見もの・読みもの日記

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高野山開創1200年記念大法会(2):慈尊院ご開帳2015

2015-05-10 00:39:25 | 行ったもの(美術館・見仏)
○5/4(月)天王寺→難波→高野山→(※ここから)九度山→慈尊院・弥勒堂ご開帳→京都泊

 高野山を後にして、九度山の駅についたのが午後3時くらいだったと思う。私は2005年のご開帳のときも来ているので、10年ぶり二度目になるが、道はすっかり忘れてしまった。同じ方向に行きそうな降車客もいなかったので、スマホの地図をたよりに、車の往来の多い道の歩道を20分くらい歩く。前回は「慈尊院特別公開」のポスターがぽつりぽつりと貼ってあって目印になったが、今回はない。そのかわり、連休中に行われる「真田まつり」のポスターが目立つ。来年の大河ドラマにも決まったから、盛り上がっているんだろうな。

 道の駅「柿の郷くどやま」(10年前にあったかしら?)を通り過ぎ、古い家並みの裏道をしばらく歩くと、慈尊院に到着した。



 紫の幕が張られた三門を入ると、左手に本堂(弥勒堂)と拝堂が、近い距離で相対している。この配置にはなんとなく記憶があった。実は、前回ご開帳(2005年)時の参拝は、このブログにも書き残しているように、非常に不本意だった。ほとんどお姿が認識できなかったのだ。ところが、今回、弥勒堂の前に立って驚いた。見える。信じられないくらい、よく見える! たぶん前回はなかった筈だが、ご本尊にきっちり照明が当てられていた。ちょっと照明が強すぎて、陰影が少ないのが物足りないくらいの明るさ。

 お堂の横に(最近、頻発している文化財への油被害を警戒して)「ご本尊の前に透明板を設置していますが、ご了承ください」という断り書きがあったが、全然問題なかった。というのは、お堂と参拝者の間(1メートル半くらい?)に、金襴の布でつくった箱状のトンネルが設置されているのだ。おかげで参拝者は、外光が透明板に映り込むのを気にせず、ご本尊に正対することができる。おおお、なんというGJ!

 御朱印を書いてもらいながら、和尚さんとお話する。博物館では周りを暗くして照明を当てるからよく見えるやろ。本当は(布のトンネルは)文化庁に知れると叱られるのや、火が出たら危ないから、とおっしゃっていた。何もないけどご本尊をしっかり拝観していただくのが唯一のご馳走だから、とも。ありがとうございます。

 なお、お堂の前には制服を着た警備員の方がひとり控えめに立っていた。ご苦労だなあ。4月中旬に拝観に来た友人の話では、透明版は設置されていなかったと思う、と言っていたので、こうした配慮は、連休直前に決めたことかもしれない。

 ご本尊の前に小さめの四天王像が置かれていたことも記録しておこう。これは残念ながら逆光になって、ちょっと見にくかった。

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