〇雑誌『BRUTUS』2018年4/10号「101 things to do in 台湾. 増補改訂版」 マガジンハウス 2018.4
おや、台湾特集だ、と思って購入した。台湾には十数年前に旅行して以来、久しく行っていなかったのだが、一昨年の春、昨年の冬と続けて行ってみたら、もっと気軽に行ってもいいところだな、ということが分かった。まだ台北周辺と台南しか行ったことがないので、次回はぜひ他の都市も訪ねてみたいと思っている。そういう点では、表紙の大きな「台湾」の文字の下に「台北/台中/台南/高雄/墾丁/太魯閣/花蓮」と、さまざまな都市と地方の名前が並んでいることに惹かれた。実際には台北・台南の情報が八割というところか。嘉義の情報がないのが残念である。
雑誌『BRUTUS』といえば、2017年7/15号の「台湾」特集の表紙をめぐって、大きな反応があったことが記憶に新しい。
※参考:『BRUTUS』台湾特集表紙問題:台湾人が不満を感じた理由(nippon.com)(2017/08/16)
表紙は台南の有名な美食街である「国華街」の写真だった。上野や浅草を思わせる、レトロで庶民的な下町の風景。たぶん日本人の大多数が感じる台湾の魅力を、うまく表した写真だと思う。しかし台湾では「これが台湾を代表する風景なのか?」「もっとステキな台湾がある」という論争が起きた。素敵なのは、これで『BRUTUS』がボイコットされたわけでなく、それぞれが思う「台湾で一番美しい光景」の写真を使い、雑誌『BRUTUS』の表紙ふうに加工して、SNSに投稿する動きがあっという間に広まったのだ。日本人からの投稿もあった。今でも「#BPUTUS」のタグで、その作品の数々を閲覧することができる。台湾、愛されているなあ。編集者も嬉しかったことだろう。
そして今号は、2017年の反応を踏まえた「増補改訂版」なのである。表紙は、前号と同じ町、同じ場所の風景を夜景(照明がつき始めたたそがれ時)にしているそうだ。私は前号を持っていないので、ネットで見比べて、なるほど巧いなあ、と思った。しかも裏表紙の内側見開きには「BPUTUS」の160種類、タイルを敷き詰めたように掲載されている。「謝謝台湾」の文字が、編集者と読者のつながりを感じさせて、なんだか温かい気分になる。
肝心の記事であるが、やっぱり花蓮、台中、台東などに行きたい。花蓮はタイル貼りのかわいい駅舎。台中の「オールドスタイルサンドイッチ」って、十数年前は台北の駅前でもふつうに売っていたやつだなあ。台東は米どころで、關山(関山)駅は「駅弁の聖地」なのだそうだ。台北は、台湾料理だけでなく、雲南料理、陝西料理、貴州料理など、中国各地の料理を食べ歩くこともできるんだな。
今年も一度は台湾に行こうと思っている。ゴールデンウィークでもいいんだけど、できれば秋冬が狙い目。

雑誌『BRUTUS』といえば、2017年7/15号の「台湾」特集の表紙をめぐって、大きな反応があったことが記憶に新しい。
※参考:『BRUTUS』台湾特集表紙問題:台湾人が不満を感じた理由(nippon.com)(2017/08/16)
表紙は台南の有名な美食街である「国華街」の写真だった。上野や浅草を思わせる、レトロで庶民的な下町の風景。たぶん日本人の大多数が感じる台湾の魅力を、うまく表した写真だと思う。しかし台湾では「これが台湾を代表する風景なのか?」「もっとステキな台湾がある」という論争が起きた。素敵なのは、これで『BRUTUS』がボイコットされたわけでなく、それぞれが思う「台湾で一番美しい光景」の写真を使い、雑誌『BRUTUS』の表紙ふうに加工して、SNSに投稿する動きがあっという間に広まったのだ。日本人からの投稿もあった。今でも「#BPUTUS」のタグで、その作品の数々を閲覧することができる。台湾、愛されているなあ。編集者も嬉しかったことだろう。
そして今号は、2017年の反応を踏まえた「増補改訂版」なのである。表紙は、前号と同じ町、同じ場所の風景を夜景(照明がつき始めたたそがれ時)にしているそうだ。私は前号を持っていないので、ネットで見比べて、なるほど巧いなあ、と思った。しかも裏表紙の内側見開きには「BPUTUS」の160種類、タイルを敷き詰めたように掲載されている。「謝謝台湾」の文字が、編集者と読者のつながりを感じさせて、なんだか温かい気分になる。
肝心の記事であるが、やっぱり花蓮、台中、台東などに行きたい。花蓮はタイル貼りのかわいい駅舎。台中の「オールドスタイルサンドイッチ」って、十数年前は台北の駅前でもふつうに売っていたやつだなあ。台東は米どころで、關山(関山)駅は「駅弁の聖地」なのだそうだ。台北は、台湾料理だけでなく、雲南料理、陝西料理、貴州料理など、中国各地の料理を食べ歩くこともできるんだな。
今年も一度は台湾に行こうと思っている。ゴールデンウィークでもいいんだけど、できれば秋冬が狙い目。