見もの・読みもの日記

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2022年9月関西旅行:武家政権の軌跡(承天閣美術館)再訪

2022-09-27 21:29:51 | 行ったもの(美術館・見仏)

相国寺承天閣美術館 企画展『武家政権の軌跡-権力者と寺』(I期:2022年8月8日~10月6日)

 9月の最初の三連休は大型台風上陸に当たってしまったので、近場をぶらぶらするにとどめた。下旬の三連休は、台風をすり抜けるようにして1泊2日で京都に行ってきた。どうしてもこの展覧会を、もう一度7見たかったのである。

 8月のお盆旅行のレポートにも書いたとおり、相国寺と武家政権との交流の軌跡をたどる本展には、書画の名品が多数出品されている。なかでも私の関心を引いたのは『平治物語絵詞』残欠(断簡)である。「騎馬武者の中央にいるのは平清盛」と書いてしまったが、だんだん自信がなくなってきたので、オペラグラスを持って確かめに来たのだ。

 展示室に入り、ぐるっとまわって茶室「夕佳亭」再現コーナーに正対する。遠い床の間に掛かった『平治物語絵詞』残欠は、私が思い描いていたものとはかなり色味が異なって見えた。つまり、いつの間にか自分の記憶を補正していたのである。持参したオペラグラスで眺めると、(ネットで何度か見たことのある)「清盛」を中心にした場面ではないことが確認できた。描かれている武者は三人。手前(画面下)の一人は兜の後頭部を見せている。右寄りの一人は左(進行方向)を向いた横顔を見せる。赤い房飾りをつけた白馬に乗っている様子。画面奥(上方)、左寄りの一人も左を向きながら、後ろに鞭のようなものを振りかざして(?)いる。

 これは、8月の記事に鴨脚さんが寄せてくれた情報によれば、③「萬野美術館→相国寺」の断簡と思われる。「思われる」と曖昧な表現にしたのは、8月にはYoutubeで視聴できた「国宝『平治物語絵詞』の探訪とデジタル復元」の動画が削除されていて、確認できないためだ。まあ著作権侵害動画だったので当然の措置ではあるのだが、残念…。

 思い込みで発言するのは気をつけようと思った。お騒がせしました。


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