見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

山西貧乏旅行【初日】出発~北京~大同

2005-08-20 18:12:24 | ■中国・台湾旅行

■出発前

 恒例の中国旅行の季節がやってきた。その前に、この場を借りて報告しておくと、私は、今年4月、東文研から総合図書館に異動になった。新しい職場は、毎 日、カウンターに出るサービス担当なので、「長期休暇は取りにくい」のではないかと心配されたが、思ったほどの障害は無かった。

 むしろ、今年、問題になったのは行き先である。昨年、見残した江南地方にまた行きたい、シルクロード・ブーム再燃の西域、懸案の安徽省、オリンピックに向けて再開発の進む北京も見ておかねば、というわけで、議論百出。

 結局、菅野さんの所属する書道団体が、太原市の山西省博物館で書道展を開くということが判明し、これに合わせて、山西省+河南省という案で落ち着いた。 古参メンバーは1997年にも同じ地方を回っているのだが、新規参入組に配慮し、”絶対、外せない”名所旧跡を織り込んで、苦心のスケジュールが完成し た。

 ところが、直前になって、栗林夫妻が参加できないことが判明。今年は、石川さん、池浦さん、菅野さん、江川、そして、国会図書館関西館の中村さんの5人で決行となった。

■北京到着

 北京首都空港で、スルーガイドの于(ウ)鉄奇さんと落ち合う。于さんは体重100キロを超える巨漢。色黒でギョロリとした大きな目の持ち主で、鎧を着せたら、三国志の武将役でも務まりそうだ。

 専用車に乗り込むと、北京市内には入らず、高速道路に乗って、大同に向かう。山西省の大同市は北京の西、約300キロ、以前は夜行列車でちょうど一晩の行程だったが、最近は車でその日のうちに着いてしまう(ちなみに、北京―大同間の高速道路は“京大高速”と言う)。

 ヒマワリの花が揺れる、平原の風景を眺めながら、快適なドライブを楽しみ、大同のホテルに到着したのは夜の8時過ぎだった。

■大同で夕食

 夕食は、ホテルの敷地に隣接するレストランに案内され、自由に注文して食べるように言われる。時間も遅いし、お腹もすいていないので、いくぶん少なめの 皿数に抑えた。とは言え、ビールも付けたし、それなりの金額を請求されるものと思っていたら、5人で50元ちょっと。あまりの安さに拍子抜け。昨年の江南 旅行では、最終日、上海の和平飯店が7人で2,500元だったのは例外としても、1人当たり50~60元が平均値だったと記憶している。中国国内における 経済の地域格差はかくも激しいということか。

 もっとも、普通の中国人なら、もう少し食べるらしい。翌日、やけに不満顔の于さんによれば、1人10元というのは「いくら日本人でも新記録」で、「テー ブルクロスの洗濯代も出ない!」と店主から激しいクレームを受けたそうだ。いや、我々としては、十分満足だったんだけど・・・。 

(2020/5月 旧geocitiesから移設)

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ただいま夏休み中

2005-08-20 01:15:37 | なごみ写真帖
本日より、8/31まで夏休み。恒例の中国旅行に出かけます。
今年は、雲崗石窟(2回目)、天龍山石窟(初めて)、龍門石窟(3回目)を訪ねる石窟巡礼ツアー。実は、伊東忠太、関野貞、岡倉天心らの足跡をめぐる旅でもあります。

しばらくブログの更新はありません。では、みなさま、ご機嫌よう。

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