卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

らーめん工房たけ屋 (閉店)

2007-05-30 21:17:42 | ラーメン屋(弘前市)
弘前市本町にあるラーメン屋さん。ニュー明治屋ビル一階にあります。

鍛治町のラーメン屋といえば、「あきちゃんラーメン」がおいしくて有名でした。
週末は飲んだ後の〆のラーメン屋として、満席で入れないこともありましたが、ここ何年か行ってない間に、どうやら閉店したようだ。とても残念です。結構おいしかったので。

そんななか、去年あたりから通っているラーメン屋がこちらの「たけ屋」。
五所川原の超有名店と同じ名前ですが違います。本町坂の十字路あたりにあります。

メニューは醤油、味噌、塩などいろいろ。個人的には焼き干しラーメンがおすすめ。
今日はチャーシュー麺とライスを注文。

以前は焼肉屋で働いていたと言う店主。研究を重ねて作ったと言う自慢のスープ。
スープは甘味のあるさっぱりした味。ちょっとぬるめに感じるけど、恐らく、飲んだ後にはちょうどいいと思われる計算された温度なのかと推定される。

細麺は細ちぢれ麺。前に食べた時はもっとおいしかったと思ったたんだけど気のせいかな。

具はチャーシュー、メンマ、ネギ、麩、そしてワンタン一個。これはうれしいですね。
ここのチャーシューはとてもおいしいです。豚トロみたいな美味さ。とろけるほどの柔らかさです。

ほとんど600円で食べれます。餃子400円もある。ビールや焼酎はあります。
ちょっと高いと思うけど、鍛治町にあるので仕方ないかと思う。
深夜遅くまでやっているので、居酒屋の後の〆の一杯には最適のお店です。

オススメ度(ラーメン評価)・☆☆

住所・弘前市本町85 ニュー明治屋センタービル1階
電話・090-5356-3674
営業時間・21:00~3:00
定休日・不定休
※駐車場無し

色彩のブルース/EGO-WRAPPIN'

2007-05-28 01:56:01 | ロック
ロック100選。第13回。

00年作品。4枚目のアルバム(3枚目のミニアルバム)。

個人的に現役最強のロックアーティストデュオのエゴラッピン。
彼らの最高傑作がこのアルバムである。

前々作からミニアルバムという形で作品を発表してきた。
シングルでもなく、フルアルバムでもない、全5曲、30分前後のミニアルバムを3作連続でリリースした。

前作からジャズよりの作品に変化を遂げようと感じさせ、その完成形がこのアルバムになった。
全体的にジャジーであり、スウィングしており、アダルトである。

M1「NERVOUS BREAK DOWN」から最強ジャジーナンバー。
決してジャズではない。しかしジャジーなのである。
ギター、ウッドベース、ピアノ、サックスの恐ろしいアンサンブル。
そして中納よっチャンの圧倒的声量。日本語でも英語でもどちらでもない独自の歌いまわし。
実力派アーティストたちのケミストリーが夜の闇をもりあげる。

M2「GIGOLO」はアコーディオンの切ないメロディ。
ライブ感溢れる広がりのある音。静かな昂揚感。

そしてM3のタイトルトラック「色彩のブルース」。
後にリメイクしてシングルカットした、エゴラッピンの名を世にしらしめた名曲。
昭和歌謡を感じさせるレトロなブルース。アダルトでアーバンなエロティックサウンドだ。

M4「 FLOWERS」もまた最高。
フリージャズスタイルの爆裂テクニックのドラムとサックス。みんな暴走しすぎ。

最後はしっとりナンバーの「タバコ」。
それにつけてもウッドべ-スはいいね。あったかい音。ここではフルートが爽やかな音色を奏でる。まったりとシングルモルトでも呷りたい雰囲気で終わる。

ジャズでは定番のウッドベースとサックスが大活躍する本作。
ギターの森チャンはほとんどリズムを刻んでいる。何故かあんまり前に出ないが、作品重視を貫くプロ意識に感激。

ジャズがあんまり好きではない私だけど、ジャジーな本作がとても肌に合う。
ロックなフィーリングが感じられるのもまた理由の一つ。古くもないが、決して新しいわけではない。しかし、文句なしに最高である。

ボーカルに酔いしれるのも良し、演奏力に浸るのも良し。秋の夜長にいい女と美味い酒と共に聴きたい大人の音楽です。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆

第16回みちのく銀行ファミリーコンサート日本フィルハーモニー交響楽団演奏会

2007-05-25 01:54:26 | 音楽鑑賞
思いのほか、ハインデル展がよかったので、こちらのコンサートと一日で豪華二本立て企画になった。

「バック・トゥ・ザ・クラシック」
最近の私の芸術の鑑賞のテーマである。
クラシックバレエを見たり、時代に逆行する作品を発表するハインデルもそうなのかも知れない。

そして最近はクラシック音楽にハマっている。まったくクラシックに興味なかったんだが、昔から評価されているものに悪いものはないはずだと思い、気構えなしに聴いてみると、やっぱりいいのである。そんなこんなでクラシックコンサートに行くことに。

今日のコンサートの演奏曲。
モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第一楽章のみ。
グリーグのピアノ協奏曲
ドヴォルザークの「新世界」
ほとんどメジャーな曲ばっかり。前もって予習しておいた。

そしてついに開演。指揮は本名徹次氏。
アイネ・クライネの弦楽器の調べから始まる。美しい旋律。弦楽器のみが放つやわらかなメロディ。第一楽章のみだからすぐ終わる。

次はグランドピアノとともに、本日のゲスト、菊池洋子氏登場によるグリーグピアノコンチェ。と。
有名なピアノの演奏曲冒頭。
何故かエイベックス所属の洋子チャンのハードプレイスタイル。じっと目を凝らしていたが、ここで眠気の登場。最近睡眠不足の毎日のため、観る前から眠る自信があった。こっくりこっくりのこっくりさん状態。そんんなか終わる。
洋子ちゃんには悪いが、殆ど聴いていない。オーケストラの醸し出すアルファ波が眠気を誘うのだ。

休憩を挟んで、メインの新世界。
眠気も治まり、ゆっくりと楽しめた。第一に曲がいいしね。きちんとクラシックを満喫する。

アンコールは「ふるさと」でした。

やっぱりプロの腕前は素晴らしいし、文句なし。でも感動はなかったかな。プロの仕事って感じただけだな。
今後もクラシックの世界に浸りたいと思いました。

ロバート・ハインデル展@青森中三

2007-05-23 18:21:05 | 美術鑑賞
今日は日本フィルの青森公演の為、青森市に来たが、先日のKバレエ公演の際、あるポスターが会場に貼られていた。
ロバート・ハインデルの展覧会が、青森市の中三で開催されるとの事。

美術界ではハインデルは正直そんなに有名ではないと思われる。私もほとんど知らないのだけれど、ちょっと前にテレビの「迷宮美術館」という番組で扱われたのをなんとなく見ていた。それで少しだけこの人物のことは知っていた。

ハインデルの作品のテーマは簡潔。ほとんどの作品は、バレエダンサーを描いている。
「現代のドガ」といわれているほどバレエ一辺倒の作品ばかり。
有名・無名問わず、バレエダンサーの、踊っている瞬間、即ち「人間の動き」をそのまま描いている。
中でも、日本人ダンサーもモデルとして多く描かれていて、熊谷哲也や吉田都の作品もあった。そのつながりでKバレエ公演でポスターが貼ってあったのである。

そしてもう一人、ハインデルの多くの作品のモデルとなった日本人がいる。それが、佐々木想美である。
その彼女が、今日の展覧会のゲストとして、トークイベントを開催。

会場でハインデルの作品を堪能しているところで、トークイベントが始まる。彼女とバレエ協会の会長みたいなオッサンが司会をして進行。想美さんとハインデルの交流や、他にもバレエについてのトークが繰り広げられた。初めて見た人だけど、すごいいい女です。当たり前だけどスタイルが素晴らしい。
都さんと同期みたいだから結構な歳のはずだが、いい女。
SHIHOと山崎真実を足して二で割ったような感じ。とてもキュート。

トークイベント終了後、ハインデルのグッズを購入した人には、想美さんのサインが貰えるとの事。
記念にポストカードを買ったら、たまたま想美さんモデルのポストカードで、係員に是非サインして貰いなさいとのことで、ポストカードにサインを貰う。しかしいい女であった。

展覧会は、日本フィルのおまけで来たのだけど、作品が50点もあり、かなりの完成度のしかも好みの作品ばかりで、感激していたけど、コンサートの時間に間に合わないため、じっくり鑑賞できずに会場を去った。無念。
展覧会でありながら、作品の多くが販売の形をとっており、気に入ったのは購入できる。その値段が激安なのである。高いのは100~200万くらいだけど、安いのは2,30万で買える。じっくり見れたら考える値段である。
お気に入りの作品が2,3あったけど、頑張ってローンで支払える値段である。いや、やっぱり激安だ。松尾坂内も「お求め安いお値段です」と言うだろうし、くりぃむしちゅーの上田も「手頃だねぇ」と言うに決まってるほどの破格値。

モダンアートは常に新しいことをしなければならないし、結果的にアバンギャルドになり、素人目にアートかどうかすらわからない難解な作品を作るしかなりえなくなる。だから私はモダンアートが好きじゃない。
しかしハインデルは時代に逆行するかのような作風である。しかし美しいものは時代性すら否定する力をもつ。ハインデルの作品は美しいのである。

ちなみに、ハインデルのファンで有名なセレブリティは、故ダイアナ妃、故高円宮親王、ジョージ・ルーカス、クリント・イーストウッド、原辰憲などである。

彼らの愛するハインデルはもっと評価されてしかるべきである。ドガより確実にいいですから!

27日まで開催しています。休みの日にもう一回行ってみようかしら。その日の気分で購入しような勢いです。とりあえず展覧会としてまた見たいところだし。
もちろん無料ですので、美術好きは見るべし。

(WHAT'S THE STORY) MORNING GRLORY?/OASIS

2007-05-20 22:30:19 | ロック
ロック100選。第12回。

95年作品。オアシスの二枚目のオリジナルアルバム。

リリース当時、「ブリットポップ」というムーブメントが華々しく隆盛していた。
イギリスのポップスシーンが熱かったのである。

一番世界的に有名になったのは、あのスパイスガールズだった。
そしてこのムーブメントに乗っかって一躍スターバンドになってしまったのがこのオアシスである。

一枚目のアルバムがかなりの評判をうけた際の、ブリットポップの勃興。
その流れに乗って、ロックバンドながらもポップシーンで大きな評価を受けた。

そんななかにリリースされた本アルバムは、他のブームに乗ったパッと出のバンドと一線を画した実力を見せ付けたロックアルバムに仕上がった。
ノイジーであるがメロディアスなギターサウンドがアルバム全体を彩っている。

M1「Hello」とM2「Roll with It」からギターがギャンギャンと唸るロッキンナンバー。

M3「Wonderwall」はイギリスの好きなロックバラードアンケートで一位を取ったらしい曲。
バックでコントラバスをベースにアコギで奏でる美しい旋律。

M4の「Don't Look Back in Anger」は初めて私がオアシスに触れた曲であり、このアルバムを買おうと思ったシングルヒットした名曲。
兄のノエルが歌っていて、リアムが何故俺に歌わせないのかと激怒し、お馴染みの兄弟喧嘩で解散手前になったとか。
個人的には兄弟の声が似てるので、どちらでもいいと思うけどね。

M6とM11は無題のギターインスト。これが曲間でいい味を出す。

M9「She's Electric」はノリノリナンバー。シビレル彼女って感じ。

タイトルトラックのM10「Morning Glory」も最高のギターロック。
ドイツワールドカップのイメージソングになっていた。

最後は壮大なスペクタクルロックの「Champagne Supernova」
締めに相応しいトラック。

このアルバムは世界的に大ヒットし、オアシスの名前をロック界において不動のものにした。
なによりオアシスのキャラクターも大いに受けた。

ノエルとリアムの大規模な兄弟喧嘩。解散騒動も数知れず。それにつけての二人のビッグマウスぶり。何故かマスコミに乗せられて、ポップバンド「ブラー」と天敵になる。
どちらもジャンルも方向性も違うのに、周りが勝手に煽ってライバルにさせられ、ギャラガ-兄弟も、ブラーのデーモンも、その気になって口汚く罵り合う始末。
そしてオアシスのバンド内でも、解雇、脱退の連続。
結局オアシスはギャラガ-兄弟のユニットであるといっても過言ではない。
他にも気に入らなかったらライブを途中で投げ出すのも日常茶飯事だった。
しかし今は歳もとった事もあり、二人ともかなり丸くなった様子。

ロック史上に残る名盤の本アルバムを残した後、アルバムを次々とリリースするが、名盤と呼ばれるものは出ていない。
三枚目もかなり良かったが、バラードばっかりで、グレイみたいである。
あいかわらずのキャッチ-なメロディで、ロックファン以外からも好感を得たが、ロックシーンでは受け要られなかった。

現在はリアムや他のメンバーも作曲を手がけ、本アルバムのノエルのワンマンバンドとは違い、ロックバンドとして機能している。

高校生当時からきちんと聴いていたリアルタイムのバンドだったので、かなり応援していたし、ブリットポップの数少ない生き残りとして、今後も頑張って欲しい。
しかしこんな名盤はもう残せないだろうなとしみじみ思うのであった。

ちなみに、ギャラガ-兄弟は、ミスタービーンに似ている。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆

Kバレエカンパニー2007「海賊」

2007-05-18 20:23:56 | 演劇鑑賞
5月17日、ついにこの日が来ました。
熊川哲也主催のKバレエカンパニー公演「海賊」がなんと青森市文化会館で行われたのです。

熊哲は出ませんが、あの「ロイヤルの至宝」と謳われた、稀代のプリマドンナ吉田都が出演したのですよ!

吉田都は、世界最高のバレエ劇団の英国ロイヤルバレエ団に10年もの間、トッププリンシパルとして在籍。
しかし去年に同じロイヤルバレエ団出身の熊川哲也と意気投合し、Kバレエに電撃移籍しました。
それは松坂大輔がレッドソックスに移籍したのとは遥かにレベルの違う、世紀のビッグニュースでした(その頃はバレエに興味がなかったので最近知ったんですけどね)

その世界最高峰のバレリーナを、このクソ田舎の青森で観れるなんて、まさに奇跡。
観る前から、「この日の為に生きてきた」と思ってたんですが、観終わった後も、その言葉どおりに心から思いました。

開演前に客層を見ると、99%女性でした。友人と行ったのですが、若い男は5,6人程。予想はしていたけど。
笑ったのが、男子トイレに行ったら電気が付いてなかった。男客が来ないと思ったのか?
そんな中、遂に開演。

古典バレエ「海賊」のおおまかなストーリー
第一幕
難破した海賊たちが辿り着いた先のギリシャで、少女メドーラ(吉田都)と海賊のリーダーのコンラッド(スチュアート・キャシディ) は恋に落ちる。
しかし、奴隷商人たちにメドーラやグルナーラ(松岡梨絵)が連れ去られてしまう。
そこでコンラッド、アリ(橋本直樹)、ビルバンド(ビャンバ・バットボルト)は、変装してメドーラたちを救出する。

第二幕
救出された少女たちは楽しく海賊たちと暮らすが、元の家に帰りたいと請う。
コンラッドは奴隷商人たちから盗んだ財宝を彼女たちに分け与えようとするが、それに気に食わないビルバンドが、コンラッドを裏切り、メドーラをトルコ王に売り渡そうとする。

第三幕
メドーラとグルナーラは王の手に渡るが、コンラッドとアリはまたもや救出しようと戦う。
彼女たちを救ったものの、仲間の裏切りを知り、コンラッドはビルバンドを殺そうとするが、ためらい、許してしまう。
しかしランケデムはコンラッドに銃を向け、銃弾が放たれるが、アリがコンラッドを庇い、死んでしまう。
ビルバンドを始末し、コンラッドとメドーラは一緒になれ、そして、新たな航海に出たのであった・・・。

こんな感じの話を生オーケストラを従え、踊りのみで表現する。

第一幕から超豪華なセット。荒波の大海から、キンピカの宮殿まで、文化会館には驚きの大規模なセットにまず驚く。

そしてKバレエのプリンシパルによる超絶ダンス。艶やかな衣装も美しい。

そして吉田都。世界最高峰の舞。あきらかに他とは違う、やわらかな舞。本当にやわらかい動き。

男性バレリーナたちの異常な跳躍力に感動。松岡梨絵の見せ場では割れんばかりの拍手を誘った美しいダンス。
感動の中第一幕終了、そして休憩。
ここまででもすばらしかったが、まだ序の口であった。

第二幕は海賊の男たちと、少女たちのバレエ合戦形式みたいなもの。
バレリーナたちみんなが脇によって、ひとりひとり踊って交代していく。

まだランクの低い団員の踊りも素晴らしいが、やはり素人目にも分かるほど、トップバレリーナたちの踊りは凄すぎるのである。
特に影の主役のアリは一番目立つ程の見せ場を作る。吉田都が出ない他の場所の公演では、アリ役は熊哲がキャスティングされるほどの役柄。

ちなみに熊哲は青森の前の北海道公演で靭帯損傷し、他の公演がキャンセルになってしまった。
青森はもともと出ないから問題ないけど、早く治って欲しい。

バレエは格闘技並に怪我が多いハードな芸術舞踏。都さんも腰に爆弾を抱えながらも、いつでも最高の踊りを舞ってくれる。

メドーラとアリやコンラッドとのパドトゥ。男と女。男はダイナミックでパワフルなダンス。
女はしなやかで美しいダンス。そして男と女の融合のダンス。バレエはどちらも楽しめる。
橋本やキャシディの空飛ぶダンス。文字通り本当に宙を舞っている。文句なしである。
感動に次ぐ感動。鳥肌全開。

そして本日の主役、吉田都の本領発揮。
決して細身のバレリーナ体型ではない都さんが、何故に世界のトップであり続けたのか。その理由をまざまざと見せ付けてくれた。
関節を感じさせない緩やかで柔らかい流線的動作。小柄な体全てから発せられるオーラ。
そして、本公演最大の見せ場、都さんの連続40回転(推定)。
連続スピンしながら舞台奥から少しづつ前に進んで行く。そして舞台最前でピタリと決める。もうこれは人間技ではないと感じた超絶スピン。全くブレない機械的だが人間の限界の技術をみた。場内拍手の嵐。そんな中次々と物語が進むが、それどころではない。もう泣くしかないのである。泣く以外の感情が排除されたのである。ダンスで泣くなんてことがあるのだろうか?あるんです。だって都さんだから!これが世界最高峰です。こんなものこのクソ田舎で見れてしまっていいんですか?ずっとそんな気持ちに駆られながらも舞台はクライマックスへ。

第三幕ではトルコ王に売られたグルナーラとメドーラが再会。しかしヒーロー参上で救出。オリジナル脚本ではアリは死なないそうだが、熊哲アレンジにより、アリが壮絶な死を迎える。熊哲アリを輝かせるオリジナル展開。それもまた良し。
そしてコンラッドとメドーラは結ばれ、めでたしめでたし。

場内感動拍手拍手。そして鳴り止まない拍手に答え、何度もカーテンコール。僕はいてもたってもいられなくなり、スタンディングオベーション。恥かしかったけど、本当にスタンディングオベーションしたかったのだ。そして思った。「生きてて良かった」と。

初めてのバレエで、世界最高峰を実感してしまったのは、ある意味罪であった。これから演劇、ミュージカル、コンサートなど、いろいろ行くと思うけど、これ以上の感動を得ることは不可能だと感じたからである。
たった8000円で「生きてて良かった」と感じられるのは、これは奇跡だし、ストイックにバレエに打ち込んだ熊哲、都さん、Kバレエに感謝してもしきれない想いでいっぱいです。「今までの不運が全て報われた」とも感じたし、また観る為に、生きようと思いました。

ちなみに、酒のつまみに都こんぶを買って帰りました。

やすらぎ温泉

2007-05-15 01:50:43 | 温泉(弘前市)
弘前市石渡にある温泉。
平成17年11月にオープンした新しい温泉。

100台くらい停めれそうな広い駐車場はかなりの数で埋まっていました。

中に入って、普通に自販機で入浴券を買うのを忘れ、脱衣場まで行ってしまった。慌てて券を買いに戻る。特に店員に止められるわけでもなかったので、タダで入れる可能性のあるセキュリティーの甘さでした。おとな350円。

新しく出来たのもあって、施設は全体的にきれいです。
浴場は、45度の高温浴槽、42度の浴槽、32度の露店風呂、流水風呂、サウナ、水風呂からなる。

お湯は無色透明、無味無臭。

高温の浴槽は45度と思えないほどの柔らかい湯。

そんでもって露天風呂へ。ここは昼間は景色が抜群らしい。岩木山が一望できるとのことで。
しかし夜に行ったから特に気持ちいいとも思えないし、ぬる過ぎる。あまりに寒くてすぐ出る。

温め直そうとサウナへ。ここも結構低温。確か90度なかったような気がする。でもテレビがあるからずっと入れる。かなり広くて、20人くらい入れそうな感じだった。

次に流水風呂。流れるプールの極小版。恐らく老人や怪我人がリハビリに最適っぽい。
「こどもの入浴は遠慮して下さい」との旨の看板があるが、クソガキがプール感覚で潜水しまくり。邪魔で仕方なく、いっそ思いっきり蹴り飛ばしたかった。このクソガキを放っておいているクソ親もまた全然注意しない。モラルハザードが嘆かれる世の中である。

正直、ピンとこない湯でした。ピンとくるまでずっとつかっていたらのぼせる始末。
湯上りはコーヒー牛乳で回復。

施設内には食堂がある。ラーメンとか出しているみたいだけど、わざわざここで食うか?って感じ。

しかし、ここの売りは、家族風呂と、岩盤浴である。家族風呂は五つもあって一時間1500円。
流行りの岩盤浴は一時間1200円。岩盤浴はやったことないけど、1200円も出して効果が得られるのかね?怪しいのでやろうと思わないけど。

歴史の浅いこの温泉。しかし、かわらずの人気ッぷり。理由はよくわからないけど。たまに行くにはいいかなと感じました。

オススメ度(温泉評価)・☆☆

泉質・単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
泉温・32.1度(加温・塩素消毒あり)
効能・神経痛、筋肉痛、関節痛など

料金・390円
備品・無料ロッカー、有料ドライヤー
施設・家族風呂、岩盤浴、食堂、大広間

住所・弘前市石渡字大保55-1
電話・0172-37-8888
時間・5:00~22:00

グミチョコレートパイン/大槻ケンヂ

2007-05-12 02:21:28 | 
この本の著者、大槻ケンヂを初めて見たのは、小学生のころ、とある歌番組にて、である。
彼は、奇抜なメイクを施し、「筋肉少女帯」と名乗り、「俺は高木ブーだーーー!!!」とスクリームしていたのだ。
その衝撃ときたら度肝を抜かすほどだったが、冷静に、マッチョでもねーし、少女でもねーし、お前は高木ブーじゃねーし。と、思ったものである。

時は経ち、彼は奇抜なメイクもヒビ入りのソフトな路線で、タモリ倶楽部などのアングラなテレビ番組で見かけるようになった。バンドマンというより、コメンテーターみたくなっていたのを覚えている。

更に時は経ち、友人より、面白い本があるとの事で借りて読んでみた。それが、本作の上巻にあたる、グミ編である。

グミチョコレートパインは、全3巻の小説である。グミ編、チョコ編、パイン編からなる。

主人公大橋賢三は、ネクラで、人見知りで、女とまともに話せないダメダメ高校生だが、彼は一般人から理解されないであろう、B級映画や小説、ロックをこよなく愛する少年であった。
俗世界を軽蔑し、自分こそが真の芸術の理解者だと自負することで、唯一誇りを感じてバランスを保っていた。
そして同じ趣味同士の仲間の、タクオとカワボン、そしてクラスのアブナイ奴、山之上を誘ってバンドを結成しようとする。
そんな中、学校一の美少女で、クラスメイトの山口美甘子と、B級映画専門の映画館で偶然出会い、意気投合する。
彼女も俗世界を嫌い、映画や小説を貪っていた。しかし、世間体を保つため、仕方無しに迎合していた少女であった。
一方的な片思いでありながら、二人でオールナイト上映をみて、映画討論を交わす仲になり、バンド結成も順調に進んでいた頃、彼女は雑誌でフルヌードを披露し、大物監督演出の映画の主役を射止めたのだった!

上巻のグミ編はこんな感じのストーリーです。読み終わった感想は、主人公の大橋賢三って昔の自分の事じゃん。と完全に感情移入というか、自分の高校生そのものだなと感じたのだ。
自分は人とは違う。自分は何か特別な才能をもっている筈だ。しかしまだそれが分からないだけだ。まわりの人間はバカばっかりだ。
根拠の全くない自信。狭い世界で感じる青春時代の井戸の中の蛙心理。恐ろしい共感を覚えた。

そして、山口美甘子はみるみるトップスターになっていき、共演のトップアイドル羽村とキスを覚え、セックスを覚え、今までの机上の空論を覆らせる実体験を吸収して、女になっていく。
賢三はバンドを結成したものの、自分が全く才能がないのに幻滅し、引きこもる。

チョコ編はこんな感じ。自分は何か特別だという自信が崩れ、自分何もない。自分はだめ人間だ。自分が身に付けてきたものは全て無駄だった。そんな事実を突きつけられる。

そして山口美甘子は世間から圧倒的支持を受け、トップアイドル羽村を踏み台にして更に上を目指し、羽村さえトップアイドルから突き落とす。
賢三は自分の無能さに愕然とし、自殺を考える。
しかし、山之上のジーさんから修行を受け、生きる意味を問いただされ、彼は答えを導き出した。
羽村は嫉妬から美甘子を貶めようとするも失敗。自ら芸能生活の危機を招く。その行動に激怒し、賢三は羽村殺害を計画するも、彼も、美甘子の才能に嫉妬して起こした行動だということに共感し、二人で逃亡。その後、美甘子に会いに行く。
しかし、久し振りの再会も空しく、彼女は賢三のことをよく覚えていなかった。
自分と美甘子のあまりの住んでいる世界の差に落ち込み、またもや自殺を考えるが、ソープ嬢と一発やってなんなく復活。そして仲間のバンドライブに駆け込み・・・。

パイン編がこんな感じです。追いつけ追い越せと目指してきたことが、レベルの差に愕然とする。手っ取り早い逃避の自殺願望。しかし、何か不確かものが見つかる。んー、青春だね。

ダークサイドな青春を送ってしまった損な私たちのためのバイブルがこの本。
マニアックなネタ満載。コミカルなバカらしくも笑える展開。ティーン独自の自意識過剰ぶり。
小説として完成はされてないけど、サブカル要素満載の青春スペクタクル巨編であることに間違いない。

大槻ケンヂのほかの小説も読んだが、悪いけど彼は音楽の才能はないけど、物描きとしては天才であるといいたい。
バンドモノ描かしたら右に出るものはいないぞ!ま、バンドモノというジャンルすらないけど・・・。

この小説ベースの漫画本もあります。
そっちはバンドものの漫画みたくなってる。小説はダークすぎるしね。
でも、漫画版の山口美甘子がまた可愛く描けていてグッド。こんな女の子いたら惚れるわ。

そう、この本の最大のテーマ、山口美甘子。
ロック、映画、小説を愛する美少女。彼女を探してこれからも生きていき、出会ったと思っては、幻滅し、そして誰かに妥協し、でもいる筈だと心の片隅に思い続けていく。
そんな幻想を簡単に打ち砕いてくれる魔性の女、山口美甘子に出会ったら、死んでもいいですけどね。

オススメ度(本評価)・☆☆☆☆

めん処陸 (閉店)

2007-05-09 01:23:27 | ラーメン屋(弘前市)
たかがタバコ吸った加護より、妊娠結婚の辻の方が遥かに重罪だ。ま、どうでもいい話。

弘前市田園にあるラーメン屋さんに行く。

バイトが九時からという半端な時間なので、晩飯食べてから出勤しようと思い、ここで食事。

ここで食べるのは半年位振りです。オープン当初に一度行きました。若い主人が試行錯誤して作った味という感じで、おいしかったけど、いまひとつ、という微妙な味でした。特に麺が伸びていた感じのボソボソした食感が、もう少しでおいしいのにな、と惜しい気持ちでいっぱいだったのを覚えています。
ラーメン屋のオープン当初は大抵、味がまだ一定してないのが常です。というわけで、もう何ヶ月かたったらまた行こうと決めていたのでした。そして今日時は来ました。

塩らーめんに、トッピングでチャーシュー、ライスを注文。

そういえば、店に張り紙があって「試行錯誤の上に、理想のスープが完成しました」というような旨のことが書いてあった。やはり店主も悩んで悩んで納得した味に落ち着いたようである。

スープは店の自慢の、牛骨と比内地鶏のダブルスープ。あっさりでコクのある味。かなりおいしい。

麺はやや縮れ細麺。おいしいと思って食べてたけど、時間がたったらやはりボソボソ感がでてきた。残念。スープはおいしいんだけどな。頑張って麺に工夫が欲しいです。

具は自慢の特大チャーシュー。とろけるしでかいし文句なし。御飯が進む。
他には、メンマ、ネギ。

スープはとてもおいしい。津軽では味わえない動物系のコクのある味が楽しめます。

他には醤油と味噌、餃子もあるので次は食べたい。

オススメ度(ラーメン評価)・☆☆☆

住所・弘前市田園

※閉店しました

弘前さくらまつり(5)~サクラドロップス

2007-05-06 00:40:31 | お祭り
昨日四回目のさくらまつり参戦。ただひたすら歩く。

桜は散った。散り際も美しい弘前公園の桜。

一昨日の雷雨で見事に散った。一日でこんなに変わるのかと驚く。
花の命は短い。17歳の少女のようである。

客足もぼちぼち。最終日前日だけどそんなに込んでない。並ばずにカラアゲくんを購入。

気温もかなり低かったせいもあろう。春なのに寒いです。

本丸ではアホ大学生が自らの低脳振りを披瀝するべく叫んでいる。
しかしシダレザクラは美しい。

天気が曇りで残念。夜の岩木山のシルエットが見えない。日本一の桜の名所から眺める日本一美人な山の岩木山はまた絶景である。

というわけで今シーズンのさくらまつり参戦は終了。今日が最終日です。ぎりぎり見れますね。
工藤商店はボッタクリって事で、軽く復讐は果たしました。

最後に、愛する弘前さくらまつりに苦言を呈したい。
一つ、本丸入場料徴収時間。
現在9~17時の間300円徴収。値段は悪くないが、時間が悪い。夜桜目当ては多いです。仕事ある人は夜しか来れない訳だし。やはり21時まで取るべき。
しかし、まつり期間以外は徴収する必要はなし。取れるものは取る。常識です。

一つ、ねぷた運行廃止すべし。
今年は30日と2日の二回土手町を運行。何年も前に数回見たが、かなりの違和感を感じた。
PR効果として、さくらまつりとねぷたまつりのお互いに相乗効果があるのだろうとは思うが、最近出来た祭りじゃあるまいし、伝統あるねぷたまつりの安売りにしか思えません。
旬のものは旬に食べる。常識です。残念ながらもう根付き始めてしまったような気がしますが。
以上、さくらまつりを愛する弘前市民の声でした。官僚や市議たちはもっと真剣に考えてね。

さらば、愛する弘前さくらまつり。また来年に会いましょう。

侍庵

2007-05-04 12:40:50 | ショットバー・パブ
さくらまつりの帰り、とある串揚げ屋で飲み。串揚げはおいしかったが、普段はそんなに繁盛してないであろう小さな店が満席であったため、かなり待たされた。でもまた行ってもいいかも。

そして腹いっぱいになり、バー探し。
「黒い月」に行ったら満席。美人バーテンに丁寧にお断りされる。
仕方なく歩き、かくみ小路に辿り着く。かなりの時間だったので、周りの店はほとんど閉まっていたが、おしゃれな外観の店につられて入る。

侍の休み所、千利休の茶室をモチーフに名付けられた「タイアン」というバーです。
一階がカウンター席。二階がテーブル席。二階に行き、落ち着いた椅子に座る。

マスターの渡邊直人氏は、全国バーテンダー協会主催の全国大会で部門優勝したほどの実力派。
他店の「ブロックハウス」というバーのオーナーでもある。確かな仕事をしてくれそうである。

最初は「オールドファッションド」を注文。
美しいデコレーションとドライなウイスキーにフルーツをつぶしながら味を変えていく贅沢なひと時。

次は「ハネムーン」を注文。メニューにはなかったがもちろん作ってくれる。無限にあるカクテルの中で僕が最も愛する一品。それが「ハネムーン」。
アップルブランデーの爽やかな香りにレモンで引き締めたすっきりした味わい。

友人二人がまた酒豪でどんどん頼む。居酒屋に行っとけば良かったと思うほど飲みまくる。
フードはつまみ程度のものしかないので、すぐなくなってしまう始末。でも雰囲気が素敵で友人もとても気に入ってくれました。

「マルガリータ」をおすすめのロックで出してくれたが、カクテルグラスの方が良かったかな。

最後はシングルモルトの「マッカラン」で締め。
全く雑身の感じない滑らかな舌触りに感動。というか飲み過ぎだ。閉店の時間も過ぎてたし。

ウェイターの方も気さくで楽しい人です。まりもっこりの話で盛り上がる。
次回はカウンターで飲んでみたいです。

オススメ度(飲食店評価)・☆☆☆☆

住所・弘前市新鍛冶町9-3 かくみ小路
電話・0172-33-5139
営業時間・19:00~2:00
定休日・日曜日
※駐車場無し

弘前さくらまつり(4)~桜色舞う頃

2007-05-03 12:51:28 | お祭り
前日またお花見。
連日の強風が災いしてか、桜はかなり散りました。しかしまだ観れますよ。

GW後半戦ということもあって、公園内は大盛り上がり。人ごみの山。

とりあえず桜スポットを重点的に歩く。
西堀桜のトンネルも散り始め。楽しそうにボートに乗る人たちを春陽橋から眺める。
堀を左右のライトアップされた桜並木で覆い隠した絶景スポット。でも照明の明かりが暗い様な気がする。昔はもう少し明るかったと思う。

そして出店の前をずっと歩く。広場では宴会どんちゃん騒ぎ。羨ましい。

坂を登って北の郭へ。やはりソメイヨシノはかなり散って、堀には桜の絨毯が敷き詰められていた。これもまた良し。

本丸でもバカ大学生を筆頭にどんちゃん騒ぎ。
数種類のシダレ桜は満開。とても美しい。下乗橋あたりはベタなカメラスポット。植物園前を通り、追手門へ出る。外堀はほとんど散りました。

こんなコースで散策。さくらまつりはあと一回行くつもり。もう少し楽しめそうです。