塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

志摩旅行と賢島

2015年12月08日 | 旅行
  
2泊3日で伊勢・志摩へ行ってきました。半分は人に会うためでしたが、もう半分はもちろん旅行です。深夜に車で出発して、現地に朝着くようにしたのですが、新東名高速道路は当たり前ながらキレイで走りやすかったですね。いくつも続くトンネルも、多くが3車線で明るく快適そのものでした。その分、旧東名に合流すると途端に「狭っ!」と感じてしまいました。

伊勢・志摩というと来年のサミットが想起されますが、今回その会場となる賢島に宿泊しました。といっても、もちろん首脳のお歴々が滞在するようなお高級なホテルではありませんが^^;

賢島に泊まるメリットといえば、何といっても朝日の美しさでしょう。リアス式の島々の向こうから昇る太陽に英虞湾が照らし出されるさまは、何とも魅惑的です。当然といえば当然ですが、ホテルの構造上ベストシーズンは夏場のようで、窓の正面から日の出とはいきませんでしたが。


夕焼けのようにも見えますが、朝日です。。


で、サミット会場となる賢島に寝泊まりしてみて不安に感じたことが2つ。1つは、賢島が開催地に選ばれたのは警備がしやすいからということだそうですが、はっきりいってそれほど守るに堅い島とも思えないという点です。島に入るルートは現況2本の橋だけですが、そのうち1本は全長数メートルくらいしかなく、本州の陸地からきわめて近い距離にあります。賢島の島名の由来は、歩いて渡れるという意味の「徒ち越し島」からきているともいわれ、いわゆる本島から隔絶された孤島というイメージとは異なります。

ですから、海上をいくら警備しても、潜水用具一式あれば船などなくても水中から人目に触れることなく島に上陸できてしまいます。さらに、周辺は日本有数のリアス式海岸ですから、隠れる場所もいくらでもあります。すなわち、島の周囲360度すべてが侵入経路となり得るわけで、賢島が警備上優れているというのは、ちょっと短絡的だったのではないかな?という疑問がわきました。

もう1つの心配は、賢島自体があまりに閑散としていることです。終点駅のリゾート地というイメージがあったので、駅前もそれなりに賑やかなのかと思っていたのですが、とても観光地とは思えないくらいの寂しさでした。


賢島駅前


夕食はホテルでとらず、本島の海鮮料理屋を予約してタクシーで行ったのですが、その行き帰りに賢島駅前を通り、あまりの真っ暗さにびっくりしました。もともと本島の店を予約したのも、賢島に飲食店がほぼなさそうだったからですが、一人では歩けないほどにこうも暗いとは思いませんでした。おそらく、賢島はホテルから一歩も出ないでお金を使う人のためのリゾート地ということなのでしょう。ですが、サミットの経済効果云々と謳うなかでのこのゴーストタウン振りでは、地元の観光産業にどれほど寄与するのか疑問です。

さて、翌朝訪れたのは、賢島から車で20分ほどのところにある横山展望台です。ここから見下ろす志摩半島の島々はまさに絶景!車で来ているのであれば、ぜひとも押さえておくべきポイントでしょう。ただ、ここは賢島の外ですから、おそらく各国首脳の皆様がこの景色を堪能することはないのでしょう。



このあと、大王崎や浦村のカキ小屋などを巡って伊勢へ向かいました。伊勢観光についてはメジャーもメジャーですから、とくに加えて書くようなこともないかなと思いつ、このあたりで筆を置くことにします。