「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

健康コーナー~長寿の謎を解く~

2007年03月04日 | 健康コーナー

人間の「頭の良さ」とは一体何だろうかと時々思うことがある。

いい大学に入ることなのか、いい職業につくことなのか、お金持ちになることなのか・・・。

ところが、そんなこととは関係なく、究極の頭の良さというのは、「健康で幸せに生きていく能力をいう」と書いてあるのを何かの本で見たことがある。

これもワン・オブ・ゼムなのだろうが妙に納得させるものがある。

そこで健康と幸せについて。

ここでいう幸せとはおそらく「現状を素直に受け入れる安息の境地」を指しているのだろうが、これは心の修養の問題でどちらかといえば主観的な範疇に入る。

しかし、健康については客観的な指標があって、それは「元気で長生き」すること。大企業で一生懸命働いて偉くなってお金を貯めても健康を損ねて早死にしては元も子もないと思うがどうなんだろう。ま、ご本人さえよければそれでいいんだろうが(笑)。

健康の大切さはある程度認識されているようで、テレビでも健康情報番組は常に高い視聴率を維持している。しかし、「あるある大事典」のように行過ぎた番組も出てくるので誤った情報をうかつに信じられない。

その点、先日NHK12チャンネルで放映された「長寿の謎を解く」は京都大学の家森名誉教授が食生活の視点から健康に及ぼす影響を実際に住民の検診結果によって証明していたので説得力があった。

対象地域は南米アンデス山脈のビルカバンバで’80年代は世界的な長寿村として有名だったが、2000年には総じて10年ほど短命となり長寿村が崩壊してしまった。

長寿で有名となったため、アメリカを中心に各国から移住者が殺到し、道路整備とともに観光地となって文明化したことが背景となっている。

1986年と2000年の住民の検診結果を比較すると血圧、肥満値、コレステロールが軒並み上昇しており、主食が「ユッカ(いも)+とうもろこし+チーズ」から「ラード(豚脂)+パン、外米」などへと多様化したこと、それと文明化に伴い農作業が減ったことを主因として上げられていた。

そのほか、アフリカのマサイ族、オーストラリアのアボリジニーなどの検診結果を踏まえて、結論として、人間の長寿とは案外もろく崩れるもので、長寿の謎とは「民族の遺伝子に合った食生活習慣」と締めくくっておられた。

生活習慣病とはよくいったもので、悪い生活習慣の積み重ねが病を引き起こすのだが、この番組から分ることは食生活の習慣が病気予防の鍵を握っていることだ。

ただし、良い食生活習慣のためには食欲の抑制(過食、偏食)、嗜好品であるタバコ、アルコールなどの適正摂取など日常生活を通じて常に強固な意志を伴うものが多い。

結局、最後は自分との闘いに尽きるようだが、総じていえることは自分の体質に合った生活習慣が長寿の鍵を握っているといえそうだ。

                 

 


 

 

 

 

 

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