塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

旅行記:コペンハーゲン空港からスウェーデンのマルメーへ

2019年02月01日 | 旅行

突然ですが、今回からしばらく1年半前の欧州旅行の記録を載せていこうかなと思います。ずっと書こうか書くまいか逡巡してこんなに経ってしまったのですが、みんなが知ってる大都市ならともかく、マイナーなところの話ならまだ需要があるだろうと思い立った次第です。

時は2017年夏。成田からSAS(スカンジナビア航空)の直行便で、まずはデンマークのコペンハーゲン空港に降り立ちました。SASはデンマークとスウェーデン、そしてノルウェーがそれぞれ出資して共同運営しているのですが、私は個人的にこの航空会社が気に入っています。

というのも、SASは3国のフラッグキャリア(日本でいうところのJALとANA)でありながら、いわゆるLCC(格安航空会社)と変わらないくらいの低価格でヨーロッパへ直行できるのです。今のところ日本との間には成田-コペンハーゲン便しか就航していないので、その周辺に用がない限りは結局乗り継ぎが必要になりますが、やはりEU圏へ直行できるのは大きな利点だと思います。またフラッグキャリアなので、サービスも充実しています。お酒も飲めるし、映画もガンガン観られます。


コペンハーゲン空港には人魚姫もいます(笑)

で、空港を出てさっそくコペンハーゲン…ではなく、反対方面への鉄道に乗り込みます。コペンハーゲンはデンマークの東端にあり、エーレ海峡を越えるとそこはもうスウェーデンです。海峡にはエーレスンド・リンクという橋が架かっていて、快速列車なら10分ほどで渡り切ってしまいます。瀬戸大橋と同じく車道の下を鉄道が走るので、橋に入るとあまり景色は見られません。ですが、途中の人工島の区間では海がはっきり見えます。


高速なので写真はキレイに撮れませんが…。

海峡を越えた先は、スウェーデンのマルメーという都市です。デンマークとスウェーデンはシェンゲン協定に加盟しているので、越境に検問はありません。ただ、マルメーに入って最初の駅で警察官の簡単な巡検がありました。とりあえずパスポートを見せて旅行客であることを告げれば大丈夫なはずです。

マルメーはスウェーデン第3の人口を擁する都市で、中心部には濠で囲まれた旧市街と要塞があります。ただ、経済と産業の中心として発展しているためか観光には今ひとつ力を入れている様子がうかがえず、とくに旧市街の雰囲気にはもう少し気を遣ってもいいんじゃないかなぁと感じました。要塞については私の趣味のページを参照いただくとして、以下旧市街の写真を掲載します。


旧市街中心の大広場。かなり逆光ですが^^;


同じく大広場。中央左の側面が見えている建物は、1571年創業の老舗薬局だそうです。


こちらは小広場。飲食店はこっちの方が多いようです。


旧市街を囲む濠


旧市街西部には、比較的古そうな家々が並んでいます。


お濠めぐりの船もありました。なんか、船というより船外機を付けた桟敷みたいな外見が気になりますが^^;

さて、この日は市内のドミトリーに泊まりました。雑魚寝の木賃宿ですから、もちろん食事は付きません。朝食は駅で何か買えばいいかと翌朝旧市街を散歩していると、大広場にテーブルを広げたワンボックスカーの姿がありました。行ってみると、なんと無料で朝食を振る舞っているというのです。



パンとチーズとキュウリにトマト、それに牛乳とヨーグルト。これにハムやソーセージがあれば、朝食付きのホテルのメニューと変わりません。なんでまたと聞いてみると、要は乳製品会社の販促ということでした。確かに牛乳とチーズとヨーグルトですから、無料朝食は宣伝にはもってこいかもしれません。


盛り付けるとこんな感じ。牛乳がないのは、なんと小パックまるまる1本もらえたので、旅のお供に持って帰ったからです。


地元の人たちとも思わぬ交流ができました。


「Arla(アルラ?)」という企業のようです。スウェーデンにお越しの際はぜひご贔屓に!(笑)

ちなみに、前日にスーパーへビールとおかずを買いにいったときに、牛乳売り場がやたら大きいのに驚いてたまたま写真に撮っていました。



これ全部ミルク製品です。スウェーデンが酪農大国なのかは存じませんが、そうだったとしても、さもありなんという感じですね。

次回はマルメーから少し北上して、ランツクルーナという街をご紹介します。