、終わりを迎える。

幾人の主人公が場面によって変わり、過去を振り返っての手記を通して、人物たちの人生が細やかに、如何にして実験に参加することになったかを明確に表した。

この手法は、映画などでもよく見られるが、個人的に好きな手法である。
一人の主人公の人生より、多くの主人公の交錯が、現実として他人の共同体によって形成される「私」の多方面から見た描き方が好きなのである。

人体実験など、大戦中では致し方ない行為であると思うし、それ以上の実験を島国で二回も行われたと思うと、残酷性など微塵も感じないが、その時代に各々が、医療の進歩のため、実験行為そのもののため、自分の将来のため、名誉挽回のため、報復のため、そして、何のためでもない、という様々な思惑が、ドラマティックに流動する。

空襲で死ぬ者、病死する者、戦って死ぬ者、実験によって死ぬ者。全ての命は平等か? 倫理的疑問を投げかける。

一番好きな場面は、看護婦の手記。
女の情念、嫉妬、空虚感。男の強欲的な行動に相反する自暴自棄的な感覚的に生きる姿に美しさを覚える。

この傑作には「悲しみの歌」という続編があるらしいので読んでみたい。

オススメ度(本評価)・☆☆☆☆

金の卵 (閉店)

2007-07-12 00:00:39 | 洋食・中華・カレー屋
弘前市のさくら野の敷地のモールにあるオムライスレストランです。

この店舗で金の卵の前に経営していた飲み屋には行ったことあった気がするけど、金の卵は何年も素通りしていた。

そういえば、前のバイト先で働いていた男前のヤツが、そこを辞めて金の卵で働いていたが、あまりにキツくてすぐ辞めた話を思い出した。
ちょっとチャラついたヤツだったから仕方ない。そのぐらいきちんとした仕事をしてくれる店だとは聞いていた。
さくら野に用があったついでに何となく入る。

店内は広々とした仕切りのない造り。ちょっと一段ほど高い場所と二段階のフロアになってる。
オープンキッチンで自信のありようが感じられる。

メニューはメインのオムライスが数十種類ある他、パスタ、カレーなどもあり豊富。
オムライスはサイズが選べられる。とりあえずは定番のトマトケチャップオムライスと、フライドポテトアンチョビガーリック風味を注文。

ファミレスにたまに行ったりするけど、大抵おいしくない。ほとんど大味だし。なので今回もあまり期待してなかったけど、食べてびっくり。すごいおいしいです。
ふわふわの卵にバターが効いたケチャップライスが包み込まれて絶妙の味。オムライスってこんなにおいしいものだったっけ?と思ったほど。プロの仕事に感激。
家で自分で作ったりしても絶対無理。改めて卵料理の奥深さを知った。
サイズはSサイズでもそこそこの量があった。満足。

フライドポテトは普通においしいです。二品でもう満腹。値段の割りにボリューム大で嬉しい限りでした。

久し振りに美味しいものを食べた気がした。なので近々また来たいです。

オススメ度(飲食店評価)・☆☆☆☆

住所・弘前市高崎2-15-1 さくら野百貨店弘前店敷地内
電話・0172-28-8864
営業時間・11:00~15:00/17:00~23:00
定休日・なし

松竹大歌舞伎

2007-07-09 22:27:12 | 演劇鑑賞
先日青森文化会館で松竹大歌舞伎公演があった。
役者は、ラマンチャの弟・中村吉右衛門と、市川染五郎、中村芝雀、中村歌昇、市川高麗蔵、他。

歌舞伎も今回で二回目。前回は成田屋の海老蔵襲名巡業で、團十郎、エビちゃんのスーパースターを初めての歌舞伎で体感。
とても興味深く楽しめたが、何を喋ってるのかほとんど分からず、歌舞伎は演目を予習してこなければならないのだと知った。
といってもチケット購入を友人に任せっぱなしだったので、パンフレットもなく、会場に行ってから予習する。一応目を通したけど、よくわからず終いで開演時間となる。

演目・一「玉兎」
かちかち山の物語を唄い、兎の姿をした染五郎が踊る。
舞踏といっても空手の型のような徹底した舞を見せる染ちゃん。お月様で餅をつく兎という何ともファンタジーな設定。切れのある、それでいてしなやかな見事な踊りでした。

演目・二「仮名手本忠臣蔵・祇園一力茶屋の場」
有名な忠臣蔵の大石内蔵助が京の祇園で吉良上野介を討つ決意を隠す為、遊蕩に耽る中での一幕。因みに役名は実在の名前とは違い、大石は大星由良之助(中村吉右衛門)となっている。

顔世御前からの密書を読んでいる中、吉良と通じている斧九太夫が本心を探ろうと屋敷の下に隠れている。その密書を遊女のおかる(中村芝雀)が盗み見してしまい、由良之助はおかるを騙して殺そうとする。偶然出会った兄の寺岡平右衛門(市川染五郎)が、由良之助の真意を悟って代わりにおかるを手にかけようとするが、由良之助が止め、隠れていた九太夫を始末するように寺岡に命じ、敵討ちにも加えたのであった。そんな話。
普通に読んでも理解が難しいお話。しかも主役の由良が始めと終わりに出るくらいで、実際は兄弟愛の話みたいである。なので吉右衛門はほとんど活躍せず。あまり声が出てないような気がするのは気のせいか、歌舞伎初心者の検討違いかは謎。

忠臣蔵のサイドストーリーみたいなもんだった。染ちゃんは分かりやすい演技で良かった。芝雀の女形も艶やかで見事だった。

演目・三「太刀盗人」
狂言の「太刀奪」を歌舞伎化したもの。

江戸の市場でスリの九郎兵衛(中村歌昇)が万兵衛(市川高麗蔵)の太刀を盗もうとするが、争いになる。そんな中、通りかかった目代がどちらの言い分が本当か聞こうとするが、九郎兵衛は万兵衛の言い分を真似る為、お互い言い分が同じくなってしまい、目代は裁く事が出来ず・・・。といったお話。

これがまたすごく面白かった。単純でベタな展開だけど、演技と舞が素晴らしく、今日の一番の演目だった。
九郎兵衛の憎らしくもコミカルな演技を披露した歌昇。万兵衛の舞をワンテンポ遅れさせて踊る舞は最高であった。これまたお見事でした。

昼・夜の二回公演だったので会場はガラガラだった。勿体無い。目当ては吉右衛門だったけど活躍の場がほとんどなかったね。ラマンチャの息子は大活躍で良かったです。

次はイヤホンガイドしてもいいかなと思った。あまりにストーリー難しいと全く内容分からないしね。それにしても太刀盗人は面白かった。満足でした。

美輪明宏音楽会<愛>L'AMOUL2007

2007-07-07 00:14:22 | 音楽鑑賞
美輪明宏は現人神である。人間を超越した存在である事は間違いない。

かといって、私は美輪の信者ではない。著書もひとつも持っていないし、オーラの泉もほとんど見たことがない。
天草四郎の生まれ変わりというのは胡散臭さを感じるほどだ。

しかし、彼、否、彼女の言葉には重みがあり、それは彼女の波乱万丈の人生を送った彼女の人生の重みであるということは容易く汲み取れる。

もはや歴史上の人物である、三島由紀夫、寺山修司、川端康成、江戸川乱歩などと交流のあった彼女は歴史の目撃者である。
戦時中の原爆体験から戦後、高度成長期を経て、バブル崩壊、そして現在と、激動の日本の歴史を知っている。

ゲイとして、当時は全く理解を得られずに化け物として扱われ、しかし、稀代の美少年としてショービジネスの世界で成功するも、カミングアウトや、シャンソンの新解釈、ヨイトマケの唄などの時勢に合わない活動に、人気は急落する。
しかし彼女は舞台俳優として、圧倒的な演技を披露し、国内外から絶賛される。
そして本業の歌手としても改めて評価され、加えて人間性も愛され、美輪明宏の名は知らない者がいないまでになった。

そんなことで、私はシャンソンにも全く興味がなかったけど、美輪明宏を生で体感したいとの思いで、今回のコンサートを観に行ったのである。

とりあえず客層チェック。予想どうりの9割以上女性。女性トイレは行列です。
そしてバレエぶりのアクシデント。男性トイレが電気点いてなく真っ暗。男の客もいますよ、文化会館のスタッフよ。
一人で来てる若い女性も結構いたように見えた。それでなくても美輪信者がほとんどのような気がする。そして開演。

ダンディな白シャツと黒パンツをビシッと決めて登場。
「こんばんは、江原博之です」は大爆笑。

第一部は元祖シンガーソングライターの美輪自信のオリジナルナンバーを自信の人生を振り返ってお送りする。
しかしほとんどトークです。でもこれがまた面白い。毒舌で世相をぶった切り。でも全然嫌味ったらしくなく、笑いを誘う話術が素晴らしい。以外にも話題のW王子を絶賛するミーハ-ぶりや、ヒップホップや現政治体制、現代建築やファッションを批判する際に、例えとして「うんこみたい」発言もおちゃめであった。
曲は「銀巴里」「金色の星」「メケメケ」そして「ヨイトマケの唄」他。

彼女は72歳ですが、まだまだ現役、否、それ以上。
現役のオペラ歌手でも適わないであろう圧倒的声量。そして体全体から発せられる人生の重み、更に目に見えないスピリチュアルな「何か」も歌から伝わる。
ヨイトマケの唄は前にテレビで見たことあったけど、生は圧巻。凄すぎて泣いた。問答無用に泣かせてくれた。そんな中第一部終了。
余韻に浸りたかったけど、照明が点いたので泣き顔も見られたくないので逃げる。

休憩15分を挟んで第二部です。

第二部はシャンソンの部。ここはトークはあまりせず、シャンソン歌手として人生凝縮ソングのシャンソンをいかんなく歌い上げる。

セットは花束がそこらかしこにおいてあり、背景も花の道が空に届くような感じ。そこに銀箔のロングドレスを召した彼女が登場。会場喝采。美しい!と思わず心を打った。
真の美しさがそこにはあった。

聴いたこともないシャンソンが続くも、意外とシャンソンもいいなと思った。
最後はお馴染みの「愛の賛歌」。
エディット・ピアフのこれまた想像を絶する波乱万丈の人生を彼女が語り、越路吹雪が歌った日本語訳を否定。
直訳したものを伝えた後、フランス語で歌う。最後の最後にして、絶大な歌唱力で会場を虜にし、金色の雨を降らす演出もあって、会場は総立ち。そこに確かに神はいた。

以前、コンサートで愛の賛歌を歌う美輪を見て、江原博之は、会場の不純な霊、不成仏霊が、あの歌によって成仏されるのを見たという。
真相はどうあれ、あの歌と演出で、浄化されたことは確かである。そして、愛を注入されたことであろう。
会場のスタンディングオベーションを見て思った。「彼らは美輪の信者ではない、愛の信者だ」と。
あまりに素晴らしくて私もスタンディングオベーション。Kバレエぶり。

アンコールとして、エディット・ピアフの悲劇の人生のシャンソン。ということは、エディット・ピアフ物語を舞台で行うという予告だと思っていいのか?
次回は舞台も期待したい。黒蜥蜴も見たいところである。

因みに、相方の江原氏も近々、文化会館で催し物をやるようだが、公開カウンセリングだとか、はたまた持ち歌を歌うとか、いよいよ怪しくなってきた・・・。
しかし、美輪明宏は、彼は本物であると言っているが、信じるかどうかはあなた次第といったところか。

今回は圧巻のショウだった。全く退屈させない充実の3時間。彼女はいまだに現役のトップオブトップのアーティストであった。とてもいいものを見させていただいた。

今日のショウは、歌と言葉による「現人神の愛の啓示」であった。

三世寺温泉

2007-07-04 23:30:58 | 温泉(弘前市)
久し振りに温泉に行くことにした。
ここ最近の極度の疲労と、捻挫した足が少しでも良くなったら思い、出かける。
なんとなく、遥か昔に何回か行ったことのある有名な温泉の三世寺温泉に決めた。

弘前市の石渡方面から板柳に向かう途中にある、三省・三世寺地区にある宿泊温泉施設。
ホテルのほか、大衆浴場もあり、入り口は一般用と家族風呂用の二ヶ所ある。結構老朽化が進んでそうな年季の入った施設になってた。
入浴料大人300円。

中に入ると、大きな浴槽が一つあり、仕切りがあって、手前の大きい浴槽が適温のバブルバス。
適温といっても結構熱いほうだと思う。
奥の小さいほうが、かなり熱い。浴槽の中央の底から、源泉が湧いている。
ライオンの湯口からは、ぬるま湯が流れており、源泉の温度を調節するためのものだった。多分45,6度はある。個人的には熱くて最適。
体の芯まで温まる強いお湯。ナトリウム塩化物泉で、かなりしょっぱいお湯です。色は緑がかった黄色っぽいお湯。
サウナと水風呂もあります。

はっきり言って浴槽はあまりきれいではありません。特に天井とか汚いです。でもそんなのが気にならないくらいのいいお湯でした。熱くて最高です。熱いのが苦手な人はここはやめておいたほうがいいです。

地元民から遠方はるばる訪れる常連の温泉。個人的にとても体に合う温泉でした。

オススメ度(温泉評価)・☆☆☆

泉質・ナトリウム-塩化物泉(食塩泉、中性等張性高温泉)
泉温・51.5度
効能・神経痛、筋肉痛、関節痛など

料金・300円
備品・無料ロッカー、無料ドライヤー
施設・家族風呂、大広間

住所・弘前市三世寺字鳴瀬101
電話・0172-95-2662
時間・5:00~22:00

大日本人

2007-07-02 22:15:02 | 映画
久し振りに映画館に行こうと思った。
「マトリックス・リローデッド」振りである。単純に見たい映画がなかったからである。

全盛期のハリウッド映画は勢いを急激に衰え、ネタ不足に陥った。
日本映画が活気であるというが、ハリウッド映画の減衰が大きな要因であり、テレビドラマの延長のような作品が跋扈し、ロリコンファンタジーアニメが世界的にヒットしたと幼稚なアニオタが騒いだところで、結局はここ何年も日本映画に変わりはない。

私は映画が大好きだけど、CMで、観客が「感動して涙が止まりませんでした」などと姑息な手段で動員を促そうとするゴマスリ映画など見るに値しない。
配給側も観客も、落ちるところまで落ちたなと思った。ハリウッドは死んだと確信した。

松本人志が映画を撮っているとはかなり前から知っていた。本作の共同脚本である松本・高須のラジオ番組「放送室」で喋っていたので。
松っちゃんはベテランらしからぬ超多忙なスケジュールで映画制作をしていた。
そして映画は完成し、カンヌ映画祭の正式招待作品となった。そしていよいよ一般公開された。

殆どの映画をレンタルで済ませる私にとって、映画館にまで足を運ぼうと思ったのは、松っちゃんのプロモーション活動からである。
あの松っちゃんが「笑っていいとも」や「さんまのまんま」に出演していたことに衝撃を受けるも、それほど多くの人に自身の作品を見て欲しいのだと感じたからである。
映画の内容をほとんど話さなかったことから、もったいぶっているのではヤキモキした。
しかし、事前の知識・情報を一切知らずに、フラットな状態で見て欲しいとの本人のコメントから、そのために、プロモーションに徹した松っちゃんの心意気に感服し、映画館で観ることに決めた。

しかし、ワーナーマイカルシネマズ弘前で上演してない・・・。
一番近くて、柏のシネマビレッジ8だと分かり、レイトショー狙いで夜8:45から上演。
50人ほど収容の小さな客席。そこには、私を含め、オッサン四人しかいなかった。
却ってリラックスして観れてラッキー。というわけで始まる。

敢えて、おおまかなストーリーを書きます。
先祖代々から、謎の巨大宇宙怪獣を、強大な電力で巨大化して倒してきた大佐藤一家。時代錯誤と世間から叩かれながらも、現在唯一人「獣」と戦っている男の姿を、インタビュー形式で送る悲喜劇。

淡々と描かれる男の日常。セリフひとつひとつに重きを置く演出。
そして悲しき男を演じる役者・松本人志と、他の多くの無名役者たちの演技。
戦闘シーンでは迫力のCG。世界背景、歴史・伝統観、生命・倫理観、業界体質などを暗に含ませた脚本。その多くが秀逸である。

映画がクライマックスに差し掛かるまでは凄く良かった。どんな終わり方をしてくれるのかと期待していたら・・・、正直ガッカリなラストでした。

総合的な感想は、イマイチだったなと。個人的にラストシーンを重要視するタイプなので、あの終わり方に納得できないだけで、途中までは本当に良かった。プッとか、クスクスした笑いの連続であり、老人ホームのシーンなどは泣けてくる。
無駄な伝統という面は、現在の日本の最も考えるべき情緒の問題に深く共感。
子供の獣の、世間の偽善的倫理観の表現もよかった。

それよりなにより、一番評価されるべきは、演技力である。特に松っちゃんの演技は素晴らしい。
セリフまわしはそうでもないが、やっぱり独特の「間」の取りかたである。そして目で訴える演技などは感動すらした。
助演のUAの演技も素晴らしかった。映画に何本か出てることは知ってたけど、ここまで上手いとは知らなかった。
他にも板尾、四代目の爺様(撮影中に亡くなってしまった)、防衛庁幹部、離婚した嫁、スナックのママなど、無名の役者たちの演技がまた最高であった。
インタビュー形式だから、本当にドキュメンタリーみたいなナチュラルな演技だった。埋れておくには勿体無い実力役者たちの今後に期待。

この記事を書く前に、この映画のレビューを見た。本当に賛否両論だね。極端に100点か、0点とか、ざらにいた。
ネットのレビューなので、大したこと書いてないし、「映画代返せ」などの暴論も多くあった。
お前自信の意思決定を否定している阿呆に評価される映画監督も大変な商売である。
いろいろ書いてあったけど、演技の素晴らしさについて全く書いてなかった。どこを観ていたのだろうか?
確かに暗喩たっぷりの小難しい映画だけど、かしこまったり、見抜いてやろうなどという感情が邪魔して「作品」としての評価がなされていない。
本作のCGは、ハリウッド的CG映画に対するアンチテーゼである。それぐらいは理解するべきだし。
多くあったコメントで、「映画でやる必要はない」とのこと。これは全然違う。テレビと映画は影響力が違うのだ。
本人も言っていたが「映画になれば海を越えれる」と。DVDとして作品を出したほうが、ローリスクハイリターンだとも言っていた。それを映画としてのいち作品として、世界中で見ることが出きるが、当然非難される立場を受け止めなければならない。

「ごっつええ感じ」の「トカゲのオッサン」から「ビジュアルバム」路線といった感じの内容で、ベタベタのインパクトある笑いはない。
小さな非現実の人間のおかしさや悲しさが単純に面白いのに、「笑えなかった」という発言もどうかと思う。
映画で「アホアホマン」や「ゴレンジャイ」をやればよかったのかと問いたい。
といっても、私がこの作品に点をつけるとしたら60点くらいだけどね。

もうひとつ感じたことは、「エヴァンゲリオン」みたいだなと。
キモチワルイ怪物に、ひ弱な武器一つで戦うスタイル、そしてラスト。
本作のラストは意図して作っただろうけど、ついつい「予算切れ?」とエヴァの悪夢が脳裏をよぎった。
そんなわけはないんだけど、あのラストは観客側を不安に陥れたと思う。言わんとしてることは勿論理解しているけど、結局曲解されたら何も意味がないわけだし。それは個々の判断ですけど。

天才・松本人志の第一回監督作品として、かなりの高いハードルになって、しかも内容は秘密ということで、多くの動員を記録するも、評価は真っ二つに割れた。
私の過去・現在のお笑いの一番はいまだにダウンタウンだけど、松っちゃんの信者というわけじゃないし、この作品はイマイチだったと声を大にして言える。
ま、これからいろいろな映画を作っていけばいいわけだし、莫大な予算も、もはや回収できたみたいで、映画ならずとも今後に期待しましょうね。

最後に一言。「松本人志は誰よりも人の弱さを知っている。」

オススメ度(映画評価)・☆☆☆