塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

神代桜を訪ねて

2016年04月13日 | 旅行
  
 珍しく3回続けて花見の話題です。先週末、天気は晴れということだったので、山梨県は北杜市にある神代桜を見に行ってきました。そしたら一日中曇りで日なたなんか全然できなかったよコンチクショー!という天気予報への怒りはもはや毎度のこととして。逸見地方とも呼ばれる山梨県の北西部には、一本桜の古木があちこちに点在しており、近年では観光ツアーもかなり出ているようです。私も何本か立派な古桜を見ているので、今回の神代桜にも期待していたのですが…

 

 

ご覧の通りかなり樹勢が衰えてしまっています。幹回りの見事さに比べて花の付き方が何とも弱々しく、心配です。

ただ、神代桜のある実相寺の境内にはその子桜が多数植えられており、こちらも十分な大きさに育っています。

 

 

混雑を避けて朝の6:30頃に到着したのですが、すでに境内周辺には大きなカメラを携えた写真愛好家の方々がそれなりの人数来ていました。彼らも私と同じように天気予報を鵜呑みに信じてしまったのでしょう。

しかし私の場合は、実は桜がメインではありません。長らくお付き合いいただいている読者の皆様にはお分かりと思いますが、実相寺境内は私の趣味の城跡なのです。なので、桜をひとしきり愛でると、ひとりそそくさとお寺の奥に向かいます。誰もいない体育館裏ならぬ本堂裏で、

 

こ~んな土塁を眺めてほっこりしておりました(笑)

この後せっせと山の中の城跡をめぐり、とある場所では用水溝のなかにイタチ(?)がいるのを見つけました。私の姿を認めると、そそくさと逃げてしまいましたが。

 

さて、趣味の話はこの辺にして、最後に今回もう1つ発見したものを。神代桜の近くに、旧甲州街道の台ヶ原宿があります。古き宿場の面影を割合残している風情ある集落ですが、その中の金精軒という菓匠の生信玄餅が圧倒的に美味い!これを一度味わってしまうと、もう普通の信玄餅が食べられなくなってしまいそうです。信玄餅らしく黄粉と黒蜜が付いてくるのですが、そんなのかけなくても餅のやわらかさと甘さだけでじゅうぶん絶品です。北杜市周辺へおいでになった際には、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

 
台ヶ原宿の金精軒