開高 健さんの著作「釣り人語らず」の巻頭に中国の古いことわざが載っていた。
1時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい
3日間、幸せになりたかったら結婚しなさい
8日間、幸せになりたかったらブタを殺して食べなさい
永遠に 幸せになりたかったら釣りを覚えなさい
前回の釣行(9月25日)から1週間以上経過したものの、その間、いい潮と好天にめぐり会えず切歯扼腕しつつ、ようやく10月5日(金)に白羽の矢を立てた。
テレビの天気予報では午前、午後ともに降水確率0%で平年より5度ほど高めの気温で日中は結構暑いといっている。
当日は3日連続の小潮のあとの長潮で、干潮が9時前後、あとは満ち込み一筋で海水温が上昇する午後にポイントを合せて自宅を出発したのが9時頃。
丁度、ヤンキースのプレーオフ初戦が7時15分から放映中。1回表の凡退に続き4回表の松井の三振で後味悪い気分を味わいつつ出発した。
途中、釣具店に立ち寄り現地に着いたのが、11時15分。相変わらず波止場には人影なし。釣り開始は11時40分からで以後約40分ほどひたすらマキエに専念。しかしクロがなかなか浮いてこない。
エサ取りの小魚の数はものすごいが、どうもクロの動きが鈍いようで今日はダメだと早くもアキラメムード。夏の時期とは明らかにクロの活性度が違う。
13時ごろから、ようやくクロが浮いてきておなじみのパターンに入ったが、どうもいつものリズムに乗りきれない。
通常のパターンでは、まずエサ取りの小魚に専用のマキエを被せ、本命用のクロのマキエを遠投し、正確に竿を振ってウキをその地点に落とす、クロが寄ってきて当たりウキが消しこむと同時に静かに竿を立ててクロを引き寄せて取り込む。この一連の動作がスムーズな流れにならない。
まず、風のために正確な投入が難しく、しかも波のうねりのためウキが投入地点からすぐ動いてしまう。加えてエサ取りの、足が速くて大きめのウマズラハゲが出現しクロのマキエを食い荒らす。
これらは秋特有のパターンで、釣りの腕が落ちたわけではないので、我慢、忍耐、粘り強くと自分に言い聞かせながら浮き下をこまめに替え、錘をうち替えながら、こつこつと丁寧に釣りにいそしんだ。16時前後からは満潮時となり潮の動きがパタリと止まって、まったく釣れない。
結局、16時30分に納竿。今日は、手の平サイズ未満のリリースは3匹程度で、型の方はそろっていてこれまでで一番良かった。クロは計37匹。この時期にこれだけ釣れれば贅沢はいえない。しかし、これから季節の推移とともに気温が冷え込んできて釣果の方はじり貧になること間違いなしで、覚悟しておかねばならない。
と き 2007年10月5日(金)
と こ ろ Y半島F波止
潮 長潮 満潮16時前後
マ キ エ オキアミ2角小粒、パン粉、グレパワー、アミ3角(マキエ用、米ぬか)
釣 果 クロ37匹、はげ2匹、あじ2匹
メ モ クロの食い気がなくなったので、マキエ、集魚剤などの見直しを。
潮どまりの対処の仕方にひと工夫がいる。
この時期は夕まづめにこだわるよりも潮の満ち引きのほうが重要。